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ネコミミ娘に転生したので楽しく気ままに生きたい  作者: 星川 咲季
■第6章 続・それぞれ思ってること編(9歳)
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第118話 エリザベスとフラン宅のお風呂

エリー視点の話ではお風呂回が定番になりつつあります。


 今日は恒例のお泊り会、しかも初めてフランのおうちでお泊り会ですわ。


 今までお泊り会は(わたくし)のお屋敷だけでしたが、去年からはアイリのお屋敷でもお泊り会をやるようになり、ついに今年はフランのおうちでもお泊り会ができるようになりましたわ。


 ここまでの道のりは長かったのですわ。

 いくらフランがお父様に気に入られたとしても、ケイン先生やマリアンナ先生がお父様に信頼してもらえたとしても、公爵家の令嬢である(わたくし)が平民の家にお泊りする許可はなかなかもらえず、様々な困難がありましたの。


 使用人はメイドであるスーを連れていけば解決するし、小道具もスーが持ってきてくれるから問題ないのですが、一番の難問はお風呂でしたわ。

 貴族の淑女たるもの、可能な限りお風呂は欠かさないようにすることや、未婚の貴族令嬢が誰かから見られる場所で肌を晒すことはいけませんの。

 別に(わたくし)はフランの家にお泊りできるのであればお庭で水浴びでも構いませんし、そもそもお忍びだからいいと思いますのに。

 アイリも同じ思いでしたわ。


 そんなわけで、(わたくし)とアイリでフランの家にお風呂を作る計画を立て、遠慮するフランと先生たちを説得し、フランの家にお風呂を設置することができましたわ。

 もちろんただのお風呂ではなく、お湯が出る魔道具付きのお風呂。

 最新設備ですわ。



 なんだかんだとお風呂ができたことでフランは大喜び。

 嬉しさのあまり小躍りしてましたわ。

 その姿がまた可愛らしく、アイリと一緒に愛でましたのは言うまでもないでしょう。



 そしてお泊り会で初のお風呂を(わたくし)たちで堪能することになりましたの。



 「わー! お風呂! お風呂だよ! すごい! うちにお風呂だよ! エリー、アイリ、本当にありがとうね!」


 フランは脱衣場に入るとあっという間に服を脱ぎ籠に詰めていく。そして浴室に行くと歓声の声をあげましたわ。


 「(わたくし)たちがフランの家にお泊まりするのに必要なものですもの。お礼を言われることはありませんわ」


 「そそ、気にしなくて良いのよ。ほら、タオル忘れてるわよ」


 フランのしっぽが興味津々と嬉しさでふりふり動いていて可愛らしいですわ。


 「フラン、髪の毛と体洗いっこしましょう」


 「うん!」


 (わたくし)とアイリはフランを座らせると二人がかりで髪の毛を洗っていく。

 もちろんメイドのスーも一緒に入って洗っているけど、フランをもふもふする権利は譲りませんわ。

 ちなみに4人入っても広さは全く問題ありませんわ。


 「フランシェスカお嬢様~、お加減はどうですか~?」


 「気持ちいいよ~」


 「お耳をマッサージいたしますわ~」


 「ひゃー、くすぐったい~」


 「あ! エリーずるい! アタシもやる!」


 「順番ですわよ」


 フランの頭は何度も見てますけど、普人の耳の部分が髪の毛に覆われていて何もなく、頭のてっぺんにネコミミがあるという体の違いというのはとても不思議な感じですわ。

 そしてネコミミは適度な弾力にすべすべの手触り、三角形の可愛い形。

 もう無敵ですわ。


 次は体を洗いますわ。

 やっぱりしっぽが生えてることも不思議ですわ。

 どうやって動かしてるのかしら?

 (わたくし)にはしっぽが無いので分かりませんけど、フランが言うには腕とか指を動かすような感じで動かせて当たり前って感じらしいですわ。

 それと動いてるしっぽを思わずにぎにぎしたくなるけれど、強く握られるのはすごく嫌がるのでダメ。

 でも優しくなら触らせてもらえますわ。


 猫は濡れることをすごく嫌がるけど、きれい好きでもありますわ。

 獣人なら濡れても大丈夫なのかもしれませんわね。



 「ね、ねえフラン。アンタちょっと胸が大きくなってきてない?」


 「え? そお?」


 「あら、本当ですわ」


 「成長早いわね……って、今の今まで見て見ぬふりしてたけど、エリー、やっぱりアンタの方が大きくなってきてるわよね!?」


 「ですわ」


 「み、認めた!? くっ、ア、アタシだって……!」


 羨ましそうに(わたくし)たちの胸と自分の胸を見比べてますけど、アイリはまだまだこれからだと思いますわ。


 「ほら、次はアイリを洗う番だよ」


 フランが立ち上がるとアイリの横に並ぶ。


 「アイリは、ほら、成長期はこれからだよ」


 アイリの身長は(わたくし)たちほど伸びておらず、頭ひとつ分近くの差がありますわ。


 「ぐぬぬ……栄養、睡眠は足りてるはずなのになんで……」


 「痩せている感じはありませんわ」


 「かといって太ってもないよね。うーん、もしかしてアイリが身長伸びないのは、実はドワーフだったから、なんてね」


 「あはは、やめてよフラン。まっさかー。まっさかー……」


 別にアイリの種族がドワーフでもアイリがなにか変わるわけでもないし、なんの問題もありませんわ。

 でも、身長にコンプレックスを抱える彼女に「幼少期のドワーフは普人とほとんど変わらないらしい」「ドワーフの成人女性は幼い普人と見た目に差がほとんどない」と言えませんわ。

 それはアイリも知ってるはず。

 だって目からハイライトが消えてますもの。


 「さあ、分からないことよりも、早く洗いましょう。風邪を引いてしまいますわ」


 「そ、そうよね。今はフランの家にお風呂ができたことを記念して一番風呂をもらってるんだし、早くやっちゃいましょう!」



 ちょっと微妙な雰囲気になりましたけど、そのあとはみんなでお風呂を楽しみましたわ。






お風呂ではすっかりスーが空気になってますがちゃんといます。エリーをお世話してます。


次回更新は6/14(木) 17:00の予定です。

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