表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/50

45.レーヴァと似てるって?全然違うよ!


更新遅くなり、すみませんでした!


ちょっと魔剣の名前に迷いまして……。

結局シンプルになってしまったのですが。


ではどうぞ(^^)






翌日。

カーテンが開けられ瞼越しでも部屋に光が差し込むのを感じ、僕は起きた。


「ふわぁ~。おはようアッシュ」


既に制服に着替えたアッシュに朝の挨拶を済ませる。


「ああ。俺は今日用事があるので先に出る」

「あ、そうなんだ。放課後の件忘れないでね?」

「そんなヘマはせん。じゃあな」

「またね~」


アッシュは部屋を出ていった。

しかしアッシュの用事とはなんだろうか?

少し気になるが今は隅に置いておこう。


「おはようアル」

『おはようレイ』

「今日はよろしくおねがいします」

『ええ。任せておいて』


アルがとっても頼もしい。

10分ほどで僕は身支度を整え部屋をでた。


「行ってきます」

『いってらっしゃい』


もちろん妻への挨拶も忘れない。







寮を出ると地面が少し湿っていた。

どうやら昨日は雨が降ったようだ。

今も少し曇っているが、まあ夜には晴れるだろうと気楽に考える。

いざとなれば魔法でどうとでもなるし。


そんなことを考えながら歩いていると、


ゾクリ。


体に悪寒が走る。

反射的にバッと振り返るが、背後には何もいない。


(気のせいかな?いや、でも確かに視線を感じた)


それも悪意が篭った視線だ。

間違えようがない。


「なんか嫌な感じだ」


僕は念のため警戒心MAXで登校した。





食堂に入ると、いつものところにやはりミリアは居た。

しかし今日はミリアだけではなかった。

なぜかレイシス(お姉ちゃん)もいたのだ。


「おはよう!お姉ちゃんにミリア」

「おはようレイ君!うふふ。ミリア、私の勝ちね?」

「うぅ~おはようレイ!」


お姉ちゃんは惚れ惚れするスマイルで。

ミリアには何故か睨まれた。

なんかした僕?


「えっと、勝ちってどういうこと?」

「いえ大したことじゃないわよ?ただレイ君がここに来て私かミリア、どちらへ先に挨拶するかを賭けてただけよ。ちなみに負けた方はジュース一杯奢り」

「……レイのバカ」

「理不尽ッ!?」


睨まれた挙句罵られる始末。

まあ、涙目なミリアも可愛いからイイけどね!


「というかお姉ちゃん。先生が生徒に奢らせるのはどうかと思うよ?」

「あら。合意の上だからいいじゃない。それよりレイ君。座るなら私のお膝にどうぞ」

「遠慮しておく「いいからいいから!」うおっ!?」


結局無理矢理膝の上へ座らされてしまった。

僕は頭を撫でられながらご飯を食べる。

いや。もう慣れてるし。


「貴方達……相変わらずね」

「なぁ~にミリア?羨ましいの?」

「そ、そんなわけない、けど…………」

「うふふ」

「もう!私先行くから!」

「あ、バイバイミリア!また放課後ね!」


ミリアやロゼリーナ達には昨日伝えてある。

生徒カードって便利だよね。


「ねえレイ君」


お姉ちゃんがニコニコしながら話しかけてきた。


「なに?」


僕も気軽に返す。


「私の魔剣っていつになったら作ってくれるのかしら?」

「あ……」


そういえばそんな話があったような。

やばい、完全に忘れてた。


「あ~、忘れてたでしょう?私楽しみにしてたのになぁ」

「うっ……今日創るよ」

「本当!?嬉しい!」


お姉ちゃんは嬉しそうに僕を抱きしめた。

うん。喜んでもらえて何よりだ。

しかし次の言葉で僕は肝が冷えた。


「ふふふ。これでレイ君の結婚相手が気に入らなかったらすぐ切り伏せられるわね…………」


どうしよう。

創るのやめようかな……?





その後、授業はいつも通り進み、あっという間に放課後になった。

僕が待ち合わせに指定した時間は夜だったので、そのまま訓練場に向かい、お姉ちゃんの魔剣を創ることにした。

お姉ちゃんは他のクラスにも属性魔法を教えているので、たぶんまだ訓練場に居るはずだ。


僕が訓練場に着くと、やはりお姉ちゃんは生徒から囲まれていた。

するとお姉ちゃんは僕に気がついたのか、周りの生徒達に断りを入れて僕のもとにきた。

気の所為かな?お姉ちゃんが僕を発見したとき鼻をスンスンしていた気がしたのだが。

たぶん気の所為だ。そういうことにしておこう。


そしてお姉ちゃん。

翼広げて猛スピードで飛んで来るのはやめようか?

周りの人がビックリしちゃってるから!

さっきまでお姉ちゃんに話しかけてた人達皆ポカンとしちゃってるからね!?


「レイくぅ~ん!」


そしてそのまま僕を抱きしめる。

って翼で包む必要無くない!?

周りなんも見えねぇ。

最近お姉ちゃんが少し怖いです。はい。


「お姉ちゃん。翼仕舞って欲しいな」

「あ、ごめんね」


舌をチロっと出してお茶目に答えるお姉ちゃん。

怖いとか嘘です。めっちゃ可愛いっス。


「魔剣創りに来たんだけど……あの人達は放っておいちゃダメなんじゃないの?」

「え?あ、そうね。急いで話つけてくるから待っててね?」

「別に急がなくていいよ。だから飛ばないでね」

「わ、分かってるわよ?」


嘘だ。今また翼広げようとしてたじゃん。






そんなこんなで待つことしばらく。

お姉ちゃんが僕のところへ来た。

どうやら話は終わったらしい。

今度はしっかり歩いてきたよ?

……訂正、走ってきてました。

瞬間移動並みの速さで。

うん。なんかもういいや。


「はぁ~疲れた。臨時講師って結構面倒ねぇ~」

「お疲れ様お姉ちゃん」


そう言って僕は手作りのフルーツジュースを亜空間から取り出して渡した。


「ありがとうレイ君!んぐんぐんぐ、ぷはぁ~生き返るぅ!」


お姉ちゃんはそれを一気飲みし、容器を僕に返してきた。

僕はそれを受け取ると、亜空間に仕舞い、話を切り出した。


「それでお姉ちゃん。どんな魔剣が欲しいの?」


お姉ちゃんは「ん~そうねぇ~」と考えると、何かを思いついたようにポンッと手を打った。


「じゃあレイ君のお任せで!」

「え?どういうこと?」

「そのままよ?私に似合うカッコイイ武器を創って欲しいな。私ってほとんどの武器扱えるからなんでも良いわよ。レイ君のセンスに任せるわ」

「責任重大だね。でも……うん!やってみるよ」

「うふふ。よろしくね」


そこで僕は改めて姉の容姿を見る。

燃えるような赤髪にルビーを嵌めたかのような瞳。

手足はスラリと長く、全体的に細いがそれでいて出るところは出ているナイスバディ。


うん。僕、変態みたいだな。

でもまあ、おかげで思い浮かんだしいっか。

久しぶりだから、張り切っていってみようかな!



『其の真の名は憤怒の劫火。うちに秘めた渦巻く炎に切れぬものはなく、怒りは全てを焼き尽くす』



僕の目の前に赤い光の玉が生まれる。

これが魔剣となる。


あ、詠唱する必要はないよ?

こういうのは様式美ってやつです。

さあ、仕上げといこう。


『魔剣創造』



憤怒の大剣(グラム・クレイモア)



途端に光の玉から炎が溢れ出す。

もちろん赤色だ。

そしてそれは徐々に収縮していくと、一振りの美しい大剣と化した。

柄は純白。

鍔はお姉ちゃんの翼をアレンジして天使の翼のようになっている。


そして刀身。

なんとすべてが透き通った赤色のルビーである。

もちろんただのルビーではない。

僕が神力で作り出し、特殊な機能を付したオリジナルだ。

もちろん硬度は神でも容易く折ることは出来ないくらい硬くした。


「ほぅ…………」


お姉ちゃんも思わず見惚れ、感嘆の溜息をはいている。

いやぁ~いいもの作った。


僕はグラム・クレイモアを手に取り、軽く振って確認してからお姉ちゃんに渡した。

お姉ちゃんはそれを慎重に受け取り、しばらく見てうっとりとした表情を浮かべた。

僕はその間に魔剣について説明した。


「その魔剣の名は『憤怒の大剣(グラム・クレイモア)』。主な機能はあらゆるものを切れることと、魔力を流すと勝手に炎を纏うこと。あとはお姉ちゃんの怒り具合によって火力が変わること」

「なんでも切れる?それは魔法でも適用されるのかしら?」

「もちろん!魔法だけでなく、切ろうと思えばなんでも切れるよ。時間だろうが空間だろうが世界だろうがなんでもね」


うん。我ながらやり過ぎたな。

お姉ちゃんが怒ると世界が滅ぶってことだからな。

……気をつけよう。


「炎を纏うってなんの意味があるのかしら?」

「魔力で剣を強化できるでしょ?それと同じなんだけど、それだけじゃない。炎は念じればどんなことでもやってくれるよ」

「火炎魔術と同じってことね」

「魔力消費がほとんどないけどね。まあ言っちゃえば一緒だね。ただ、奇襲されたら勝手に防御するよ」

「へぇ~それは便利ね。あと、私の怒りで火力が変わるってどういうことかしら?」

「そのまんま。お姉ちゃんが怒ればそれだけ火力の強い色の炎が出てくるよ。髪や瞳の色も変わるからね。最終的に白になるよ。」


伊達に七罪の名をつけていない。


「……なるほど。すごいわねこの剣」

「魔剣だからね。他にも身体強化とか自動修復とか所有者以外は使用出来ないとかMP自動回復なんて機能も付いてるから使ってるうちに慣れてね」

「ええ!ありがとう、レイ君!」


と言ってお姉ちゃんに力いっぱい抱きしめられる僕。

柔らけぇ。柔らかいけど……苦しい。


「お姉ちゃん。苦しい」

「あら、ごめんね。嬉しくてつい、ね?」


お姉ちゃんはそう言って少し離れた。

うん。ほんの少し。

見上げるとすぐ目が合うくらいのところ。

やっぱお姉ちゃん最高。


さて。


「お姉ちゃん。試し切りしたくない?」

「したい!けど、出来ないでしょう?」


残念そうに言うお姉ちゃん。

お姉ちゃんの力では環境を破壊しかねないからだ。

だから僕はお姉ちゃんから距離をとり、


『魔剣創造。不殺氷魔神刀』


新たな魔剣を造った。

シンプルな木の柄に氷でできた刀身。


神力を大量に使って造ったかなりの業物だ。

だが、絶対に殺さない。

致命傷になる傷はすべて持ち主の意思に沿わなくとも峰打ちとなるのだ。


その場で軽く剣を回し、お姉ちゃんに向けて僕は構えた。


「僕が相手になるよ。お姉ちゃんが切るものとそうでないものを見分けられれば周りは破壊されないよ。空間魔法で障壁を張ったからね」

「もうレイ君大好き!」


そして嬉しそうに剣を構えるお姉ちゃん。

瞬間、グラム・クレイモアから大量の炎が溢れ出た。

あらら、完全に戦闘狂のスイッチが入ってしまった。

僕、生きてられるかな?


「それじゃあ行くわよ?」

「いつでもどうぞ」


そしてお姉ちゃんが足に力を入れ、僕がそれを迎え撃とうとした時。

突如アラームがなった。

思わずたたらを踏むお姉ちゃん。


「もう!なによ!」


あ、炎の色が少し変わった。

怒ってるねあれ。

しかし、次の学園長の言葉を聞いたとき、お姉ちゃんの炎の色は一瞬で赤に戻った。


『皆落ち着いて聞け。悪魔が一匹侵入した。生徒は屋内に避難。教師達は悪魔の捜索ならびに殲滅を行え。繰り返す…………』


悪魔とは、別世界から来たこの世界の生き物に害成す存在である。

悪魔は魔族ではなく、悪魔族という固有の種族だ。

魔族と悪魔族が違うと聞いた時、とても驚いたことをよく覚えている。


お姉ちゃんはすぐさまグラム・クレイモアの炎をおさめると翼を出した。

空から探すつもりらしい。


「聞いた通りよレイ君。あなたも一応生徒なのだから校舎内に避難なさい」

「うん、分かっ……っ!?」


僕の言葉は最後まで続かなかった。

お姉ちゃんの持つグラム・クレイモアが突然光だし、頭上に炎の障壁を作り出していたからだ。

そして僕が感じたのは今朝と同じ悪寒。

明確な敵意だ。

反射的に上を見ると――――――、


禍々しい暗黒の奔流が間近に迫っていた。


「っ!?」


咄嗟に氷の障壁を張る。

衝撃。

僕の氷は問題無く黒き奔流を防ぎきった。


直後に奴は来た。


僕とお姉ちゃんの間に空から何かが降ってきた。

土煙が舞う。

僕はそれを剣の一振りで払う。

そして敵の姿がついに現れた。


充血した瞳。

筋肉に包まれたやけに大きな肉体。

頭からは二本の捻れた角が生え、背中には大きなコウモリのような翼がついていた。

そしてその姿はどことなく…………。


「バッカス?」


そう。あのバカ貴族に似ていた。

やつが吠えた。


「グルァア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」

「おいおい。勘弁してくれよ!?」


バッカスらしきものは僕へと一直線に飛び込んできた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ