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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
終幕
337/342

式典

エリザと久しぶりの再会を果たした後お互いの近況報告も兼ねて楽しい食事をした翌日、いよいよ王位継承の式典がやってきた

昨日王都に来た時も活気があったが、当日ともなると新しい王様となるエリザを一目目拝もうと人で溢れていた



『凄い人集りだねぇ。あそこでエリザちゃんは王様になるって宣言するんだ』

『しっかりと王の威厳を示さないとね』

『はい、では私は一足先に準備に入らせてもらいます。昨日打ち合わせした通り私が先に国民の皆さんに挨拶して、合図があったら手筈通りにお願いします』

『分かった、頑張ってきてね』



着替えに時間がかかる為エリザとはそこで一旦別れた

本番まで手持無沙汰になってしまったエリザ達、とはいえ既に昨日と同じ様にドレスを着ていて動き回ることができない為大人しく待機しているしかなかった

何をするでもなくボーッと座って待つヴァイオレット達、そこに二つの人影がこちらへ近づいてきた

それは前国王であるアレクサンドロスとエリザの弟ユリウスだった

ユリウスと目が合うと軽い舌打ちをしながら話しかけてきた



『おい』

『あっ、君はエリザちゃんの弟さん』

『ユリウスだ。いい加減名前を覚えろ竜女』

『ごめんごめん、で何か用なの?』

『何の用だと?そこは父上が座る席だ。さっさとどけ』

『そうなの?席とか決まってたんだ。今どくよ』

『よいユリウス』



ヴァイオレットに対して強い口調で言及してきたユリウスを制止したのはその父であるアレクサンドロス



『お前はすぐ感情的になるから気をつけろとエリザから口酸っぱく言われていただろう。待機中の席などどこでもよい』

『ぐっ……申し訳ありません』



アレクサンドロスからエリザの名前が出るとユリウスは突然大人しくなってしまった

それを見てヴァイオレットは昨日食事していた際の会話を思い出す

あの騒動が起こって以降、ユリウスは留学していたリベラから王国に帰ってくることとなり、エリザが直接教育をしたのだとか

この様子を見ると相当扱かれたのだろう

ユリウスが大人しくなると今度はアレクサンドロスの方が話しかけてきた



『ヴァイオレット・カラミティア』

『何かな王様』

『元、だがな。お主には前から言わなくてはいけないと思ってたんだ』



何を言われるのかと警戒していると、アレクサンドロスはヴァイオレットに向かって頭を下げてきた



『すまなかった』

『え?』

『父上!』

『あの時目が覚めた時には既にお主達は王都から去ってしまっていてきちんと謝罪ができなかった。本当に申し訳ない』



エリザからアレクサンドロスは十分に反省しているということは聞いていたが、こうして直接謝罪されるまでは信じきれていなかった

形だけではなく誠意を持って謝っているのが見て取れた



『謝罪をしたからといって私の事を許そうとしなくてもいい。だがエリザとこれからも仲良くしてやってくれ』

『それは勿論、というか全部解決した事だからもう気にしてないよ。過去は過去。これからは仲良くやっていこう』

『すまない、感謝する』



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