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竜皇女と呼ばれた娘  作者: Aoi
竜魔決戦編
271/342

追尾砲撃

アニマを目視できる距離にやってきたヴァイオレット達はそのままの勢いで敵陣へと突っ込んでいった

地図で確認した際、以前学校に在籍していた友人がアニマから来たという話を思い出した

思うところがないわけではないがそれでも止まるわけにはいかない

上空から街の様子を確認してみると壁上には既に兵士達が待ち構えている

いつでも戦闘ができる状態で待機している。やはりこちらが接近していることを予測されていたようだ

それとは別にもう一つ、壁上に大きな砲台があることを発見した



『何あれ。すっごい巨大な大砲』

『うん、あんな大きい砲台があるのは地図には書かれてなかったね』

『ん?こっちに照準を合わせてきているようだな。あれからかなりの魔力の気配を感じる。大きいのがくるぞ』



ニフリートの言う通り砲身に魔力を集中させながらこちらに狙いを定めている

仲間達を別行動をして正解だったかもしれない

あれを食らっていたら仲間の大半を失うことになっていただろう



『ノルマン様!対象を捕捉!いつでも発射出来ます!』

『よし、放て!』



ノルマンの号令と共に大砲が発射される

砲口からヴァイオレット達を飲み込む程の巨大な光線が向かってきた



『ふんっ、そんなノロマで直線的な攻撃では避けてくれと言っているようなものだぞ』



攻撃範囲は広いがヴァイオレット達の移動速度をもってすれば容易避けることができた

ノルマン達が放った一撃は外れたかに思えた……が、光線は軌道を変えて避けたヴァイオレット達を追いかけてきた



『さっきの追ってくるよ!』

『対象に命中するまで向かってくる追尾型か』

『どこかに当てるか打ち消すかしないとダメってことか』



とはいえこの辺りにこの威力を受け止められる程の障害物は見当たらない

今の自分であればこれ位のものであれば打ち消すことは容易

同じ威力で相殺してしまうか。そう考えていた時にヴァイオレットはこの追尾してくる攻撃を逆に利用してやろうと思いついた



『いいこと思いついた。ニフリート、街の方に突っ込んで』

『なに……?いやなるほどそういうことか。理解した』



ヴァイオレットに言われたニフリートは意図をすぐさま理解し街の方へと旋回、そのまま街へと突っ込んでいく



『た、対象がこちらに向かってきます!』

『まさか……あれをこっちにぶつけるつもりか!』



まさかそんな使い方をされるとは思ってもみなかったノルマンは壁上にいる兵士達にすぐさま退避を促した



『全員今すぐ下に降りろ!敵が向かってくるぞ!』



全員が指示に従うが狭い階段では一遍に下りることができず、中には壁上から落ちる者もいた

ニフリートは衝突するかしないかというギリギリのところまで接近しそこで急上昇、しかし大砲から放たれた光線は同じような軌道を描くことができず、ノルマン達がいた壁に直撃した

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