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THIRD EYE  作者: 暇な青年
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第6章 特訓開始

「詳しいことは、明日、空達と一緒に来てくれ」


立花の言葉を聞き、


「んじゃ、失礼しました」


そう言って良祐達は部屋を出た。


「また、新しい仲間ができたな」


立花が桜に言った。


「そうですね」


それに対して桜も答えた。





「しっかし良祐が騎士団に入るなんてね」


紅希が歩きながら、後ろにいる良祐に言った。


「本当だぜ。まさか目の痛みの理由がセカンド・アイの開眼の合図だったとは」


空が紅希の言葉に対して付け足した。


「まぁセカンド・アイの事や人形(ドール)の事を聞いて知らない不利なんてできないからな」


後ろからゆっくり歩きながら良祐が言った。


「んじゃ、まぁどっか寄ってくか」


「そうだね。そうそう良祐、僕達は基地のことを騎士城って言ってるから良祐も覚えときな」


そんな話をしながら良祐たちは騎士城を後にし、人通りの多い場所に出た。


「どこ行く?」


そう言うと良助が携帯を出し時間を見た。


現在七時五十六分


「もうすぐ八時だな。メシ食いに行こうぜ」


「だな」


良祐の意見を聞いて空たちはファミマに向かった。






次の日の学校


「おはよう」


「うーっす」


「っよ!」


教室で挨拶をした良祐たちは席に座った。


「怪我大丈夫か?」


後ろ向きに椅子に座り空が聞いた。


「あぁ。何とか」


「良かったね。と言いたいとこだけど・・・・・・」


紅希が隣で口を開いた。


「何?」


「今日から騎士団の訓練が始まるよ。それも監督は僕と空。それと立花隊長」


「っげ」


苦笑しながら紅希の言葉を聞き空が続けて言った。


「良祐。俺たちはお前を死なせないようにするため、最低でも俺たちぐらいまで強くなってもらう」


真剣に空が良祐に向かって言うと


「参考までにお前達の強さは?」


と良祐が聞くと紅希が


「立花隊で空が四番目で僕が三番目」


と答えた。





「行くぞ」


空が鞄を持って良祐と紅希を待っている。


「よし」


学校が終わり、良祐達自転車に乗って騎士城に向かった。





「よし来たな」


騎士城の訓練所に行くとそこは何も無い広い空間だった。その真ん中に立花は立っていた。


「う~っす」


「はい」


「お願いします」


良祐たちの手には竹刀を握っている。


「良祐のために竹刀でやるが、セカンド・アイを出せるようになったら訓練は木刀か本物の刀でやってもらう。ま、刀っつても峰だけどな」


良祐は言葉を発しないでうなずいた。


「まず、セカンド・アイの種類を教えとこう」


「種類?」


「セカンド・アイには瞳の色で属性が異なるんだ」


紅希が口を開いた。


そう言い、紅希は瞳を閉じ、すぐに開けた。


「っあ」


紅希の瞳の色を見て声を出した。


「僕の瞳の色は、忘れな草色で属性は氷」


「俺は緋色で属性は火だ」


いつの間にか空の瞳の色が緋色になっていた。


「まぁ、簡単に言うと、火なら赤色、水なら青色、雷なら黄色、風なら緑色だ。大抵この四種類に分けられる」


それを聞いてもう一度、空たちの瞳を見た。


「それじゃ、紅希の瞳の色は?」


それを聞くと紅希が微笑みながら口を開いた


「僕の場合は、特殊だからね。たまに四属性以外の属性も出てくるんだ」


「ふ~ん。でも俺、まだセカンド・アイを表に出した事無いけど・・・」


「それを今から急速に開眼させる。良祐の場合あと一ヶ月は掛かるはずだが、それを一週間以内に発動できるようにさせる」


「どうやって?」


目をパチパチさせながら良祐が聞いた。


「っふ」


楽しそうに声を出さないで笑っている立花を見て良祐は嫌な予感を感じた。


「もちろん・・・・・・」


「構えろ。良祐」


空が低い声で言った。


「っえ?」


良祐の立っている場所から少し離れて空は構えた。


同じく紅希も良祐を真ん中にして空とは逆方向に進み構えた。


「まさか・・・・・・」


特訓のやり方に今気づいた良祐は二人を同時に見える位置に移動して構えた。


「特訓方法は戦闘の仕方と一緒に体に刻み込んで開眼を早める」


立花は良祐に視線を向けた。


「ようは、体をギリギリのところまで追い込ませる。死ぬ気でやれよ良祐。いくら竹刀だからって防具無しでセカンド・アイの二人を相手にするんだからな」


口元を緩めながら立花が言ったが良祐の耳には届いていなかった。


(こりゃ、死ぬかもな。俺)


良祐が落ち込んでいると、


「始め!!」


立花の合図とともに紅希と空が良祐に向かって突っ込んできた。


意外と読んでくれている人がいるんでありがとうございます。

これからも頑張るんで読んでください。

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