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THIRD EYE  作者: 暇な青年
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第62章 登校

皆に聞いてみよう・・・・・・え~たまにキャラとの対話をします。いきなりだな。おい!

暇な青年、りゃくして、暇ねん「第一回キャラ対話、最初の一回目はコイツだ!!」

「え~、高藤良祐・・・・・・です。よろしく」

暇ねん「・・・・・・それだけ!?」

良祐「だって、話す事無いでしょ?あんたが勝手に始めたんだから」

暇ねん「そう言う事は思っても口に出さない!」

良祐「へ~い」

暇ねん(このやろ~!!)

暇ねん「次回はちゃんとやりますからね~」

良祐「期待するなよ」

暇ねん「おい!!」

一月のある日の朝


一人自転車に乗って順調にペダルを漕いでいるとよく知っている女性が歩いていた。


「・・・・・・」


女性を見ると良祐は自転車から降り、自転車を手で押し女性の横まで走っていった。


「おはようございます。先輩!」


「あら良祐、おはよう」


朝の挨拶を桜にすると桜は良祐の顔を見て挨拶を返した。


「一緒に行く?」


「先輩が良いなら」


「前にも同じようなこと言ったわよね?」


「・・・・・・そうでしたっけ?」


考える仕草をすると桜は良祐の表情が可笑しくって小さく笑ってしまった。


「なに笑ってんですか?」


「別に」


「・・・・・・?」


腑に落ちないでいる良祐だったが「ま、いっか」と呟いた。


「そういえば、春樹君の足、直りました?」


「えぇ、あの戦いの後、急に足が動くようになってこの前の始業式の日に学校へ行ったわ」


「それは良かった」


上機嫌で話す桜と春樹の足が治ったことに喜ぶ良祐だった。


「・・・・・・ん?」


良祐は突如足を止め後ろに振り返った。


「・・・・どうしたの?」


数歩前にいる桜が振り返った。


「いえ・・・・・・」


(気のせいか。視線を感じたんだけどな)


前を向き数歩前にいる桜まで歩き出した。


「あっぶね~」


脇道に隠れていた空がため息を付いていた。


「・・・・・・・」


脇道からそーっと頭を出す。


空の視線の先には楽しく喋っている良祐と桜が見える。


「しょうがね、遠回りして行くか・・・・・・」


ため息を付くと自転車に乗り良祐たちとは違う道に向かって自転車が動き出した。


「修学旅行のことクラスの人は知ってるんですか?」


「えぇ、いけないって事は皆に言ったわ。だけど、良祐たちと行くってことは言って無いわよ」


「いや、それ口に出したら俺たち全学年の男子に殺される」


「大袈裟よ」


桜は笑っているが良祐は身の危険を感じていた。


「・・・・・・平和ね」


「え?」


突然のことに桜の顔を見る。


「数日前までは国生と戦ったのよ」


「そう、ですね」


数日前のことをずいぶん昔に感じる良助。


国生を倒してから人形(ドール)はまだ確認されていない。


「早く残りの人形(ドール)を倒さないと・・・・・・」


「そうね」


「行きましょうか?」


「そうね」


いつの間にか思い出している間に歩きを止めていたことに気付き、二人は歩き出した。


前方から鐘の音が聞こえてきた。もちろん桜田高校の予鈴だ。


「げッ!?もうそんな時間?」


「いそぎましょう」


「先輩、乗って!!」


「えっ?」


いつの間にか自転車のペダルに足をかけている良祐。


「二人乗り時間無いですから」


「ありがと」


お礼を言うと桜は後ろに腰をかけた。


「しっかり摑まっててくださいよ」


「ええ」


言われたとおり桜は良祐の腰に手を巻いた。


「いや、あの・・・・・・・まぁ、いいか」


一人呟くとペダルを漕ぎ学校へと向かった。


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