表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THIRD EYE  作者: 暇な青年
60/65

第59章最終戦編 決着

今回の一言・・・・・・「筋肉痛」

三日前、授業で持久走やってるんですけどコレがまた長いんですよ!!(どれくらいかは忘れたけど)その為、筋肉痛で両足がまだ痛いです。やはり日ごろから体を動かした方が良いなぁ、と思ってしまった。

「時間が無い・・・・・・か」


ついさっき見せた表情がいつも通りの表情に変わった蓮が刃を良祐たちに向けた。


「なら、さっさと終わらせてやるよ!!」


速い速度で良祐の心臓目掛けて刃を突いてきたが良祐は慌てる素振りも見せず刃で今までと違って軽く受け止めた。


「今までの俺たちと思うな・・・・・・」


「そうらしいな・・・・・」


刹那、左右から二本の刃が蓮に斬りかかった。


「ちッ!」


その場から離れ、紅希と空の刃を躱し、すぐさま三人集まっている場所に左手を向けた。


「ひれ伏せ」


向けた先の地面が重力で凹んだが、良祐達はその場にいなかった。


「なッ!?」


「そんなに驚くなよ・・・・・・・」


良祐の声が後方から聞こえてきて蓮はゆっくりと体を向けた。


「今の俺たちはお前と同等だ」


「図に乗るなよ!!」


声を上げ刃を左右に振った。


双重波(そうじゅうは)


「っツ!?」


良祐の左右から地面を振動させながら目に見えるほどの重力が向かってきた。


「良祐!!」


声と同時に左右に空と紅希が重力と良祐の間に現れ、ものすごい速度で刃が風を吸っている。


「ハァァァァァ!!!」


二人の叫び声と共に刃を振った。


刃から放たれた斬撃がいつもと違って目に見えるほどの斬撃で威力もいつもの鎌鼬とは別段だった。


斬撃と重力の衝突でどちらの動きも止まった。


「良祐、いまだ!!」


「おう!!」


空の声に応えた良祐が蓮に向かった。


「ちッ!!」


蓮の刃が遠い距離から振ってきたがそれを掻い潜り、良祐は刃が届く範囲まで接近した。


「くッ!」


刃が振られた瞬間、体を後ろに跳んで良祐の刃を避けようとしたが胸襟を切り裂かれ血が流れ出したが切り裂かれた程度だった。その為、すぐに体勢を直し下から上に刃を振った。


「うそ!?」


下から来た刃を良祐の左目に迫ってきた。


「なッろ!!」


体を右に傾けギリギリ左目には当たらなかったが左目の横を切り裂かれ血が飛んだ。


右に傾けたため蓮の左側に着地し、着地した瞬間蓮に向かって跳んだ。


(速い!!)


良祐の速度が蓮の体勢を直すのより早かった為、蓮はその場で体の向きを戻すため自分に重力を掛け無理やり地面に立ち良祐の攻撃に備えた。


「!?」


蓮の視界の先は真っ暗だった。もちろん、夜だからではない。


暗くなった理由が分からないでいると前から紅希と空の声が微かに聞こえた。


「まさか・・・・・!!」


闇刺(やみざし)


真っ暗な中から突如刃が現れ左腹部に刺し込んだ。


「ぐッ!!やはり・・・・・」


蓮は何故、突然視界が暗くなったか理解した。


突如、蓮の視界が真っ暗になったかと言うと良祐は纏っていたマントを蓮に投げつけ蓮の視界を消したのだ。そして突如現れた刃はマントの外から蓮に向かって突き刺したのだ。


「だが、それはキサマも同じ・・・・・だ!!!」


蓮の刃がマントを貫通して外にいる良祐に突いた。


(あいつが刃を抜く前にそこ目掛けて突き刺せばキサマも・・・・・・)


突き刺したが蓮の刃は相手の体を貫いた感触が無い。


「・・・・・・?」


「雷電・・・・・・・」


「ッ、バカな!!」


雷を体に纏い後方に立っている良祐に驚く蓮。


「刀を渡したか」


「渡してねぇよ」


蓮の言葉に親切に答える良祐、だが良祐の右手には刀が無い。もちろん蓮の腹部に刺さっているからで、蓮の刃は刀から手を放し雷電を使い、瞬時に蓮の後方へ移動したのだ。


「ぐッ、がぁ・・・・」


刺さっていた刀を抜き取りその刃を地面に刺した。


(やべぇな。あと1分30秒か・・・・・・)


「オラァ!!!」


叫び声と共に離れた場所で爆発が起きた。


「ごめん、時間が掛かった」


後ろに空と紅希が現れた。


「いや、良いタイミングだ」


顔を向けずに紅希に応えた。


「そろそろ終わりにしようぜ、国生」


静かに良祐は蓮に言った。


「そう、だな」


静かに返し、良祐の刀を投げ渡した。


「一つ聞くが何故こんな事をした」


投げられた刀を受け取り構えた。


「決まっている・・・復讐のためだ!!」


蓮の刃が三人に向かって振ってきた。


「復讐って、何だよ!!」


刃を払いのけその勢いのまま良祐は刃を振った。


「オレは見放されたんだ。この世界に!!」


刃を避けたり防いだりしていると良祐の後ろから風を切って斬撃が飛んできた。


それを重力壁(グラヴィティウォール)で防ぎ、今度は斬撃を空、紅希に放った。


「見放された、ね。悪いけど、俺たちはアンタに何が合ったかなんて興味ないんで・・・・ね!!!」


炎を纏った刃で迫ってきた斬撃を切り裂いた。


「空、そこ聞くべき所・・・・・・だけど、空の言うとおりだね」


迫ってきた斬撃を力をいれず切り裂く紅希。


「二人の言うとおりだ!国生!!何が合ったか知らないけどなぁ、この戦い、この戦争では勝った者が正義だ!!!」


「違いない!!」


互いの刃が互いを切り裂いていく中それを見守る視線が合った。


「良祐・・・・・・」


「こう・・・き・・・」


「二人とも気がついたか」


百虎が目を覚ました桜と聖華に声をかけた。


「オレもだぜ」


「立花・・・」


「勝てよお前ら・・・・・・」


傷つき百虎以外まともに戦えない中、四人は良祐たちの戦闘を見守る事しか出来ないでいた。


「そろそろやべぇぞ、良祐!」


斬りあいの最中空の声が飛んできた。


「1分切った」


紅希の叫びが響く。


「わかって・・・ぐあ・・・」


応えようとした瞬間左目に手をあて唸り声をあげた。


「良祐!?」


二人が良祐の唸り声に反応した。


「がら空きだぜ!!」


「ちぃぃぃ!」


良祐目掛けて来た刃を空が受け止めた。


「くッ・・・な・・ろ・・・・・あぁぁぁぁぁぁ!!」


「うわ!!」


突然叫びだした良祐に驚いて紅希が声を上げた。


「よし!!」


「だ、大丈夫なの?」


心配そうに聞いてくる紅希に自信満々に応える良祐。


「・・・・・・」


(あの苦しみ方・・・)


立花は目を疑った。


(コレも瞳の導き・・・か)


「空!!」


「大丈夫か?」


「おう!」


良祐は二人に視線を向け、二人は良祐の言いたい事が分かったのか小さく頷いた。


「コレで最後だ!」


「あぁ!!」


良祐と蓮が動き出した。


「炎・斬」


良祐の真後ろから炎の斬撃が飛んできた。


(アレだと良祐に当たる、ミスったか?)


蓮の表情が怪訝したのに気付いた良祐が薄笑いをした瞬間空の放った斬撃が良祐を切り裂いた。


「っツ!?」


切り裂かれた良祐は氷の像と化し炎によって氷が溶けて水になった。


「ちぃ!」


重力の壁を作り炎斬を受け止めていると足元から冷気を感じた。


「何だ?」


下を向くと足元が凍りついていた。


「さっきの水か!!」


重力を掛け氷を潰して動けるようにした瞬間


「国生!!」


「良祐!!」


上から斬りかかって来たのを刃で止めたが地面に着地すると良祐の纏っていた雷が刀の刃へと移動した。


「終わりだ」


「まだだー!!」


蓮は持っていた刃を良祐に投げつけたがそれを刃で弾いた。


蓮は両手で押さえ込むような素振りをした。


その瞬間今までの重力より遥かに強い重力が圧し掛かった。


「ぐ、がぁ・・・ま・だ・・だ・・・・」


体がバラバラになりそうなほどの重力の中良祐は必死に片膝を突かないようにして立っていると、良祐の左目が光りだした。


「な、何だ!?」


見る見るうちに左目が菜の花色から薄花桜へと変わって行った。


「サ、サード・・・アイ!?」


「オラァァ!!!」


徐々に刀を持っている右手が上がってきて、それを思いっきり振り下ろした。


振り下ろした衝撃で圧し掛かっていた重力が吹き飛んだ。いや正確に言うと切り裂いたのだ。


「オォォォォォォ!!!」


重力がなくなったことにより蓮に向かって行った良祐。それをとめる手段がもう無い蓮。


決着のとき・・・・・・


良祐の雷を纏った刃が蓮に振り下ろした。振り下ろす刹那、夜空から雷が蓮に落ちて辺りが眩い光が良祐と蓮を包んだ。


そろそろ、終わりに近づいてきました。

これが終わったらセカンドシーズンです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ