第57章最終戦編 異質な力
え~っと、いきなりですが次から作者の一言を書いていきたいと思います。
なぜ、そう思ったかは、パソコンでガンダムSEEDのラジオを聞いてやってみたいなぁ~、と。・・・・・・・普通は誰かさんのお便りなんですけどね・・・・・・・・
「終わった・・・・・・?」
立花の刃が蓮を切り裂いた瞬間を目にした良祐達は言葉を発した。
「終わった・・・・よな?」
「あぁ・・・・・あぁ!!」
三人は叫びを上げ立花の下に駆け寄った。
「こら、お前達!オレも連れて行け!!」
凍らせてある傷口に手を当てながら三人に言った。
「あ、すいません」
喜びの余り百虎のことを忘れていたので良助と空が百虎に肩を貸し、立花の下に向かった。
「隊長!やりましたね!!」
良祐の言葉に反応し立花は微笑を向けた。
「よくやったな、立花」
「百虎・・・・・」
空の肩から腕を外し左手を立花に向けた。
「あぁ」
瞳がいつもどおりの黒色に戻り百虎の手を握ろうとした瞬間、後ろから音が聞こえた。
音といっても色々あるが立花たちが聞いたのは今まで聞いたことの無いような音だった。
「っツ!?」
すぐさま後ろを振り向くと蓮が立ち上がっていた。だが、蓮は右肩から斜めに切り裂かれていて今も血が流れ出ている。
五年前のとある街中
『力を与えてやろう・・・・・』
「誰だ?」
すっかり日が落ちた街中で蓮は真っ暗な陰の中から声を掛けられた。
『力を与えてやろう・・・・・・・』
「だから誰だよ?」
陰に隠れているので相手の顔が見えず、さらにこちらの問いに答えない。
唯一分かっているのは相手が年をとっている男性だ、と言う事だ。
『キサマはこの世界に失望しているだろ?』
「なッ!」
蓮は驚愕した。
なぜ自分がこの世界に失望している事を知っているのかを。
(誰にも言った事は無いのに)
『キサマの瞳の力を開放させてやる。その力をどうするかはキサマが決めろ・・・・・・』
陰の中からスッと腕が伸びてきて蓮の両目をふさいだ。
「な、何すんだ!!」
必死に抵抗しようとしたが体が動かない。金縛りに合ったかのように。
『ほぉら、コレがお前の新しい力だ』
手が顔から離れた瞬間、体の中から力があふれ出てくるように感じた。
「コレは・・・・・?」
『詳しい事は貴様の脳内に直接送り込んだ。後は好きにやれ』
「ち、ちょっ!!」
声が聞こえなくなると蓮の体が自由になった。
「・・・・・・・コレが俺の力」
目をつぶると色々なことが瞳に映ってくる。映ったものは人形の作り方やセカンド・アイなどのこと。
「コレがさっき言ってたやつか・・・・・クク」
「ククク・・・・・ハーッハハハハ!!!」
瞳を押さえながら蓮は笑い出した。
「コレからは復讐だ・・・・・」
『覚えておけ、我が名は・・・・・・』
「ゼウス!!」
「ふざけんじゃねぇ・・・・・・・コレは・・・・・・・・・・オレの・・・・復讐だ!!!」
深紫色の瞳が怒りを含んだ瞳で立花たちを睨み付けた。
「復讐?」
「その為には・・・・・先にテメェらを殺す!!!」
蓮を中心に風が起こった。
「ぐッ!!」
「くそ!」
風の衝撃で立花たちは怯んでしまった。
「お、おい!」
空が声を上げた。
「何だよ・・・空・・・?」
「き、傷が・・・・」
「あぁ?」
空の言葉が良く理解できないでいる良祐達は蓮に視線を移した。
「なっ!?」
視線を向けると斜めに合ったはずの切り傷がなくなっていた。
「重破封縛!!!」
「くッ、来るぞ!!」
立花の言葉で視線を傷口から蓮に変えた。
蓮の両手が胸の前で重力を丸めボールを持つように構えている。
「喰らいやがれ!!!」
丸めた重力を立花たちに怒号と共に放った。
「ちぃぃ!」
立花たちはそれぞれバラバラにその場から離れた。
丸まった重力がさっきまで立花たちのいた地面に当たると、その部分が重力によって凹んだ。
「ハァ・・ハァ・・・・」
「立花、出来るか?」
「無理にでも・・・・がッ!!」
セカンド・アイにしようとした立花が頭を抑えて苦しみだした。
「うぐッ・・・がぁぁー!」
「くッ、やはり無理か。良祐、空、紅希俺たちだけでヤツを斬るぞ」
立花の苦しみ方をみた百虎が瞬時に考え三人に叫んだ。
「仕方ないか」
良祐達は刀を抜き構えた。
(サードの副作用ってやつか・・・・・?)
紅希は一瞬、立花に視線を向けた。
「来るぞ!」
良祐の言葉で蓮に視線を戻した。
「貴様らを・・・・殺す!!!」
「それは、こっちのセリフだ!!」
蓮と良祐の刃がぶつかり合った。




