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THIRD EYE  作者: 暇な青年
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第47章冬休み編 安らぎのひと時(中編)

いままで出すのを忘れていた立花の苗字が出てきます。

もしかしたら、出ているかもしれません。その場合は教えてください。

お願いします。

現在4時35分


良祐達は桜の家に向かっている。


「え~っと、この辺りのはず・・・」


教えてもらっていた事を思い出しながら歩いていた。


注意深く家を見て歩いていると、表札に「北条」とあった。


家は、良祐の家から歩いて一時間程度の住宅地にある白い家だった。


「ここ、だな」


表札を見て確認すると、空が良祐の前に出てきてインターフォンを鳴らした。


鳴らしてからしばらくすると玄関の鍵を開ける音が聞こえて一人の女性が出てきた。


「あら、早かったわね」


「えっ?」


玄関から出てきたのは桜ではなく、聖華が長袖にジーパンの格好で出てきた。


「勇美副隊長、何で?」


「も~高藤君。こんな時ぐらい副隊長って止めてくれない?」


「あ、はい」


聖華に注意され良祐は誤った。


「勇美さんも呼ばれてたんですか?」


「そうよ」


紅希が聞くと答えて聖華は三人を中に入れた。


「他には?」


(さざなみ)さんもいるわ」


「漣さん?」


良祐は靴を揃えている中聞きなれない名前を聞いたので聖華に顔を向けた。


「あれ?知らないの?立花さんの苗字よ」


「え~!立花隊長って漣立花(さざなみりっか)っていうんだ。初めて聞いた」


「まったく・・・・・」


良祐の言葉に聖華はあきれ果てていた。


リビングに行くと立花がソファに座っていた。


「お、来たな」


「ちぃ~っす、漣さん」


笑顔で挨拶する良祐に立花は苦笑いした。


「お前なぁ~」


「三人ともいらっしゃい」


桜がキッチンから料理を持って出てきた。


「おじゃましてま~す」


三人は桜に言った。


「聖華さん。ありがとうございました」


「何が?」


料理をテーブルに置き聖華にお礼を言った。言われた本人は何でお礼を言われているか分からないでいる。


「私の変わりに外に出てくれて」


「あぁ、良いわよそんなこと。それより、私も手伝うわ」


そう言うと桜と共にキッチンに入っていった。


「・・・・・」


「先に聞きたいんすけど」


「何だ?」


ソファに座っている立花に空が声をかけた。


「騎士団は?」


「誘われたら竜也が「邪魔だからお前も行ってこい」って言われてお言葉に甘えてここに来た」


「そっすか」


素っ気無い返事をし立花が座っているソファとは別のに空は腰を掛けた。


それを見た良祐と紅希もソファに腰掛けた。


「まだ食べるなよ青年ども」


聖華が料理をテーブルに置くと四人、特に空に視線を向け言い、キッチンに戻っていった。


「今の、オレに言った?」


自分に指差し紅希に聞くと頷いた。


ソファで座っていると次々に料理がテーブルに運ばれてきた。


「・・・・・」


テーブルにはフライドチキンやサラダ、お寿司にクッキーなどが置いてある。


立花の隣に胡坐で座っている良祐は庭の縁側を見ていた。


「せんぱ~い」


「なに?良祐?」


座っている良祐はキッチンにいる桜を呼んだ。それに桜は、キッチンから声を返してきた。


「外に出てもいいっすか?」


「いいわよ」


了承を得たので窓を開け、縁側に出た。


「さみ」


「先輩、ご両親は?」


「今日は仕事の人で集まりで明日まで帰ってこないわ」


紅希の質問にキッチンから回答が来た。


縁側で一人静かに空を見ていると窓が開いたのに気付き振り向くと立花がいた。


「何してんだ?」


「いや、別に」


「・・・・・・」


最初は立花の顔を見たがすぐに空に顔を向けた。


「たくっ」


呟くと立花は良祐の隣に腰を下ろした。


「こりゃ、降るかな・・・・」


「えっ?」


声が聞こえたので立花に視線を移した。


「雪、だよ」


「あぁ、雪・・・か」


立花の言葉を聞き空を見上げた。空には雪雲で覆われている。ま、良祐からみるとただの雲にしか見えてないけど。


「それと・・・・」


「ん?」


小さく声を出す立花に視線をまた向けた。


「騎士団の中でも、恋愛は許しているからな」


「は?」


何を言われたか理解できず、理解すると良祐は、意味が分からないと言わんばかりの表情をした。


「二人とも~」


紅希の声が部屋の中から聞こえると立花はニヤケ顔で良祐の肩を叩き中に入っていった。


「はは・・・・」


立花の相手を一対一で初めてしたので疲れた良祐だった。


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