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THIRD EYE  作者: 暇な青年
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第15章夏休み編 テスト(前編)

久々の更新です。

今回から夏休み編に突入します。

読んでください。

立花との訓練をしてから二日がたち良祐はいつもどおり自転車に乗って学校へ向かっていると、制服を着た、見知った女性が前を歩いている。


「ん?」


最初は誰だか分からなかったが背中まで伸びた長い髪に綺麗な白い肌を見てすぐに思い出し良祐は声を掛けた。


「北条先輩」


良祐の言葉に反応して桜が振り向いた。


「あら、良祐君。おはよう」


ニッコリと笑いながら挨拶をしてきた桜に対して良祐も挨拶をした。


「一人なの?」


「えぇ」


「なら、一緒に行かない?」


桜は良祐が一人で登校しているのを確認すると言ってきた。


「・・・・・・いいですけど変な噂立っても知りませんよ」


考えてから良祐が言うと桜は「大丈夫よ」とすぐに言った。


「なら、いいですけど・・・」


良祐は自転車から降り、手で押しながら桜の横に並んだ。


「今日からテストだけど大丈夫?この前まで任務や隊長と訓練してたでしょう?」


そう、桜田高校は今日から全学年テストが始まるのだ。それも一日、二教科づつ


だが、良祐たちは、桜の言ったとおり任務などであまり勉強ができなかったのだ。


「ん~大丈夫だと思いますよ。俺と紅希は」


「空は?」


空の名前が出てこなかったので聞くと、


「さぁ?」


きっぱり言った。


「さぁ?って」


「空は数学と英語と世界史だけできないから、それ以外は大丈夫ですよ」


そうきっぱり言われたのだが桜は


(それは大丈夫なの?)


と心の中で思っていた。


「それより先輩の方は大丈夫ですか?」


良祐が聞いてきたが桜は頭を縦に振って言った。


「良祐君たちが私の分の任務までやってくれたから、おかげさまでしっかり勉強できたわ」


「それは良かった」


良祐達は桜の事を考え桜の変わりに桜の分の任務もやっていた。


「でも、どうしてそんなことしたの?」


不思議に思って聞いてきた桜を見て良祐は口を開いた。


「・・・・・・先輩は桜田高校でトップクラスの頭のよさを持っていて、尚且つ運動神経抜群で容姿端麗なんですから、学校のみんなは先輩に、憧れてるんですよ」


「・・・・・・だから騎士団もいいですけど自分のことも大切にしてくださいね。って事です」


良祐は桜を見て言うと桜はそれを聞いて顔を真っ赤にして顔を背けた。


「ん?どうしたんですか?」


「なんでもない」


と桜は良祐を見ずに言った。


「あっ、今の言葉は俺だけじゃなくて空や紅希も言ってましたからね」


「そ、そう」


(そう言われても・・・・・・)


「さくら~」


前から桜を読んでいるポニーテールの女性がいた。


「先輩、友達がよんでますよ」


「えっ?」


桜はあわてて前を見ると手を振ってる相手を見た。


「春子だ」


「それじゃ、オレは先に学校に行ってますんで、それじゃ」


「っあ」


そう言って良祐は自転車に乗っていってしまった。


「もう・・・・・・」


桜は良祐がいなくなったので春子のとこまで走っていった。


「おはよう、春子」


「おはよう、桜。さっきの男子は誰?」


ニヤニヤしながら春子は聞いてきた。


「た、ただの友達よ・・・」


あわてて桜は答えた。


だが結局桜は学校に着くまで質問攻めにあった。





「おはよう。良祐」


教科書とノートを見ていた紅希が挨拶してきた。


「おはよう。空は?」


「まだ来てないよ」


それを聞いて良祐は席について、鞄からノートを取り出した。


ノートに問題を書いて解いてると紅希から言葉があることを聞かれた。


「ねぇ、良祐?」


「何だ?」


問題を解いているので視線はノートに釘付けだった。


「あさ、先輩と何話してたのかな?」


「えっ?」


「先輩」と聞いて良祐の手が止まり視線は紅希に向いた。


「な、なんでそれを?」


驚く良祐に対して紅希はニヤ~っと笑っている。


「朝、学校に来る前に、コンビニでシャーシンを買ったんだけど、そのコンビニで会計してるときに入り口から良祐と先輩がみえたんだ~」


「っげ、マジか!?」


「マジ。それに僕達あんなこと言って無いよ、良祐」


「聞いてたの?」


「うん」


満面の笑みで答える紅希に対して良祐は苦笑いしか出なかった。


夏休み編はあまり戦闘が無いと思いますがよろしくお願いします。

まずはテストです

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