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クッキング☆えんじょい   作者: 霜三矢 夜新
得意分野で勝負編
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第15試合の前に―― コンビニなどの商品活用 5

「私が使う惣菜は<きんぴらごぼう>よ。これをスープの具にしちゃうの」

 高美が持っている惣菜をまさかスープの具にするとはと、風良は驚いた。

「その惣菜は基本的におかずなんでその作り方は思いつかなかったですね」

 1cmセンチ幅に切ったベーコンを、バターを溶かした鍋に入れて炒めるという作業をしながら高美が応じる。

「この濃厚な味をつけたベーコンときんぴら、小口切りした青ネギスープをスープで頂いてちょうだい」

 最初に『ご飯もの』が1点、『スープ・汁物』が1点いつでも食べられる状態になった。


 今度は真奈と想が作っている所へ。真奈も惣菜の<きんぴらごぼう>を持っていた。

「高美さんもこれ、使っていましたね。私はおにぎりを作るつもりです。ただのおにぎりじゃないですけどね」

おにぎりの作り方はいたって普通。きんぴらごぼうを入れて丸型に整えるだけ。でもそれだけじゃなかった、ごま油を熱したフライパンにおにぎりを入れて表面に焼き色を。

「おにぎりから香ばしい匂いが出ているからか、食欲を増進されられますね。へ~っ、海苔を敷くんですか」

 焼きおにぎりに海苔をつけるなんてほとんど見覚えないと想が感心している。


「お次はこれよ。この<レトルトミートソース>を使った丼を作るわ」

 ミートソースを3分加熱している間に、レタス4枚ざく切りに。プチトマトを半分にカットした。レンジから取り出したソースと野菜をどんぶりに盛り付け。最終的にはピザ用チーズを入れて作り終えたようだ。

「これはまた美味しそうな。僕も作る事にします。この<ハンバーグ>と<レトルトカレー>をご飯に入れたら~」

 想は自分も作ろうと真奈の料理を見ていて思ったようだ。作りたい衝動が高まったのだろう。作っている所を真奈に見てもらっているのを確認した想が仕上げを始めだした。


「それでですね、これにピザ用チーズとパン粉をかけてオーブントースターで10分位焼けば出来上がりです。キツネ色になっている方がいいですよ」

 真奈がそういえば今の段階では『ご飯もの』が多くなっているわねと想に語りかけた。それに関しては「偶然そうなっていますね」としか言いようがない。しかも、もう1品思いついている料理が『ご飯もの』だったりするのである。

「まず鍋に<レトルトホワイトシチュー>とご飯を入れます。それに水100cc入れて火にかけて下さい」

 煮立たせている間、先程のハンバーグカレードリアを見に行ったり、作り中の洋風おじやを混ぜたりしてとその内に作っていた2品が完成した。


「それに塩こしょうとか粉チーズをふりかけるの?」

 想が味付けをしながら真奈の質問に答える。

「予想出来たんですね。お好みでパセリもどうぞ」

 今の段階では『ご飯もの』が5点 『スープ・汁物』が1点となっている。おかずと一緒にという丼な感じが多いとはいえ、今の所かたよっている事実はあった。


「私達は作るだけ作ったわ。有音ちゃんはどう?」

 <コンビニサラダ>や<シーチキン>などと、冷やご飯に作った料理を入れるお皿やうつわを用意した有音が考えついた一品目の材料を切り始めている。

「はい、今からなので作っている段階ですよ」

 <コンビニの野菜サラダ>を食べやすく刻む。ボウルに冷やご飯と油を切ったシーチキンにサラダ。味付けにフレンチドレッシング4で混ぜ合わせるというのを黙々と、でも楽しそうに行っていた。

「これを冷蔵庫で30分冷やす事で味をなじませるんですよ」

 料理を作るのに慣れてきたように見える有音、それは自然な流れで余った時間活用も上手くやっている所からも良くわかる。


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