表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢後宮物語  作者: 涼風
いちねんめ
62/243

馬車の中


王家の馬車は、ディアナがこれまで見たどんな馬車より豪華で、王と『紅薔薇』を運ぶ行列は、ディアナが知るどんな行列より華やかだった。


「やっぱり今年は地味ですね……」


馬車に乗ってぽつり呟いたルリィの言葉に、顔には出さずリタと二人、驚愕したくらいだ。これが『地味』なら、毎年の行列は、一体どんな規模だったのか。

リタが何とも言えない目で、窓の外を眺めている。大方、税金の無駄遣いとでも思っているのだろう。正直、ディアナもリタに全面的に賛成だ。


こんな行列が通るとなると、祭りを楽しんでいる都民の皆さんは毎年迷惑していることだろうな、と密かに心配したディアナであったが、結果から言えば全くの杞憂だった。王都の祭りは、王宮からの行列込みで計画されていたようで、街道には行列見物の人だかりが、道の両端にきっちり分かれて出来上がっていた。民が見守る中馬車はゆっくり通り、人々は歓喜の声を上げる。ディアナはこっそり窓からその様子を窺っていたが、ちょっと引き気味になってしまうほどの熱狂ぶりだ。


「どうしてこんなに喜ばれているのかしら……」

「それは当然ですよ。国王陛下ご一家が、アメノス神の御元までわざわざ足をお運びくださり、来年の繁栄を祈願して、祝福を持ち帰ってくださるのですから」

「祝福を持ち帰る?」


その話は初耳だ。思わず首を傾げると、説明したルリィと、横で話を聞いていたユーリが、揃ってぎょっとした顔になる。


「ディアナ様、ひょっとして、どうしてわざわざミスト神殿まで行って礼拝するのか、まるでご存じない、とか……?」

「え、主神殿だからでしょ? 他に理由なんてあるの?」


気軽に答えたディアナだったが、言い終わると同時に、普段は滅多に表情を変えないユーリまでが目を丸くしたのを見て、どうやらこれは言ってはならないことだったらしいと気がついた。が、今更後の祭り(祭りは始まったばかりだが、それはともかく)である。


「ディアナ様! それはさすがに、知っておいて頂かなくては困ります!」

「ご、ごめんなさい……」


ミスト神殿とその周囲の土地の風習風土については、パラパラ本を捲って確認したが、肝心の儀式の成り立ちとか謂れとか、そういう関連の勉強はしなかったのだ。なまじ興味の幅が広いディアナだからあまり目立つことはないが、実は彼女、興味のないことへの勉学意欲が極端に低い。典型的な選り好み学習型だ。


「ディアナ様が、まさか、こんな基本的なことを……」

「えぇと、ユーリさん、何か誤解なさっているようですけれど、ディアナ様はこと、神様関連の知識はさっぱりですからね? それこそ、子どもでも知っているようなお伽噺程度のことしか知りませんから」

「何よ、リタだって似たようなものでしょ」

「残念ながら、私は一昨日マグノム夫人からお話があったあと、いくつか本を読んで『常識』と呼ばれる類いの知識は仕入れておきましたから」


……そういえば、リタはディアナと違い、必要に迫られたら学びに好き嫌いを持ち込まない性格だった。昔を思い出し、ディアナはやや膨れる。


「……リタのうらぎりもの」

「お言葉ですが、これは丸一日あったのに何もしなかったディアナ様の『自業自得』というやつです」

「何もしなかったわけじゃないもの。ちゃんとミスト神殿については調べたわ」

「――ではディアナ様、ミスト神殿について、分かったことをご説明願えますか?」


目の前の侍女は、馬車の中で、臨時家庭教師になることを決意したらしい。逃がす気ゼロの眼光に見据えられ、ディアナは遂に、腹を括る羽目になった。


「ミスト神殿……六大湖の中で最も北に位置するミスト湖の畔に立つ、最古のアルメニア教神殿であり、同時に主神殿でもある。神殿を含むミスト湖の周囲は、古くはランシャン地方と呼ばれ、現在は国王領」

「……それだけですか?」

「いやあのその……」


その他仕入れた情報が、ミスト神殿のステンドグラスは一見の価値有りだとか、ランシャン地方の名物は山羊のバターをふんだんに使ったシチューだとか、そういう観光案内に載っていそうなものだなどと白状したら、即行で馬車から叩き出されそうな剣幕である。ディアナはごにょごにょ誤魔化した。


ディアナとて、神様関連のことは一通り知っている。アメノス神を中心とするアルメニア教は、現在何となくエルグランド王国の国教っぽくなっているが、元を辿ればこの国とは別の流れから生まれた宗教なのだ。

――遠い昔。この半島は、大きく四つの国に分かれていた。エルグランド王国の前身となる国は、半島のちょうど真ん中を南北に流れるマミア大河の東、その南側に領土を持つ、都市国家群だったのだ。

一方、アルメニア教を信仰する国は、都市国家群の北で勢力を広げてきた、軍事に重きを置く国だった。歴史の結果だけを見れば、エルグランド王国と名前を変えた都市国家群が、北の軍事大国を打ち倒し吸収合併したようにも取れるが、その内実は、とても平和的なものだったようだ。お互いの主張をすり合わせ、双方が納得する形で、エルグランド王国の領地は広がった。

エルグランド王国の王家が、アメノス神から『王権を賜った』ということになったのはこのときからであり、どうやら合併の際に何か取り決めがあったようだが、詳しいところはディアナも知らない。歴史研究の大家、スウォン家のアルフォードなら、何か知っているかもしれないけれど。


――と、以上のことを総括すれば、ミスト神殿の歴史はエルグランド王国建国より遥か昔に遡り、国が変わろうともアルメニア教の主神殿として有り続けた、ものすごく格式高い場所なのだということくらいは、ディアナにも分かる。問題は、彼女が今脳内で反芻した知識を、彼女自身が『一般常識』と認識している一点につきるが、幸いにしてこの馬車の中には、ディアナの思考を正確に読み取れる者はいなかった。

ため息をついたユーリが、聞き分けのない子に言い聞かせる態度で、口を開く。


「よろしいですか、ディアナ様。この国の王家は、アメノス神よりこの地を託され、王国を築いたとされています」


それは知ってる、と言いたかったが、下手に口を挟むと大変なことになりそうだったので、ひとまずは神妙に頷いておく。


「故に王家は、毎年、神と契りを交わした日に、契りを交わした場所へ赴き、今年も王国が平穏であったことを神に奏上し、その護りに感謝を捧げ、来年の更なる繁栄を祈ることが、習わしとなっているのです」

「……ひょっとして、降臨祭の主日って」

「それが元になっていると、私ども王宮仕えの者は教えられております」


今初めて明かされる衝撃の事実である。実際にどちらが先だったのか、それはニワトリタマゴで論じるだけ無駄だろうけれど。


「王家の祈願を聞き届けたアメノス神は、来年の恵みを彼らに授けると言われています。王とその家族は、受け取った神の祝福を人々へ与える。そうして王国は栄えてきたのだと、言い伝えられているのでございます」

「……へぇ」


こじつけ感がひしひしとする『言い伝え』だ。ディアナは今更ながら、場違いな役目を与えられたと実感しつつあった。


「第一、年迎えの夜会の最初に、毎年国王陛下と共に唱和するでしょう。あの場にいらっしゃるお方がこの伝説を知らないなど、私、今の今まで想像もしていませんでした」


……確かに、年迎えの夜会は、国王陛下の『アメノス神より授かりし祝福を、今そなたらに分け与えよう。共に迎えよう、来るべき年の栄えを!』の言上に、貴族たちが一斉に『来るべき年の栄えを!!』と復唱することで始まる。ディアナは去年一昨年とあの場にいたが、(いつもと違って、やたら大仰な始まり方だよなぁ)程度にしか思っていなかった。まさか、そんな深い裏があったとは。


「そっか……結構重大な役目だったのね」

「無論のことです」


ようやく分かってくれたかと、ユーリの眼差しが語っている。ディアナは苦笑し、即席講義の間に王都を出て、今は森の中を走っている馬車の中から、外を眺めた。

神様から祝福を預かるなんてことがあるわけないし、その祝福のおかげで国が栄えてきたなんてご都合主義を信じるつもりもない。それでも、民がそれを信じ、心の支えとしていることは、馬車を見送る人々の様子から、痛いほど伝わってきた。……ならば、手を抜くわけにはいかない。


「教えてくれてありがとう、ユーリ。わたくし、頑張るわ」

「そう難しいことでもありませんから、必要以上に気負うことはございませんよ」

「そうですよ、ディアナ様。それに、儀式は五日後ですから。それまではのんびり、旅をお楽しみください」


ユーリとルリィに頷き、ディアナは馬車の背もたれに身体を預けた。






馬車は軽快に走り続け、途中いくつかの休憩地点を挟みつつ、初日の宿があるという少し大きめの町に到着した。毎年のことなので、ミスト神殿までのルートには、王家所有の館がいくつもあるらしい。

ここでも民から熱烈な歓迎を受けつつ、馬車は実に立派な館(普通に城と呼んで差し支えない)の門をくぐる。外から扉が開けられて、ディアナはユーリに手を取られ、一分の隙もない淑やかな令嬢の仕草で馬車を降りた。案内されるまま城の中に入り、今日泊まる部屋まで行く。案内してくれた侍従が去って、ディアナはようやく伸びをした。


「やはりお疲れになりましたか、ディアナ様」

「え? えぇ、まぁね……」

「ずっと馬車に揺られていたのですから、無理もありませんわ」


労りの言葉をかけてくれるユーリとルリィの後ろで、リタが笑いを堪えている。彼女は、ディアナが真実何に疲れているのか、分かっているからだ。


(疲れた……。自分で自由に動けない『旅行』が、こんなに疲れるとは思わなかった)


小さな車窓からでも、外の様子はよく見えた。今珍しい鳥が横切った、あの木に生る果物は見たことがない、道端にいるあの人は何をしているのかしら……。

好奇心に駆られる度馬車を飛び降りそうになり、今自分は『紅薔薇』だと思い出して自重することの繰り返し。間に挟まった休憩など、外の空気を吸っているだけに、逆に拷問だった。

あそこに見える野の花を近くで見たい、あの木は木登りにちょうど良さそう、あぁ、あんなところにリスの親子が! ……等々、それらの欲望を顔に出さないよう努力し、すました顔でお茶を飲んで、「このようなところでお茶を飲むのも良いものね」と笑顔で話して(ちなみにその直後、何故かクッションと茶菓子が追加された)、『慣れない遠出を満喫しているご令嬢』演技を続けなくてはならなかったのである。旅は、背中に背負えるだけの荷物と馬一頭でするものだという常識の中で育ってきたディアナにとっては、お貴族様の『ご旅行』は未知の世界だった。


「……リタ」


お茶の用意をして参ります、と下がったユーリとルリィを見送ったディアナは、座った目と低い声で、相棒の侍女の名前を呼ぶ。笑いを引っ込めたリタは、ディアナが次に何を言い出すか、既に予想がついていた。


「我慢できない。――抜け出すわよ」

「さすがに馬までは用意できませんよ」

「そこまでワガママは言わない。今日、これから! この城抜け出して、町で遊ぶ!!」


そうでもしなければ、精神的苦痛(ストレス)でおかしくなる。ディアナは一日目にして限界であった。


「夜に思いっきり遊んだら、昼の苦行も耐えられるわ。最悪夜更かしして、昼、馬車の中で寝る」

「そこまでですか……」

「だって、すぐそこに見たことない花があったのに、触ることもできなかったのよ! 畑を耕していたおじさんにも、もうすぐ冬になるこの時期に何を植えるのか訊きたかったし。あとあと、農家の子どもたちが唄ってた遊び唄も覚えたかった!」

「分かりました、分かりましたから!」


こうなった主が引き下がらないことを、リタはよーく……それこそ骨身に染みて知っていた。ついでに、馬車で、大勢に囲まれて『旅行』するとなった時点で、主がこうなることも予想できていた。……しいて計算違いを挙げるとするなら、限界が来るのがこんなに早かったこと、くらいか。もう少し頑張れるかと思ったが。


リタは自分用のトランクを開けると、中からディアナ用のお忍び衣装一式を取り出した。


「急でしたので、こんなものしか用意できませんでした」

「どれどれ……うん、十分よ。これならギリギリ、お忍びで町に降りてきてるお嬢様に見えるもの」


質素なドレスと、動きやすい靴と、髪と顔を隠す長めのショール。貴族のお忍び感は出てしまうだろうけれど、この際贅沢は言っていられない。

ちなみにクレスター家はこの時期の視察を、完全に民と同化して行う。具体的には、衣装から仕草から全部変える。この時期の彼らをどこかで見かけても、貴族だとは思わないだろう。


いそいそとディアナがドレスを取り出したのと、リタが「あ」と声を上げたのと、「失礼いたします」の声と共にユーリとルリィが戻ってきたのは、ほとんど同時だった。部屋の中に入ってくるなり、王宮侍女二人は口を開けて立ち竦む。

ユーリが立ち直るより早く、ディアナは彼女の前に飛んでいって手を掴んだ。


「お願い、見逃して! ていうか協力して! ずっとこんなのじゃ息が詰まるもの、外に出て気分転換したいの!」

「ディ、ディアナ様……」

「お願いユーリ、五日後の礼拝は真面目にやるから! 昼間もちゃんと馬車の中で『紅薔薇』するから! 夜だけ。この旅行中、夜だけは見逃して!!」


見たことのない主の姿に、ユーリが説明を求める視線をリタに向ける。視線を受けたリタは、肩を竦めた。


「私に言えることは、四六時中ディアナ様を見張って『紅薔薇』を求める代わりに、加速度的に機嫌が悪くなっていくディアナ様と十日間付き合うか、ある程度放置してストレス発散させて、聞き分けの良いディアナ様でいてもらうか、お選びくださいってことくらいですねー」


普段のディアナなら、リタのこの暴言に、『わたくしは放牧される家畜か何か?』くらいの皮肉は返したはずだが、今の彼女はそういうことに頭が回らないくらい必死だった。リタの台詞にこくこく頷く。


「夜だけ見逃してくれたら、昼間はちゃんと言うこと聞く。約束する!」

「えぇと……それはつまり、お忍びで町に降りることを許してほしい、と?」

「そう!」


ディアナは必死だった。どれくらい必死かと言うと、荒野で遭難して、水すら手に入らない状況で、崖下に川が流れているのを見つけて迷わず自由落下するくらいに必死だった。

ここに来て、王宮侍女二人も、どうやら目の前の少女にとって、お上品な旅はなかなかに大変な苦行らしいということが、うすぼんやりと分かりかけていた。


「下の祭りをご覧になりたいのでしたら、何もそんな粗末な衣装で、密かに動かれることなどありませんよ。ちゃんと表に伝えれば……」

「それじゃダメなの!」


ディアナは必死だった(以下略)。


「正式に『お忍び』しようとするでしょ? 護衛の人が着いてくるでしょ? 結局行く場所制限されるでしょ? それじゃダメなの、意味ないの。わたくしは、あくまでも、自由に! 見て回りたいの!」


魂の叫びである。ユーリとルリィは顔を見合わせたが、夏に後宮入りして以来、ワガママらしいワガママを言わなかったディアナの、初めての駄々こねだ。何だかんだでディアナに甘い二人は、まぁ夜だけなら良いだろう、と頷いた。

――途端、ディアナの表情が変わる。必死な懇願から、ぱあっと花開いたような――一点の曇りもない、純粋無垢な喜びへと。


「ありがとう!」


叫ぶなり彼女はお忍びセット一式を抱え、寝室へと飛び込んでいく。残された侍女三人……特に、ディアナの表情を正面から見たユーリとルリィは、今見たものが信じられない様子で、まばたきすら忘れていた。


「あー……」


その様子を眺めていたリタは、どうしたものかと苦笑った。久しく見ていなかったので、ディアナの天然笑顔爆弾の威力を、彼女も忘れるところだった。

ディアナのあの笑顔は、何の計算もなく、何の憂いもなく、純粋に彼女が嬉しいときにしか見られない。後宮という閉ざされた場所で、常に『紅薔薇』の仮面を被り、気苦労の絶えなかったこれまでのディアナでは、浮かべたくとも浮かべられなかった笑顔だ。純真で、素直で、優しく、明るく――彼女の美点を全て体現したような曇りない笑みに、これまで陥落しなかった者はいない。このときばかりは、『悪役顔』ですらなりを潜める。


「……タチが悪いでしょう? あの人」


気の毒に思いつつ、リタは王宮侍女二人に問いかける。二人はようやく我に返り、首を横に振った。


「あんな顔で笑われたら……うっかりとんでもないワガママを許してしまいそうです」

「本当です。あんな凶器隠し持ってるなんて、ディアナ様は稀代の悪女ですよ」

「私どもクレスター家に仕える者が、どれだけ大変だったか、分かって頂けます?」


即、首を縦に振った侍女二人にリタが頷いたところで、着替えを終えたディアナがぱたぱた戻ってくる。


「用意できたわ。行ってくるわね!」

「何バカなこと言ってるんですか、私も用意しますから、ちょっと待っててください」

「えぇ? 大丈夫よ、平和そうな町だし」

「それとこれとは別問題です、今のディアナ様は、ちゃんと『貴族』に見えるんですから、変なのに絡まれるかもしれないでしょう? せっかくユーリさんが許してくださったのですから、私が着替える間くらい待てるでしょ」

「むー……。早くしてよ」


言葉通り、下がったリタはそう経たないうちに、こっちは『お忍びの令嬢についた侍女』の風情になって戻ってきた。まだ半ば呆然としている王宮侍女たちに、リタは一言だけ告げる。


「アリバイ工作だけ、よろしくお願いします」

「ありがとうね、ユーリ、ルリィ。行ってくる!」


最後にもう一度満面の笑みを見せて(二人がまた固まったのは言うまでもない)、『紅薔薇』どころか貴族の仮面を被ることすら放棄したディアナは、侍女用の通用門からリタを伴って出ていく。扉が閉まり、静寂が戻って、三拍後――。


「あ……ユーリさん、ディアナ様の夕食、どうしましょう?」

「そうね……ご気分が優れないようだから軽食だけ、と厨房に伝えて、戻ってこられたときに食べて頂けるよう、準備しておきましょうか」

「十日間、それで誤魔化せますか……?」

「怪しまれるまでは、これで通しましょう……」


未だ衝撃から冷めやらぬ二人が、現実に立ち返ることで現実逃避を図ろうとしていた。




2013年9月8日、誤字訂正しました!

ご指摘くださった皆様、ありがとうございました!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ