表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/107

25.『ブロンズ』

 月明かりが照らす夜空の下、宿屋に帰るべく大通りを歩く。


『マスター、よろしかったのですか? 翠竜の素材をギルドに提供して。あの素材があればかなり強力な武器・防具が作れると思われますが』


「まぁなー。でも、売ろうにも手間がかかるし。それにギルドにはランク制限解除の無茶な要求をした手前、貸しをチャラにしたかったってのもあるかな」

 

『豚の満腹亭』の借りている部屋に戻りクローム装備を外す。体をほぐしながらベットに腰掛け、スマホウォッチを見る。時刻は夜の7時過ぎ。食事は先ほど済ませてあるので後は風呂に入って寝るだけだ。だが、その前に確認しておくことがある。


「なぁ、ゴンザレス。何故『元素の宝玉』が俺の中に消えて、代わりにルーン文字が人差し指に刻まれたんだろうな」


『正確にはわかりませんが、マスターの能力に関係しているのかもしれません。推測でしかありませんが……』


「ゴンザレスもそう思うか。『アカシアのオルゴール』で手に入れた情報からだとそう考えるのが妥当なんだよなぁ……。う~ん」


『元素の宝玉』が俺の中に吸収された時、リリィが驚いた顔をしていた。それにリリィの村が宝玉を守っていたというのはどういうことなのだろうか。今度リリィに詳しいことを聞いてみよう。


『マスター。ステータスが更新されていますが、視覚領域に展開しますか?』


「あ。そういえばそんなこと言っていたな。すっかり忘れていたよ。色々考えることが多くてさ」


『ボケるにはまだ早いと思いますよ、マスター。ではステータスを表示しますので確認してください』


 ゴンちゃん、一言余計です……。


 -------------------------


 名前:東雲 透

 

 Lv:1

 

 体力 :224 

 筋力 :130

 防御力:10

 素早さ:605

 魔力 :0


 スキル:『ソウルガチャ』

     『透視の瞳』 

     『円迅』

     『チェイン』

     『リストレイント・チェイン』


 パッシブスキル:『エアレイド』


 召喚 :『ディメンション・ゲート[Lv1]』


 固有スキル:『ドラゴン・インストール:暴竜』 

 派生スキル:『グラビティ・アルファ』



 -------------------------

 

「あれ? パッシブスキル? 素早さが500も上がってるのは驚いたが、ついでにスキルも増えている。なぁ、これどういう効果があるんだ?」


空気・・を蹴る又は殴ることができます』


「…………。え? どゆこと?」


空気の壁・・・・をイメージすることで蹴り上げたり、殴ることで衝撃波を出すことができます』


 なるほど。空襲攻撃が可能になるのか。凄く便利そうなパッシブスキルだ。明日、日が昇ってから試してみるか。それともう一つその下に見慣れない文字がある。


 これは……召喚……だと!?


「ゴゴゴゴゴンザレス! これ! この召喚の説明をしてくれ! いや、視覚領域に説明文を表示してくれ」」


『召喚ですか? では視覚領域に表示いたします』


 -------------------------


 召喚:『ディメンション・ゲート[Lv1]』


 説明:


 ソウルを100000消費することにより、次元の扉の魔法陣を展開。


 ランダムで48種の竜の中から1種が召喚される。


 ただし、Lvに応じて召喚されるランクがある。


 対象者を殲滅するまで継続。


 ------------------------- 


 うへぇ! 召喚内容が凄すぎる。ソウルの消費が半端ないが、伝説の竜を召喚できるとは。翠竜・ラファーガルみたいな竜を召喚できるのは凄いが、正直使いどころがわからねぇ……。


『確かに召喚内容は凄いですが、割に合わないと思います。これは対城用にしか使えないかと。マスター』


「俺に戦争でも起こせっていうのかよ。んな危ないもの使わないって。というか、ソウル10万も使うならガチャを回すよ。まぁ、10万分のガチャを回せるだけのソウルが有ればの話だけどな」


『くすっ。そうですね、ガチャ中毒者ジャンキーなマスターならそう言うと思いました』


「そういえば思い出した。ラファーガルから収集したソウルの数はどれくらいだ? 『ソウル収集』してから確認していなかったな」


 左手に巻き付けているスマホウォッチを操作しながら、所持ソウル数を確認する。ラファーガルのソウルの大きさはかなり大きかったから、きっと1万は超えるかもしれない。

 ドキドキしながらディスプレイに表示された数値を見る。


 ―――所持ソウル数:94565(0)―――


 「ぶっっっっ!!!!!!!」


 思わず吹き出す。


 「おいおいおいおいおいおいおい、どんだけの量なんだよ! 10万近くじゃないか。やはり竜クラスになると桁が違うのか?」


 こんだけ有れば『レインボー』の11連ガチャが……ゴクリ。


『マスター、ファルベオルク用でソウルを6000引き抜きます』


 ピッ!


 画面に表示された数値が変わる。


 ―――所持ソウル数:88565(6000)―――

 

「ああ! ゴンちゃんいきなり!? なんか損した気分」


 まぁ、切り札用にソウルを温存しないといけないから仕方がないんだけどさ。でもまぁ、まだ8万以上あるからガチャをかなり回せるのは変わりない。


 スマホウォッチの画面をタップし起動させ、『ソウルガチャ』のアイコンをタップする。

 画面が切り替わり『ブロンズ』『シルバー』『ゴールド』『レインボー』の選択項目が表示される。


『マスター、ホログラム機能をONにしますか?』 


「ああ、そういえばそんなのがあったな。折角だしホログラム機能を使うか。じゃあ、ゴンザレス頼む」


 腰ベルトに装着しているケースからスマホを取り出し、ベットの上に置く。


『かしこまりました。ではホログラム機能をONにします』


 スマホの画面から無数のレーザー光みたいなものが走り、その上を立体になった『ブロンズ』『シルバー』『ゴールド』『レインボー』の選択項目が再表示される。


 そしてそれぞれの項目の下に『11連ガチャ』という選択項目がある。  


「そういえば、それぞれのランクでしか手に入らないアイテムがあるって言っていたな。『ブロンズ』から『レインボー』まで1度全部回してみようかな」


『ブロンズ』の『11連ガチャ』を押す。ソウル消費数は1000だ。今まで『ゴールド』か『レインボー』ばかり回していたので、ソウル1000で11回分を回せることに得しているような感覚を覚えた。


『その分、質は落ちますけどね』


「ゴンザレス、一言余計だって。そういうことを言っちゃアカン」


『すみません、マスター』


「分かればよろしい」


 ゴンザレスと話していたらいつの間にかアイテムが出ていて、俺を中心に円を描くようにゆっくりと回っていた。


 さてと、何が出てきたか確認だ! 



 -------------------------


 アイテム名:ひび割れた石ころ

 ランク  :『 N 』

 説明   :

 

 これは唯の石ころであって石ころではない。


 割ると中から……。

     


 -------------------------


 アイテム名:頭痛薬 粉末タイプ(10袋)

 ランク  :『 N 』

 説明   :


 飲むと2秒で頭痛が治る。


 ただし、副作用でお腹が2秒でゆるくなる。ある意味、便秘薬。


 -------------------------


 アイテム名:天然水(ペットボトル10本)

 ランク  :『 N 』

 説明   :


 冷たくておいしい水。


 魔法で温度が保たれており、常に冷たい。 


 -------------------------


 アイテム名:毒消し草

 ランク  :『 N 』

 説明   :


 毒を消すのではなく、口の悪い人の毒舌を丁寧な言葉使いへと直す草。


 -------------------------


 アイテム名:お団子(餡子なし)

 ランク  :『 N 』

 説明   :


 魔法の白玉団子。団子の上に草を置くと、草餅へと変わる。


 草の効果も反映されるので、草を食べたくない時に使うと美味しく食べられる。


 -------------------------


 アイテム名:苺のケーキ(ホール)

 ランク  :『 N 』

 説明   :


 女の子に人気な甘いお菓子。


 ふんわりしたスポンジケーキにたっぷりと甘いクリームでコーティングされたお菓子。


 ケーキの上には極上の苺。噛めば爽やかな酸味と甘みが口の中に広がる。


 ただし、カロリーは半端なく高いので1ホール食べる時は覚悟が必要。 


 -------------------------


 アイテム名:髪留め(ver.猫)

 ランク  :『 N 』

 説明   :


 かわいい猫の顔をした髪留め。


 装備すると猫に好かれる。


 -------------------------


 アイテム名:髪留め(ver.狼)

 ランク  :『 N 』

 説明   :


 凛々しい狼の顔をした髪留め。


 装備するとグレイウルフに狙われる。


 -------------------------


 アイテム名:エナジーボール(使い捨て)

 ランク  :『 N 』

 説明   :

 

 眩い光を放つ白い玉。

 

 上空に投げつけ、起動言語トリガー「弾けて混ざれ」と


 唱えることによって、眩い光を放ち暗闇を照らす。効果は1時間


 -------------------------


 アイテム名:シルバーフォース(使い捨て)

 ランク  :『 R 』

 説明 :


 対象者の周りに銀色の燐光が漂い、対象者から半径10メートル以内の環境を快適な空間へと変える。


 範囲内に入っている者もその恩恵を受ける。効果は8時間。


 -------------------------


 アイテム名:銀のルーペ(宝石鑑定用)

 ランク  :『 R 』

 説明   :


 小さい物体を拡大して見るために用いる眼鏡。


 宝石の真贋を見極められる鑑定魔法がかかっている。


 又、太陽の光をレンズに当てることにより、火を起こせる。

 アウトドアにも最適。


 月の光りをレンズに当てると、青い炎を起こせる。


 -------------------------



 なんか変な物ばかりだ。この『ひび割れた石ころ』の説明文が凄く気になる。よし、取り出して割ってみよう。


 立体映像のアイコンをタップし、『ひび割れた石ころ』を具現化させる。

 とりあえず、握力で割ることができるか試してみると、すんなりと石ころが砕けた。砕けた石の中から半透明の白い色をした宝石が入っている。


「宝石? ふむ、換金用で店売り決定だな」


『お待ちくださいマスター。流石にそれは早計です。今ガチャで出てきたアイテムの中に宝石鑑定のルーペが出ていますので、まずはそれで鑑定しましょう』


「ん? ああ、これか。すまん、説明文よく読んでなかった。火を起こせる説明文に目がいってて、小学生の頃に理科の実験で黒い紙を燃やしていた頃を思い出してたよ」


 早速、『銀のルーペ』を具現化させる。レンズは3センチ程の大きさで周りは銀の縁で型どられていて、10センチ長さの細い鎖が付いていた。アンティーク品みたいだ。


 石ころから出てきた宝石を『銀のルーペ』で覗いてみると、レンズ越しに説明文が表示される。


 -------------------------


 アイテム名:ムーンストーン

 ランク  :『 SR 』

 説明   :


 月の光に当てると半径5メートルのドーム状の結界が張られる。


 範囲内にいる者は魔物・悪意のある者から狙われなくなる。


 野宿の防衛に最適であるが、月が出ていないと使えない。


 -------------------------


「ぶっっっっ!!!!!!! 『 N 』ランクアイテムから『 SR 』ランクのアイテムが出てきちゃったよ!」


『おめでとうございますマスター。まさかランダム系アイテムから『 SR 』を引き当てるとは流石です』


 なるほど、ゴンザレスの言うとおり鑑定して正解だった。このまま店売りしていたら貴重な付加アイテムを失うところだ。


 よーし、なんかテンション上がってきたー!


 このままの勢いで『ソウルガチャ』を回すぞ! 次は『シルバー』だ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ