騎士二人<叔父さん
私の叔父さんは虎武士出殺造。
総合格闘技のチャンピオンである。
そのエグイ斬れ味のエルボーは『私メリーさん』でお馴染みのあのメリーさんをマジで〆たと噂される位に酷い斬れ味だ。
因みに、それを親戚の集まりで本人に訊いた所、『んな事したか?確かに、夜中イタ電して不法侵入して抱き着いて来た不審者にエルボったけどな…………。
アイツ凄かったぜ。本気でエルボったのに生きてやがった。』
会う度に色々格闘の相手をしてくれる殺造叔父さんがマジでエルボって死ななかったんなら、多分その不審者は………人間じゃないなぁ。
総合格闘技の選手でさえ何人かICU(集中治療室)に放り込まれた肘。
死ぬよ。まともに喰らえば。
「そうだ、八華。久々に『格闘技ごっこ』やらねぇか?
肘は5割でしか使わないからよ。」
親戚の集まり。
格闘家やアスリートの集会みたいなその集まりに私が来る理由の一つが
『マジな格闘家とやり合えるから。』だ。
私は二つ返事で道場に向かった。
「今度こそ対叔父さん用リーサルで叔父さんを沈める!」
「良いぜ。したらベルトをお前にやるよ!」
それは駄目じゃない?
対殺人肘用に考えた超低空ラリアット。それが『叔父さん撃砕撃』だ。
因みに、その時はガッツリ負けました。
ただ、今目の前にいる鎧達は、叔父さん程は強くなかったみたいで、今まさに地面で悶絶していた。
「次、行ってみようか?」
鎧男の顔が強張った。
叔父さんのエルボっている作品:『メリーさんの断末魔 みんなで巽を怖がらせよう!夏のホラースペシャル!(1)』
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