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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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794回目 異世界勇者の解呪魔法(ディスペルマジック) 575: 邪神神殿

 海水に落ち、海面に出ると石造の神殿のような場所にいた。


 船の中にこんな広大な場所があるはずがない、これも邪神の事象介入により生み出された空間なのかもしれない。


 エッシャーの騙し絵のような見ていると平衡感覚を失う造形、おそらく邪神を崇める者たちの神殿なのだろう。


 じわじわと足元の海水が迫り上がってくる、早く出ないと溺れてしまいそうだ。

 幸い僕もベイルも怪我はない、先を急ぐことにした。


 進んでいくと建造物の構造材が石から骨に、骨から生きたグールの体へと変化していく。

 現実なのか悪夢なのか、早く脱出しないと僕らまで建物の一部にされそうだ。


 行き止まりに差し掛かり蝋燭が大量に捧げられた祭壇に辿り着いた。


 抜け落ちたパズルのように火のついたロウソクのかけた部分のあるそれに、地面に落ちていた蝋燭に火をつけ嵌め込んでいく。


 最後のピースをはめ終わると、周囲の環境を作っていた肉壁グール達が爆発して血の海になり道ができた。


 粉々になってもグール達が生きているようで、苦しそうにもがきながら呻き声をあげている。


 眼下に血の海と溺れながらうめくグール達の悲鳴がこだましている。

 壁に埋め込まれたグールの耳障りな笑い声の中、吊り橋を進むと、巨大なギロチンを振り回す大男が襲いかかってきた。


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