8回目 予言探偵
その洋館で連続殺人事件が起きた、被害者は7人。
犯人は見つからず、事件も迷宮入り。
それが予言された未来。
その洋館に閉じこめられたのは7人の予言者と、その他数人の客。
その客の中の一人に探偵と彼の恋人はいた。
予言者はその洋館に伝わる伝承の通りに一人一人殺されていくらしい。
予言者はそれぞれの未来の自分の見られる事柄、
得られる情報を探偵に教えて推理していく。
一人だけ7人の中で最強の予言者と言われる少年だけはかたく口を閉ざしていた。
タイムリミットまでに逆推理を行い犯人のトリックを粉砕していく探偵。
しかし最後の伝承の時に近づき予言者がそれぞれ恐れ始める。
未来が見えない、自分達は殺される。
洋館にいる全員が恐らく殺されてしまう。
探偵は恋人の命を救うために予言のヒントなしに犯人のトリックをタイミングを
推理してトリック撃破の為の作戦を練り始める。
だがその最後のピースが揃わない。
絶望する探偵を励ます恋人、彼女の言葉に本当は自分が気づいている事、
自分の人間性が堅く真実への扉を閉ざしているのだと彼女に気づかされる。
いつも探偵を小馬鹿にしたような目で見ていた少年予言者、
彼を前に殺気にも似た決意の目を向ける探偵。
彼は言う、
「お前は人を殺そうとしてる、だから俺が人を殺すお前を殺してやる」
そして探偵の彼の予言を引き出す心理戦が始まる。
真相究明。
途中までの事件は犯人による計画、
最後の事件の真実はこの洋館を巻きこんだ、
山の半分が崩落する土砂崩れによる事故だった。
真犯人は少年の姉、不治の病で余命いくばくもない少年のために、
彼の名が歴史に刻まれるような舞台を用意するのが彼女の目的だった。




