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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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767回目 異世界勇者の解呪魔法(ディスペルマジック) 548:混沌兵装研究所

 ブロックさんが言うにはこの辺りには放棄された混沌兵装研究所があるらしい。

 そこに高速艇完成に必要な物がある。


 ただ厄介なのが海賊がそこを根城にして、オブジェクトや混沌兵装を景品にした違法カジノを運営している事だ。


 この周辺にいるゴロツキはギャンブルの種銭目当てに誰彼構わず襲撃している。

 カジノ目当てのごろつきなら大金を持っていてもおかしくない、なるべくしてという状況だろう。


 実際僕らも襲撃してきたゴロツキや、倒せそうなゴロツキを叩きのめして軍資金を稼ぎながら進んでいる。


 海賊はアウトローだという事と「力こそ絶対権力!」という昔のアニメの決め台詞を思い出す状況だ。


 そんなこんなで僕らはブロックさんにもらった周辺地図を頼りに進む。


 戦争の影響か地盤沈下で都市が崩壊していて地形が変化していた。

 苦労したがなんとか地下に沈み込んだ研究所の入り口を見つける事ができた。


 意外なことに見張り番は立っておらず、入り口は鉄の扉で固く閉ざされている。


「どうやって入るの?」


「まぁ見てな」

 クガイはそう言って僕にウィンクし、研究所の鉄扉を叩く。


 扉の覗き窓が開き訝しげな目が中からクガイの顔を見ると、扉の鍵が開く音がした。


「な?」


「顔パスなんだ、前に来たことあるの?」


「前によそでクラップスの船長に大負けしたからだろ」

 ヴカがぶっきらぼうにいう。


「そりゃお得意様待遇だわなぁ……」

 ベイルは飽きれた様子で言った。


「勝ちに来たとも知らず馬鹿な連中だぜい」

 僕らの懸念と裏腹にクックックと笑う自信満々なクガイに僕らは苦笑した。

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