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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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731回目 異世界勇者の解呪魔法(ディスペルマジック) 516:危険な違和感に御用心

 その後新人海賊である僕たちは、クガイ達から周辺の海について説明を聞いた。


 オーガスティン諸島のある海域は五つの海で構成されている。


 不滅をもたらす猛毒の海ステュクス、炎の海プレゲトン、忘却の海レーテー、悲嘆の海コキュートス、死霊の海アケローン。


「絶海の入り口はステュクスのどこかにあるって話だが、馬鹿でかい上に見当もつかねえ。だからそこへの道を示す宝輪が必要になるわけだ」


 という事で僕らは紅蓮地獄の先導で海賊の海上都市ドゥルシネアに向かい進路をとった。


 道中クガイ達は商船と物資交換で海上都市の場所を聞く。

 海賊の運営する場所だから海軍に見つからないように移動しているらしく、客同士こうして協力して場所を教え合っているのだそうだ。


 予定の海域に近づく。

 今はある島の内海の中にあるらしい。


 切り立った岸壁に左右を囲まれた狭い海路を進み、少し開けた場所に出ると紅蓮地獄が船速を緩めた。


「なにかあったの?」

 パラディオンの甲板から紅蓮地獄のクガイに声をかける。

 彼は船員達に囲まれて何か話をしている様子だ。


「この辺りってこんな岩礁あったか?」


「嫌な予感がするぜ、迂回しよう」


「まぁなんとかなるだろ、全速前進!」


 クガイがそういうと船員達は口々に不満を漏らしながら操船を開始した。


「なんかあいつに付いてくのヤバくないかにゃ?」

 リガーが訝し気に言い、マックスが苦笑いする。


 そう言ってる側から岩が浮上し、巨大蟹の群れが僕らを襲ってきた。

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