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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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727回目 アダム

クローネンバーグの映画見てて影響受けて書いたのでグロテスクで気分悪くなる内容です。ご注意ください。

男の子は腫瘍として体にできるようになった世界。

腫瘍摘出手術で男の子が乱雑にゴミ箱に捨てられていく。


世間には女性が溢れて、男性を求めた女性が男みたいな格好をして肉体改造をして言動を男みたいにしている。


ips細胞から生み出した精子を使い女性間で子供を作るようになってから男の子が産まれなくなった。

遺伝子的な欠損を起こすようになる事がわかったが流れができてしまって社会は変えられない。

遺伝子が男を不要なものとして認識するようになった。


その影響なのか臓器の隙間に腫瘍として男児が発生するようになった。

産道にはつながっていないため切開でしか出産方法がない、その為みんな赤ん坊としてではなく腫瘍として摘出することを選ぶ。


しかし遺伝子の変異は止まらず、人々の体に見える変化として現れ始めてしまう。


政府は摘出手術で捨てられる予定の男児を回収して育て、どうなるかの確認と、男性の保存を行おうとした。

人間としてではなく汚れた性を持った資材として扱われながら、箱庭の中で管理され生きていく子供たち。


この地上で唯一原来の人間の形をとどめた美しき不自然、彼らのことを研究者たちはアダムと呼んだ。


行き詰まった研究者たちは神話に準え、アダムの体細胞から女性を作ることを計画。

生み出された存在イヴはアダムと同じ元来の人間の姿の美しい娘になった。

研究者たちはアダムとイヴを用いた人類の再生を目指すエデン計画を発足する。


アダムの少年とイヴの少女が惹かれあい、愛を知っていく中、自分たちを見捨てた科学者たちに復讐するための組織がエデン計画を破壊するために彼らに干渉し始める。

アダムを誘惑しその体の全てを使い美しいイヴのようになろうとする鱗まみれの蛇の様な生き物達。


外界の人間達の個人主義は社会を保つことができなくなり、政治的判断は全て論理思考AIが行う様になっていた。

外界の人間達は論理思考AIに全てのアダムを奪い取る計画を進める様に命令する。


科学者たちはそのことに気づきなんとかして阻止しようとするが事態は悪化し混迷を極める。

論理思考AIはまともな判断ができなくなった人間達を見捨ててアダムとイヴに判断を求める。


争いを止めてほしい、その願いを受理したAIは生物兵器を世界に撒き散す。

結果アダムとイヴを残した人類は全て死滅する結果になってしまう。


アダムとイヴ達は開かれた扉をくぐり、人類の消えた新たな世界に踏み出すのだった。

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