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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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723回目 異世界勇者の解呪魔法(ディスペルマジック) 509:旅の合間に

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 その後紅蓮地獄はガフール達の乗った幽霊船と合流し、漁師町スマウスに向かいダルゼム達魚人を降ろすと再び出港した。


「大丈夫かにゃ、あんなことがあった後じゃ連中お尋ね者になっちまったんじゃないかにゃ?」

 終始魚人を食べたそうな目で見ていたリガーが、涎を拭きながら残念そうに言う。


「その心配はいりませんよ、普通の人間には魚人の見分けがつきませんから」

 マックスがリガーに言った。

 

「それに軍港を半壊させられて、下手人どころか捉えてた海賊全員逃しちまったんだから逃亡者の追跡どころじゃねえよ、今頃泡食って事情説明に回ってんじゃねぇかな」

 クガイはそう言うとけらけら笑う。


 そんな中ヤブイヌのアーバンは辺りを見回し、ヤブイヌ仲間に声をかけた。


「カシラはどうしたんだ?」


「まだ動けねぇってんで船室にいるよ」


「早く良くなってくれねぇかな…」

 ヤブイヌ達は雄馬を気遣いうーんと唸り声を上げた。


「どうしたんだお前、カシラの事気になるのか?」

 ヤブイヌの一人が仲間をおちょくりにかかる。


「ば、馬鹿ちげぇよ、稽古の続きしてくんねぇと働き損だろうが」


「照れ隠しすんなって」


 わいわいしているヤブイヌ達を尻目にガフールと海兵達はどこかうかない顔をしていた。


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