表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
706/873

698回目 異世界勇者の解呪魔法(ディスペルマジック) 488:脱出計画

「雄馬さんの立場的にこうなる事もあるかと近隣国の刑務所や留置所の構造を調べてあるんです」


 マックスはそういうと大まかなこの留置所の地図を、指で地面に描いてみせた。


「どこから仕入れた情報なのかにゃ?」

 リガーはベットでゴロゴロしながらそれを見ると、一瞬目を輝かせマックスに尋ねる。


「この留置所に拘束されていた複数人から聞いてまとめた情報なので、精度は高いはずです」


「たしかに歩いて来た所の構造と、この地方の留置所に多い作りから考えても間違いなさそうにゃ」


「今いるのがここ。処刑を待つ者用の牢獄への移送が三日後にあるはずです、その時の動きがこう」

 マックスが地図の上に移動経路の線を引いた。


「出口の近くで暴れて、馬盗んで逃げればいいんじゃねえの?」


「かー、これだから素人は困っちゃうにゃー」


「なんだとォ?」


「まぁまぁ」

 話の腰を折らないようにベイルの頭を撫でると、彼は不服そうな顔をしながらも尻尾を振り、グルルッと喉を鳴らした。


「そうした事は相手側も想定してます。出口近辺には警備兵が配置されていますし、馬屋に関しても距離が取られていて、そこまで行き着くまでに捕まるでしょう」


「じゃあどうすればいいんだ?」


「警備が手薄なポイントで抜け出して、バレないように外に運び出す荷物に紛れ込めばいいのにゃ」


「警備が手薄っていうと」


「ここです」

 マックスはそういうと連絡通路を指差した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ