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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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655回目 異世界勇者の解呪魔法(ディスペルマジック) 449:テンペスト島の守護者

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 ベイルと一緒に街の様子を見に行くと、ガルドルの侵食によって目が黒くなっていた人々もみな正常に戻っていた。

 ガルドル文字が使えなくなった不自由に対しては、穴ポストなどの魔法を用いることでなんとかしているようだ。


 このテンペスト島はそれ自体が巨大な混沌構成物で、魔女の魔法は混沌の力をコントロールする技術であり、この島の混沌侵蝕を恣意的な現象にコントロールして使っていたらしい。


 街のいろんな場所を見て回っていると、ふと視線に気づいた。

 街角にペストマスクの老人と見知らぬ女性が並んで立ち、二人はにこやかに微笑み幻のように消えていった。


 魔法の恩恵もこの島がまだあの二人に守られている証拠なのかもしれない。


「ドルフはどこにいったんだろう」


 街行く人の話では街中でド派手に戦っていたらしい。

 

「あのおっさんのことならよっぽど大丈夫じゃねーかな」

 ベイルはそういうと頭を僕の肩に乗せて撫でをねだる。

 カリカリと彼の頭を撫でると、ベイルは嬉しそうにあふぅ〜と声を出した。


「んっこの匂い」

 ベイルが鼻をひくひくさせ周囲を見る。


「ドルフ?」


「んにゃ、そこだ!」

 そう言って彼は足元の石を拾い、裏路地の積まれた木箱の方にそれを全力投球する。


「んに"ゃあ!?」

 木箱の隙間からこちらを見ていた何かに石が激突、当たった人物が転んだ拍子に木箱の山が崩れた。


「ヨシッ!」


「ヨシッ!じゃないよぉ」

 僕は慌てて崩れた木箱の方向かう。

 猫獣人リガーが下敷きになってピクピクしていた。


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