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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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586回目 異世界勇者の解呪魔法(ディスペルマジック) 383: 平穏な食卓

 邸に辿り着き、システィーナさんの出迎えを受ける。

 あの後数人の襲撃はあったようだが、陽介が何とか追い払ってくれたおかげで無事で済んだらしい。


 ストレードさんが邸のホールで陽介を褒め、陽介ははにかみながら嬉しそうな顔をした。


「まぁ俺にかかりゃこんなもんっすよ」


「すぐに調子に乗るのが未熟だというんだ」


 ストレードさんは首を横に振り僕は二人のやり取りに少し笑った。

 

 その後僕はスモーカーさんに事情を説明し、今晩ベラはスモーカー邸に泊まることになった。

 ベラは緊張した様子で夕食を食べる。


「あー食った食ったぁ」

 ベイルが満足げにお腹を叩く横で、僕は食事を終えたベラが割り当てられた部屋に向かうのを眺めていた。


「おい雄馬、おいったら」


「へっ?なにベイル」


「なにじゃねぇよぉ、さっきから声かけてるのに」

 そういうとベイルは不貞腐れて頬を膨らませた。

 彼には悪いけどそんな様子が少し可愛い。


「ごめんごめん、とりあえずお皿片付けよう」


「皿なら雄馬がぼーっとしてる間にアリスが片付けちまったぞ」


 言われてみると確かにもうテーブルにはお皿はなく、メイド服を着たアリスと二人の女の子達が、向こう側で配膳台を談笑しながら運んで行くのが見えた。

 彼女達の様子を見てシスティーナさんは少し困り顔、スモーカーさんはニコニコと見送っている。


 全然気づかなかった、なんか少し恥ずかしい。


「部屋に戻ろっか」


「おう、ぼーっとして転ぶなよ?」

 ベイルは意地悪な顔をして笑う。


「ベイルのいじわる」

 そう言って肘鉄砲を彼につき、僕らは自室へと戻った。


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