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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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581回目 異世界勇者の解呪魔法(ディスペルマジック) 379: 焔の巨人(2)

 焔の巨人の攻撃の軌道を見て攻撃を避けつつ、ベラの斬撃を山刀でいなす。


「ッつぅ」

 巨人の攻撃は避けても熱量が背中を焼く。

 ナパーム爆撃が背中を掠めているようなものだから無理もないけど、戦いにくい。


 ストレードさんのフックが僕を巨人から引き離し、ベイルがベラと戦い足止めする。

 ストレードさんは僕の頭を拳骨で殴った。


「痛っ!何するんですか」


「勝手な行動で連携を乱した罰だ、ともあれ元凶は浮き彫りにできたようだがな」


「わちゃっあちゃちゃ!ヒィッ」


 ベイルもベラと巨人の同時攻撃に手を焼いている、彼の素早さでも厳しいようだ。

 ストレードさんがフックをいくつか出してベラに攻撃、その隙にベイルがこちらに逃げ帰ってきた。


「ぜぇ……はぁ……、ハイエナの丸焼きになるとこだった」


 巨人の一撃が建物に直撃し、悲鳴が聞こえた。

 僕は生命力探知で生存者の居場所を特定し、植物で建物の崩壊を食い止める。


「まだ取り残された人がたくさんいる……。ここは僕が引き受けます、二人は住民の救出を!」


「お前を一人になんてできるかよ!」


 僕は心配そうなベイルの顔を見て笑って見せる。


「大丈夫、ちゃんと勝算はあるから」


「信じて良いんだな?」

 ストレードさんが釘を刺す。

 僕は彼の目を見てうなづく。


「ならば任せる、行くぞ」


「絶対無事でいろよ!絶対だからな!」


 二人を見送り、僕は生存者の居場所がわかるように、生存者のいる場所に花を咲かせる。

 二人はその目印を頼りに、生存者の救助にかかった。

 後はベラの相手だけだ。


 ベラが放出する炎と、巨人によって火の手が広がり続けてる。

 早く片付けないと街を根こそぎ焼き尽くしてしまう大火事になりかねない。


「何とかここで食い止めなきゃ!」

 僕は山刀と琥珀のダガーを構え、ベラに向かって走り出した。

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