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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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580回目 異世界勇者の解呪魔法(ディスペルマジック) 378: 焔の巨人

「近寄るな!」

 ベラがそう言うと、僕の前に熱波の風がぶち当たった。


「くうッ」

 瞬時に速度が殺され、体にかかったGで一瞬目がくらむ。

 地面に膝をつきそうになったが、ベラの斬撃を交わして横に転がり山刀を引き抜く。


「止めるんだベラ!このままじゃこの街に居られなくなる!」


「うるさい!生ぬるい同情で私を惑わせるな!」


 ベラが放った斬撃を山刀で受けるが、続く熱波が体に直撃した。

 大男の蹴りを無防備で受けたような衝撃。

 僕は踏みとどまり、続くベラの蹴りを受け流してベラの鳩尾を狙い肘打ちを放つ。


「なにっ!?」

 僕の肘がベラに届く前に何かに受け止められた。

 左から質量を持った熱波をぶつけられ吹き飛ばされた。


 炎だまりから弾き出されたが、ゆっくり炎だまりを解除していく。

 舞い上がる煙と灰の中、ベラの背後で巨大な何かが動いたように見える。

 煙と灰のモヤの中、人のような輪郭を持つ透明な何かがそこにいた。


「雄馬!かわせっ!!」


 ベイルの言葉で巨大な何かが拳を振り上げ僕に振り下ろしていることに気づき、僕は植物の蔦を使い横に移動した。

 叩きつけられた拳の衝撃で地面が弾け、熱波が僕の肌を焼いた。


 ベラを守るように佇むそれは巨大な熱量の塊、蒼い焔の巨人がそこにいた。

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