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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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530回目 異世界勇者の解呪魔法(ディスペルマジック) 328: 新しい友達

 スモーカーさんの部屋から出てホールへ戻ると、そこにはベイル、陽介とアリスにミサの姿があった。


「おはよう雄馬!」

 ミサは階段の上の僕に手を振りながらあいさつした。


「おはようミサ」


「雄馬、ミサ……いつのまに呼び捨ての仲に?」


「雄馬はなにかと手が早いから……」


「そこ人聞きの悪い事言わない!」

 僕を訝しむ陽介とアリスにビシィッと指差し注意しつつ、階段を降りる。


「なにか用事?」


「お城に戻る前に雄馬に会いたくて」


「そうか、もう仕事に戻らなきゃいけないんだ」


「ベイルさんもひとまず大丈夫そうだし、仕事溜めちゃうと大変だから」

 小学生くらいの女の子が仕事の悩みでとほほとしているのがなんだかシュールで、僕は少し笑った。


「なぁなぁ雄馬、距離近いじゃんか。本当は昨日何があったんだよ、教えろよ」


「なにって、ミサと友達になっただけさ」


「お、友達か」

 にやにやとしながらも少し残念そうな顔をする陽介とアリス。


「何を期待してたんだか……」


「雄馬の友達なら俺とも友達だぜ」

 ベイルはミサにそう言った、ミサはベイルのお腹を撫でながら嬉しそうに「ありがと」と言った。


「もちろん俺たちもだよなアリス」


「ミサって呼んでいい?」


 ミサは少し戸惑いながら僕を見る。

 少し笑いながら彼女にうなづくと、ミサは子供らしい笑顔になった。


「うんいいよ!私もアリスって呼ぶね」


「俺は?俺は?」


「チャラ男マン」


「アリスには聞いてないってばよ」


「OKアリス、よろしくねチャラ男マン!」


「定着した!?」

 ショックを受ける陽介に僕たちは笑い声を上げた。

 ミサはその後馬車に乗ってさっていったが、週に2日は休日で戻ってくるとの事だった。

 次に彼女が帰ってきたらみんなでなにかして遊びたい。

 何を用意しておくかと思案しながら、僕は街に買い物に出かけた。

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