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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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469回目 正義の味方

悪の秘密結社が突然活動を止め、平和になって数年後の世界


世界において正義の権威となった正義の組織ジャスティネイションは、この世界からの悪の根絶を謳いはじめ、独善的な判断によって正義を執行し始めた。


彼らの行為を蛮行と見た世界の国々はジャスティネイションに対する援助を止めた。

しかし彼らはどこからか資金や物資の援助を受け、その技術力を用いて実質的な世界征服のための正義の戦いを世界に挑み、次々に領土を拡大していった。


一方その頃、そんな地上の様子を見物している者達がいた。


「本当に首領様のおっしゃる通りになりましたね」


「まさか何もしないでおく事が最適解だったとは」


「正義は思いやりのない志に染まりやすい。志だけ立派で付き合わせる者のことを一切考えない傲慢。本質的な悪であるそれを正義の側が、新しい時代の新しい正義であると思い込むのであれば、彼らは我々の仲間でしかない」


 彼らは悪の秘密結社。

 しかしその新しい世界において、彼らは正義を援助し支配する、紛れもない正義の味方であった。

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