35回目 群狼作戦
警察官として取り調べをしていて心理戦のやり取りに魅了され、
それなしには落ち着かないようになってしまった坂上亮。
ある日犯罪心理に傾倒するあまりある事件を起こし
訳ありで米国から日本の警察署にやってきた元プロファイラーの変人、
ジョージクリフォードに目を付けられ、
彼にプロファイリングで自分の中の異常犯罪への興味を言い当てられ、
二人で秘密裏に警察内部でのプロファイリング部を結成する。
二人は警察が通常犯罪として普通の刑法や取り調べ方法にのっとって捜査する中、
プロファイリングで並行捜査を独自で進め、
通常捜査における真相への誤差を二人で働きかける事で水面下で修正し、
通常犯罪の皮を被った異常犯罪に対抗していく。
他者を許すことができない人が自らの怒りの炎で苦しんでいるから救うために殺す犯人など、
様々な犯人を追いかけていく中、
ある犯人に亮とクリフォードは犬のふりをした血を求める猛獣のようだと言われる。
犯人たちと同じようにただの猛獣であると。
不安になる亮、そんな彼の心境をいつものプロファイリングで見透かしているのだろうか、
ジョージは不敵にほほ笑む。
そしてジョージはプロファイリング秘密組織ウルフパックの計画を彼に打ち明けた。
警察内部の各部署に彼が働きかけ、
警察の中に公的に存在しない捜査機関が生まれようとしている。
亮は自分たちの在り方に疑問を感じ始め、
そんな彼にジョージのアメリカでの同僚である相葉という女性からの接触がある。
実は彼は凶悪犯罪をデザインし、それを他者に増幅、実行させる犯罪者なのだと彼女は言った。
立証することは不可能だったが、彼の行っている秘密組織計画は
彼がアメリカで行おうとしたある巨大犯罪を一からやり直すためのもので、
それを阻止するため彼の親友であるあなたに力を貸してほしいと頼まれるが……。




