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千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
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266回目 ある日燃え上がる炎のように

ゴーストハントレコーダーを手に入れ近所の廃墟でゴーストハントをし始めるオカルト研究会

断片的な情報を並べて、それを地図に貼り付けて、半ば家出状態で部室に忍び込んで見ていた学生がある事に気づく。

未解決事件の痕跡情報に似てる。記者志望だから新聞を読むのが趣味で、図書館の数年前の記事にあったと部員達に見せる。


調査を進めていくうちに前と変わってないように見せて実は幽霊に乗っ取られてる部員の一人

実は部員の一人一人が自覚なく殺された被害者に取り憑かれているという

自らに取り憑いている幽霊が殺された状況と同じ状況になって死ぬ


本屋で知り合いになった女性と親しくなるが、彼女の家から出てくると、クラスメイトに何をしてるんだと問われ、振り返るとそこには立ち入り禁止にされた廃墟があった。


取り憑かれたメンバーそれぞれが奇妙な体験をしていた。ダイナーにバイトに行ったら同僚が見たこともないやつばかり、客はみんな時代錯誤な格好、どいつもこいつも知らない顔なのに俺のことを山崎って親しげに呼ぶんだ。新聞の日付は十年前、仕方ないんでそのまま仕事して、翌日出勤したら元どおりだ。でもあれが俺の幻覚とかじゃないなら、あの日誰が俺の代わりに仕事してたんだ?


その日あんたに店で会ってこれを渡されたんだけど


殺人犯が現れ行動を共にする


殺人犯と言われていた男は実は取り憑かれた仲間を助けようとしていた、かつて廃墟探索が流行っていた時に取り憑かれた。


廃病院の地下で行われていた黒魔術

医学で治せない病を魔術を行い治そうとしていた

そのための正当性を得た狂気の人体実験の痕跡、それはサイコパスによる殺人となんら変わらない内容だった。


取り憑かれたものにしか入ることのできない実在しない地下のエリア。


黒魔術により不死を得た犠牲者達の魂。

彼らをつなぎとめるくさびとして地下の柱に生き埋めにされた魔女との対決。

柱から血が滲み出して床に巨大な魔法陣を描き出し、壁と天井が燃え上がり崩壊して異界化する。

無数の犠牲者の亡霊を従えている。


解決したかに思えたが、謎の奇病が蔓延し始める。地下のあれはもしかして、何かを閉じ込めるための封印だったのではないか。

血液恐怖症候群と名付けられた病、それを治すために医療機関で行われはじめた黒魔術じみた人体実験。


恐怖によって他者に感染する病。


狂気が世界に拡散しはじめていた。

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