表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
千夜一話物語【第三章「異世界勇者の解呪魔法」連載中】  作者: ぐぎぐぎ
異世界勇者の解呪魔法
228/873

226回目 異世界勇者の解呪魔法(ディスペルマジック) 37:追憶の森(32)

「迷子かな、君の名前は?」

「パット」

 パットと名乗ったネズミ獣人の少年の声はどこかで聞いたような響きだった。彼は落ち着いた目で僕を見ている。

「次は君が名乗る番だ」

「僕?僕はジョシュア」

 そう答えると彼は静かに首を横に振る。

「君の本当の名前さ」

 この世界に来る前の僕の名前という意味なのだろうか、僕は奇妙な気持ちになりながらも彼に答える。

「雄馬、山桐雄馬だよ」

「ユウマか、覚えた」

 彼の声にはたしかに聞き覚えがある、それは森の中、そしてあの砦で聞いた声だ。

「少し歩きながら話をしようユウマ」

 そう言うと彼は人混みの中を歩き始める、あとに続きながら僕は琥珀のダガーに触れながら彼に声をかけた。

「ねぇ君、いろいろ助けてくれてありがとう」

 その言葉にパットは少し驚いた顔をして振り返り、優しく微笑む。彼はどこか寂しさを感じさせる不思議な少年だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ