139回目 深緑の騎士団
時代は中世。野犬を悪魔と呼ぶ村で育った心優しいブロンド髪の少女リサは、
傷ついた野犬を見つけ周囲の大人にばれないようつい家に連れ帰ってしまう
最初は抵抗を示す犬だったが彼女の献身に次第に心を開き、
まるで人間の貴族のような紳士的な振る舞いをしはじめる
犬にショウと名前を付けるリサ。しかしリサとショウの暖かな日々はある日終わりを迎えた
村長の飼う猟犬レイドが彼の存在をかぎつけてしまったのだ
他の犬の匂いに気づいたショウはリサを守るため家を飛び出す
家族のいないリサはいまや家族も同然の彼を追う
ショウは家から出てきたリサを品のあるお座りで待っていた
そして彼女に深々とおじぎをすると森に向かい風のように走り出してしまう
取り替え中だった包帯が風に舞いリサの足下へ落ち、それを握りしめ森を見つめるリサ
森へ踏み込んで帰ってきた物は一人もいない、
森はいにしえの魔女の呪いで魔物達の世界となっているのだという
実際に森の奥からはこの世の物とは思えない叫び声が聞こえてくる
しかしそんな場所だからこそリサはたった一人の家族であるショウを見捨てられなかった
バスケットに薬と包帯と紅茶にお菓子を詰め込むとリサは森に踏みこんでいく
姿の見えない化け物に襲われ道に迷い引き返せない真っ暗な森の奥にやってきたリサ、
日も暮れ気丈にこらえてきたリサもショウの名前を呼びながら泣き出してしまう
そんな彼女を見ていた一つの人影が動く
犬の遠吠えが聞こえてはっとなるリサ、ショウの声に聞こえた彼女はその声だけを頼りに歩き始める
遠吠えが近くなり遠くにあかりが見え始めると楽しげな祭りばやしと騒ぎ声が聞こえてきた
リサがたくさんの視線を物陰を感じながら歩を進めた先には、犬の姿の人間達がいた
彼らは楽しげに人の言葉で談話し音楽を奏でたりして祭りをしていた
奥から人型になったショウが現れ彼はリサの手を取りキスをすると、月明かりの下ダンスに誘う
犬達は森に古の時代に存在した悪い魔女とは別の善い魔女により、村人達を森の魔物から守るために獣人化された存在だったのだ。
リサは彼らに感謝と経緯を込めてごっこ遊びではあるが騎士の位を与えた。
犬達は喜び新たなる主を歓迎し、祭りは時を忘れ盛り上がっていった。
レイドは村に住んでる良い魔女の姉の悪い魔女側の犬
悪い魔女が森を魔物の牧場にしてる
村は森に住んでた良い魔女を追い出した悪い魔女が支配してるんだけど
その事実を知ってるのは村長だけで、レイドに村人をさらわせて森の魔物のえさにしてる
その姿をみた村の人が犬を悪魔の使いだと恐れている
悪魔女が生命の魔法
良魔女が死の魔法を使う
良魔女はまだ魂の状態で森に存在するためあまり過剰に干渉すると死の魔法で殺されると悪魔女と拮抗した状態が続いている




