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旧家 ❀ 櫛名田一族の聖域  作者: 漣 ✾ 黒猫堂
『戯』 chapter 006
24/40

桐柏の模索 support 櫻子 × 肆



「いろんなものを失うって、(たま)さま、それはいったい…… ?」


双子アイツらが戻って来るまでに()(にゃ)い。 詳しい話は後だにゃ」


「はぁ…… いえ、はい。 承知致しましたわ」


 櫻子(さくらこ)櫛名田(くしなだ)の一族の人間であり、危機に際しては常に意識も高く そして(さと)い。

 まだ訳が解らないながらも、まずは玉依(たまより)(げん)を受け入れることに 認識を切り替えたのであろう。


 そしてそれは、有事の際における 玉依(たまより)の判断力や対応能力、そしてこれまでの 長年(・・)における多大な経験量への、絶対的な信頼でもある。


「頼むよ、有り難うにゃ。 現況については、後でゆっくりと聞かせてやろう程に」


 (全てが 今の表面上(・・・・・)のような『お遊び』のままで進み…… そして何事もなく、ただの取り越し苦労と徒労(とろう)に終わってくれれば良いのだが…… )


「それにしても…… 柏子(かしわこ)のヤツは、この状況を昨晩の内に (おおむ)ね直感で見通してしまったのであろう。 全く、末恐(すえおそ)ろしいにゃ」


 玉依(たまより)はそう言って苦笑しながらも、目までは笑えていないであろうことを自覚する。


「もしも仮に…… いつかアイツが本気で何事かを(くわだ)て、そしてそれを ワレらが全力で(はば)まねばならんといったような状況が出来(しゅったい)した場合…… 果たして、此方(こちら)に勝ち目があるものにゃのかどうか――― ふん、情けにゃいが正直、それはワガハイにも判らんにゃあ…… と言うか、あまり自信が(にゃ)いよ」


 玉依(たまより)はそう言うと両の眼を細め、少し自嘲(じちょう)気味に笑う。


「まぁ、普段やる気が全然にゃいのが 逆に救いか」


「はぁ… 柏子(かしわこ)さんって、やはりすごいのですわね……。 ワタクシなんか(いま)だに、何がなんだか さっぱり解りませんが。 でも取り敢えず、全力でもってお付き合い致しますわ。 で (たま)さま、まずはどうすれば(よろ)しいのでしょう?」


「そうだにゃあ…… だが あくまでも、この『遊び』の主体は双子(アイツ)らだ。 基本的には、ワガハイらが率先(そっせん)して決められる事などは(にゃ)いよ」


「でも、ただのお遊びではないのでしょう? あの子たちが『魔法少女』になるための 細かな手段や意図、希望する衣装や道具のデザインなどの具体的な内容については、確かにあの子たちが決め、ワタクシたちはそれに従い全力でサポートするのだとして――― その… こちらサイドの方針、もしくはスタンスと言いますか…… 」


「まぁ、そうだよにゃ。 詳しい話は後でするとは言え、今の状況を端的(たんてき)に言うとだにゃ…… うん、要はアレだ――― 今度は『ワニ』の代わりに、明日 この屋敷の上を得体(えたい)の知れん『魔法少女』とやらが飛び回っておる姿は見たくにゃい…… と、そういう話だにゃあ」


 櫻子(さくらこ)はすぐに、(こと)大略(あらまし)と その重大さを(おおむ)ね理解し、()み込んだようだ。


「あぁ…… 大枠(おおわく)はそういうことでしたのね。 でしたら 確かに当面の方針は、あの子たち…… いえ、桐子(きりこ)ちゃんをとにかく満足させること、ただその一事(いちじ)ですわね。 でも そういう理由があるのでしたら、槍慈(そうじ)祖父(じい)さまにもご協力いただけば(よろ)しいのでは?」


「いや、それがにゃあ…… どうもその『魔法少女』とやらを体現(たいげん)する上での必須項目として、『周囲のモノたちに秘密で活躍(・・・・・)する』というのも含まれておるらしくてにゃあ」


「あー、それはまぁ…… 言われてみれば確かに。 そういう設定は『魔法少女もの』ではセオリーのひとつですから、解らなくもないですが……。 なるほど、『無邪気な欲求』であるが(ゆえ)に、厄介(やっかい)律儀(りちぎ)さも共存しておりますわね…… 」


「そして 柏子(かしわこ)が言うには、桐子(きりこ)のヤツは魔法少女を『やりたい』ではなく…… 魔法少女に『なりたい』と言っおったそうでにゃ」


「だから、『ごっこ遊び』では桐子(きりこ)ちゃんが深層心理で満足できない可能性がある…… と? それでいろいろと、設定にもこだわっているのですわね。 でも、ワタクシたちは(よろ)しいんですの?」


 櫻子(さくらこ)の疑問は、自分たちはその『周囲への秘密』に含まれないのか…… ということらしい。


「ワガハイは『使い魔(マスコット)』らしいから、()わば身内(・・)にゃのであろうし…… それに、オマエは『使いっ走り』だからにゃ。 そうした裏方(うらかた)…… つまりスタッフは、その数には入らんのであろう」


「はぁ…… さっきまでは『雑用係』とか言われていたようですが、いつの間にやら『裏方(うらかた)の使いっ走り』ですのね…… 」


「安心しろ、どちらも(ぞく)に訳すと『都合の良いdoormat(踏まれ役)』だ。 まぁ 取り敢えず、ここ数日だけ我慢(がまん)してやってくれ。 その内、今度は『鉄砲玉』とかに昇格させられるかも知れんがにゃ」


「ワタクシに片道切符で死んでこいと? はぁ… ゾッとしませんわね……。 もう、せっかくのお休みだというのに、やれやれですわ」


「ん? オマエはどうせ(たい)した予定など(にゃ)かろうし、むしろ 双子(アイツ)らと遊べるなら良いではにゃいか。 この部屋のクローゼットの中に隠し持っておる、あの不気味な『双子(キリかし)人形(フィギュア)』どもと(たわむ)れておるより、本物(・・)に絡まれておる方が余程(よほど) 健全だぞ」


 ご存じの通り、櫻子(さくらこ)は 双子の妹たちを偏愛すること(はなは)だしいのであるが…… それを(さら)(こじ)らせ、二人の1/6人形(フィギュア)(みずか)らの異能(ジン)で実体化させて(いつく)しんでいるという、非常に残念で危ない一面を持っているのだ。


「えーっと、(たま)さま…… ワタクシ秘蔵の『双子(キリかし)ちゃん人形(フィギュア)』たちのことは、絶対(ずぇっったい)に内緒ですわよ!?」


「さぁて、どうしたものかにゃあ――― って、ん? あ、いやぁ…… 柏子(かしわこ)の方は もう知っておると思うぞ」


「え…… えぇーーー!? ど、どどど… どういうことですの!!!?」


 (みずか)らの恥部であり暗部でもある『超極秘事項』に関し 耳を疑うようなトンデモ発言を聞いた櫻子(さくらこ)は、激しく動揺した素振(そぶ)りを見せる。


「いや(にゃに)、先日ワガハイたちが この部屋の結界の中で()めておった時ににゃあ、実は ワレワレを案じて監視しておったという槍慈(そうじ)龍岡(たつおか)らと共に、柏子(かしわこ)のヤツも一緒に()ったというのだ」


「え、えーっと…… 『()った』って…… え? ここ(・・)にですの!? いやいやいや、いろんな意味で いったいどういうことなんですの!?」


 本来、櫻子(さくらこ)は 宇宙人の中でも取り分け優秀な方ではあるのだが…… 先程から話が見えないことばかりで、どうにも調子が出ない。


柏子(かしわこ)は、ワレらがこれまで認識しておった以上に…… 相当に規格外(・・・)な娘だったという事だ。 まぁ… 詳しい顛末(てんまつ)とかは、後で本人から直接聞けにゃ」


「え、うぅ… 嘘ですわよね!? ワタクシから直接って… えー…… いやいやいやいや、聞けないですしぃー!!!」


「うーん…… 知らん。 ま、頑張れにゃ~ん」


 玉依(たまより)は少し面倒になったのか、真っ赤な顔で取り乱している櫻子(さくらこ)に背を向けて 扉の方に向かおうとするが―――

 ちょうどその時、桐子(きりこ)柏子(かしわこ)が自室から戻ってきた。


(サクラ)姉さまぁ! こぉーんなお洋服とか、ご用意できるぅ!?」


 ノックもせずに勢いよく扉を開けて部屋に入ってきた桐子(きりこ)は、幾つものコスチュームらしきデザイン画が描かれたスケッチブックを得意気に広げ、真っ直ぐ 櫻子(さくらこ)の方に向かってくる。


「は…… はひぃぃぃい!?」


 まだ動揺から全く立ち直れていない櫻子(さくらこ)は、(つと)めて平静を(よそお)おうとはするものの…… 正直、桐子(きりこ)はまだしも 柏子(かしわこ)の顔は直視し難い。


「あ… あらまぁ、とぉってもお上手ですこと……。 そ そうですわねぇ…… うん、この程度の物量でしたら、大抵(たいてい)のものは すぐにでも実体化できますわよ…… って、それにしても 本当に良く描けてますわねぇ!? これは桐子(きりこ)ちゃんが?」


「ううん、(カシワ)ちゃんが 昨日かいてくれたんだよー! へへー 」


 と、何故(なぜ)桐子(きりこ)の方が 鼻の下を指で(こす)りながら自慢気(じまんげ)に言う。


「あぁ… そ そうですの、柏子(かしわこ)さんがぁ……。へぇー…… えーっと… さ、さすがですわねぇー! おほ… おほほほ… ほほ…… 」


 櫻子(さくらこ)は そう言いながらも、柏子(かしわこ)の方をまだ見ることが出来ない。

 そんな挙動不審な櫻子(さくらこ)の様子を尻目に、玉依(たまより)が問う。


柏子(かしわこ)、オマエ大丈夫か?」


 いつもは何もせず、ほとんど身動きすらしていないようにさえ見える あの(・・)柏子(かしわこ)が、今回は率先(そっせん)して動きまわっているのを見て、玉依(たまより)流石(さすが)に少しく心配になって(たず)ねる。


「ん… 昨日からの半日で 二年分くらい働いた」


 だが 柏子(かしわこ)は淡々として見え、まだ目立った疲れの色は見せていない。


 もともと、尋常(じんじょう)でない頭脳と判断力を持つこの娘に期待を寄せていた玉依(たまより)としては、心配である反面、これを機に いろいろと見極めたいところでもある。


「まあ…… 普段は(ほと)んどやる気を見せんのだから、たまには良いか。 よし、では早速(さっそく) 実践的な訓練でも始めてみようかにゃあ」


「あのね (タマ)先生(せんせ)(キリ)たちがやりたいことや今やれることを、昨日のうちに(カシワ)ちゃんが ちゃーんとまとめておいてくれてるんだよー!」


 桐子(きりこ)は、昨晩まとめ上げられた大判用紙の比較表を床に拡げる。


「ほぅ… 確かに、現状の整理と目標の明確化は大事だにゃ。 どれどれ…… って、(にゃん)だぁ!? このワガハイまでもが、飛んだり戦ったりせんといかんのか!?」


「そう ティマィョ・レィ中佐の活躍に期待」


 柏子(かしわこ)が敬礼のような仕草を見せ、桐子(きりこ)もおどけた様子でそれに(なら)う。


「うーん、いやぁ…… 当事者がオマエらだけなら、万が一 (こと)が多少大きくなった場合でも(にゃん)とかできるのだが――― ワガハイまで一緒になって やってしまっておるとにゃあ……。 はぁぁぁ…… まぁ 致し方にゃい、適宜(てきぎ)考えよう。 やれやれ… いざとなったら、多少の無理はしてやるにゃ」


「いいね (たま)(せん) さすが『黒の賢魔術師(メラース マゴス)』 カッコいい」


「え…… なんですの? そのちょっと恥ずかしい『ニックネーム』みたいなのは。 それより(たま)さま、いつの間にか中佐に昇進なされたのですか?」


 打たれ強い櫻子(さくらこ)が、(ようや)く少し立ち直ってきたようだ。


「ん? あぁ、去年にゃ。 てか柏子(かしわこ)、オマエ何故(なにゆえ)そんな事を知っておるのだ? しかもワガハイの二つ名(コードネーム)まで」


「方面軍官報(かんぽう)の人事欄に出てた」


「ねーねー (カシワ)ちゃん、『チューサ』とか『カンポー』とかってぇ、なんのことなのぉー?」


「オマエらの その『双子』とはとても思えんギャップにゃ、もういっそ面白いわ」


 ( ――― にしてもだ、柏子(かしわこ)には確か、地球星(このほし)の通常の端末とネット環境しか与えておらんかったはずだが……。 ()したる機密事項でもにゃいとは言え、地球外の… しかも軍の情報を一体どうやって閲覧(えつらん)出来たんだにゃ…… )


「まぁ良い… では早速(さっそく)、今日から訓練でも始めてみるかにゃ。 ワガハイはそれに付き合って オマエらの能力を見極めると共に、情報をいろいろと集めておくよ」


(たま)さま、『情報』って何ですの?」


「いずれコイツらが『魔法少女』として戦った時、次第(しだい)によっては消し去ってしまっても(かま)わん(たぐ)いの、()わば『足の付かん適当に悪いヤツら』の洗い出しと根回し…… まずは、そういったところかにゃ」


 玉依(たまより)は そう(こと)()げに答え、柏子(かしわこ)の方も 特に動じた様子もなく平然としているが―――

 櫻子(さくらこ)は、驚きと緊張が ない()ぜになった表情を一瞬浮かべ、そして (さら)に認識を新たにする。

 これはもう、本当に遊びではない(・・・・・・)のだと。


 (ちな)みに…… 本件の主役であるはずの桐子(きりこ)は、そんな会話を余所(よそ)に 相変わらず屈託(くったく)のない笑みを浮かべていた。



 当初、桐子(きりこ)何気(なにげ)ない無邪気な興味と欲求から始まり、それに対して柏子(かしわこ)(いだ)いた懸念(けねん)からくる周到な目論(もくろ)みが緻密(ちみつ)に進行―――

 そこに 玉依(たまより)櫻子(さくらこ)が加担し、お膳立ては周到に整いつつある。


 この一族にとっては そこそこたまにあるレベルの、多少ディープな『余興(レクリエーション)』が、今(ふたた)び 始まろうとしていた。





 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇





一掬いっきく後刻ごこくたん



 後刻、櫛名田(くしなだ)邸内 洋館2階 玉依(たまより)の部屋 合の間―――


玉依(たまより) 「ところでにゃあ 櫻子(さくらこ)、アイツらの武器として、この辺りにゃんか どうかと思うのだが」


櫻子(さくらこ) 「えーっと… (たま)さま、これって…… 」


玉依 「アサルトライフルとかいう、地球星(アルド)人がよく使っておる『玩具(おもちゃ)』だ。 あとは日本刀だにゃ 」


櫻子 「あのー、全然(ぜんっぜん)可愛くない上に…… 正直言ってこんなもの、あまり役に立ちませんわよ? だって ワタクシたちがその気になれば、自分で発射した弾丸(たま)を追い抜いて 相手に直接ダメージを与えることだって可能なのですから」


玉依 「いやまぁ コイツは一応ライフルだから、拳銃(ピストル)弾丸(たま)なんぞよりは相当に速いがにゃ。 だが確かに、ワレワレが本気で(・・・)(にゃに)かと戦うというのであれば、こんな玩具(おもちゃ)は全く(もっ)てモノの役には立たん、()わば 無用(むよう)長物(ちょうぶつ)であろうにゃあ」


櫻子 「それがお解りなのでしたら、なぜこんなものを?」


玉依 「ふむ…… では 例えば仮にだ、『地球星(このほし)の連中程度』を相手にするとなると… どうだ? まぁ 恐らくは自明であろうが、双子(アイツ)らが多少加減をしたところで、異能(ジン)を一発放てばそれだけで 相当の被害が出るのは避けられんであろう」


櫻子 「あぁ、なるほど……。 ならば()えて、こうした おもちゃのようなものをあの子たちのメイン武器として持たせることにより、取り敢えずはお二人のチカラを大幅に削ぐことが出来る…… ひいては、『相手を死なせずに済む』…… という目論(もくろ)みなのですわね?」


玉依 「その通りだにゃ。 (にゃん)だかんだ言って、アイツらもまだ幼気(いたいけ)な子供だ。 自分が(はな)った異能(ジン)によって、相手が消し炭になったりミンチになったりするのを見るというのは、さすがに情操教育上 良くないのではと思ってにゃあ」


櫻子 「うーん、とは言え…… では 銃で撃ったり日本刀で斬りつけたりするのが『情操教育上』どれ程マシ(・・)なのかと考えると…… それはそれで、相当に(よろ)しくないような気がするのですが?」


玉依 「やっぱりそうかにゃあ。 確かに、この星の常識…… と言うか倫理観に照らしてみると、まぁ 当然そうなんだろうにゃあ」


櫻子 「もっとこう、相手が死なずに『反省』するような…… 『おしおきよ!』的なやつですわよ」


玉依 「(にゃん)とも難しいにゃあ……。 それにしても、地球星(このほし)の連中は本当によく解らん。 大昔からしょっちゅう殺し合いばかりしてきておる割に、平和な時の社会の過保護っぷりときたら異常な程だしにゃ。 そもそも、ただでさえ脆弱(ぜいじゃく)で寿命も短いくせに、すぐに争いたがるのも理解し難い」


櫻子 「まぁ… そのあたりのお話はさておき、少なくとも日本刀はちょっと……。 だって(たま)さま、『魔法(・・)少女』ですのよ?」


玉依 「ん? おぉ… そうか『魔法』にゃー、すっかりアタマから抜け落ちておったわ。 確かに、銃や刀で悪を潰すだけだと、ただの『世直し少女』だもんにゃあ」


櫻子 「ぶふっ! なんですのそれ…… だっさ」


玉依 「うん、いかんにゃあ…… ふふ」


櫻子 「ええ、いかんですわよね…… うふふっ」


柏子(かしわこ) 「お二人さん 相変わらず仲いいね ひゅーひゅー 」


櫻子 「か 柏子(かしわこ)さん!? ち… 違うんですのよ! こ これは…… 」


玉依 「おぅ 柏子(かしわこ)、どうだ こういうの?」


柏子 「ん… アサルトライフルね 意外といいかも 普通の人とか相手するのには ちょうどいい案配(あんばい)


櫻子 「でも柏子(かしわこ)さん、『魔法』要素が全然(ぜんっぜん)感じられなくありませんこと?」


柏子 「あ…… 『魔法』か すっかり忘れてた」


玉依 「ほーらにゃ? 柏子(かしわこ)も『世直し少女』だったろ?」


柏子 「ぶっ! 玉先(たません) なにそれ 超うける」


玉依 「おぉ、オマエが笑うの珍しいにゃ。 面白かったのか?」


櫻子 「ねぇ (たま)さま、『笑わせる』のと『笑われる』のは、全くの別物なのだそうですわよ…… 」






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