デスアタック
これ書いてわかることはフェーク不憫すぎる
ゴリの戦闘スキルの高さが予想外すぎて脳がショートしている。
だが並外れた身体能力、まさかだと思うことを考えた。
ゴリは人間では無いのだろうと考えてしまう。
普通に失礼だけど戦闘スキルが人間の領域じゃない。
そのためフェークは自分の命を守るために変身することを決めた。
「ふー、さぁここからやりますか」
「ほう、この私に戦いに来るとは面白い、またさっきみたいに捻り潰してやるよ」
「それはどうかな!」
フェークは腕時計型バックルを使い変身した。
喋り方は余裕を持っているように見えるが実際あまり余裕など無くちゃんと焦っている。
ピストルを片手に構えているがゴリは普通にこちらを見たままだ。
フェークの予想ならここで怖気付来そうだと思っていたので少し意外な気分だ。
フェークの変身に強さか何かを感じたゴリは満足したかの様子でこちらにまた歩き出す。
「それでこそ面白い!だから辞められないんだな!戦いが」
と言うとゴリの体の真ん中が光出した。
ゴリの体がどんどん何か知らないものに変化してきている。
「うぉぉぉぉ!」
ゴリの体が何か知らない二足歩行の生命体へと進化した。
このような初めてのものを見ると人間は恐怖感を覚える。
もちろんフェークはその様子に激しい恐怖を抱いたがそれよりもこの戦いを終わらせたい欲求の方が大きかった。
緑色の未確認生命体みたいな見た目にしか見えない。
「なんだその姿!」
「俺の第2の姿、キメラモードだ」
「キメラ・・・キメラって」
「今狩られているキメラと一緒だ」
「まさかだと思うが・・・」
「頭悪ぃのか俺は今キメラと同じ生命体なんだよ!」
そう言うと腕からツルを生やし校舎にしがみつきながらこちらを見ている。
その姿はもはや人間では無い別の生命体のようだ。
「怖いか!怖いのか!」
「くっ!ワイヤー程度なら俺だって」
フェークはワイヤーを放ちゴリを捕まえることが出来た。
ゴリは少し驚いているがそのような事は関係なしに近づきピストルからでる鉛弾をゴリの体に撃ち込んだ。
だが割とすぐにゴリが体を空中一回転したおかげでフェークはゴリから離れさせられた。
効いてるかと思ったが全く効いていない。
「こいつ!鉛弾ぶちまけたのになぜ!」
「その程度か、思ったより弱いなぁ」
「こ、こいつ!」
ゴリは壁から離れツルを体中から生やしまくり辺りを埋めつくした。
フェークはツルを避けるようにジャンプしたもののツルを少し伸ばし足に絡めつけてフェークを床に叩きつける。
ツルの利便性とゴリの戦闘センスが光っているためかこのコンボをどうやって倒すかよく見えない。
ツルをナイフで斬るがまた生えてくる。
どれだけ斬ってもすぐに生えるためこの手は無駄だと理解した。
「ははは!無駄無駄!」
「ちくしょう!こいつ!こいつ!こいつー!」
「諦めな!」
ゴリがフェークの方へ走ってくる。
腕に力が入っているのは目に見えてわかるぐらいだ。
腕の血管がすごく浮き出ているせいかそう感じる。
パンチされる前にナイフで防いだがそれでも火力は凄まじく強い。
学校の仕切りとなっているフェンスに勢いよく体をぶつけてしまった。
フェンスから鉄と鉄がぶつかり合う音が辺りに響く。
「がはっ!」
「ハハハハ!このキメラの能力に俺の元の身体能力が合わさると無敵なんだよ!」
「・・・ま、まだだ」
フェークはこのフェンスに当たったことを起点と考えた。
近くに男子生徒は居ない。
ゴリもここに来るまでには一瞬程度だが時間がかかる。
この起点を生かす他ないと思ったフェークはワイヤーを近くの学校外にある木に括り付け外に出ることが出来た。
ゴリはその様子に酷く嘆いている。
「しまったァ!このようなことが!」
「あんたの敗因はたったひとつだけだ、戦いを短期に見すぎたことだ!」
と言うとピストルを構えゴリに数発撃ち込み遂に外への脱出ができた。
外に出れたのは良いがクリートとフレドのことを考えると少し心苦しいが今はとにかく学校を離れた。
しかし運が悪いことにゴリはツルを使い学校から出てきていたのだ。
木を使い前へ前へと進んできている姿はさながらスパイダーマンのように見える。
「こいつ!どこまでも追いかけてきやがって!」
「そう易々と逃がすかよこいつで終わりだー!」
そう言うとゴリはツルを使いフェークに近づいてくる。
フェークはツル移動をさせるまいと思いナイフをツル目掛けて投げた。
奇跡的にツルは切れてくれたおかげでゴリの体が床に落ちた。
ドーンという大きな音が辺りを包んだがフェークはそんなものお構い無しに遠くへと走り続けたがすぐにゴリは追いついてきた。
キメラの力のせいかそれともゴリそのものの運動センスのせいか分からない。
しかし速いことには変わりのない事だ。
ゴリはフェークに近づくとツルを放ちフェークの体の自由を無くした。
必死にもがくがどれだけもがいても意味は無い。
がっしりとツルで掴まれているため結局抵抗は全て無駄となる。
ゴリはフェークを掴んでいるツルを学校の方へと伸ばした。
「固った!こんなのくぐり抜けれるわけ・・・」
「このまま地面や壁の味を堪能してもらうぜ!マスク越しでな」
そう言うとフェークを道路に引きづりながら学校へ運んだ。
壁や道にフェークの体が多段ヒットしたせいでもう体がボロボロになってきている。
ゴリのスピードがかなり早くツルはほとんど引きづられるような形で運ばれていく。
かなり雑に運ぶことにより攻撃と相手の移動両方をできる一石二鳥のような攻撃だとゴリは思っている。
フェークの通ったであろう地面がかなりボロボロになっているがそのようなことはお構い無しにずっと続けていく。
そして学校に入るためには少し階段があるが階段をジャンプで乗り越えツルからフェークを解除させそのままの勢いで空中片足蹴りをフェークに加えた。
空中でゆっくり落ちようと思っていたがその期待は一気に崩れ落ちた。
蹴りを受け地面に落ちた時の衝撃や音はとても凄まじいことである。
フェークは骨が何本折れたか分からないがとりあえず立とうとするが中々立てない。
「どうした?もう終わりか」
「はぁはぁはぁ、ま、まだだ」
「もう諦めな、さっきの攻撃の傷が酷くなる前に」
「こ、断る!」
「抵抗するのか・・・この場で辞めたら優しくしてあげてのにな!」
「だから誤解なんでって!」
「ならあのソルーの顔はどうなんだ!メスの顔じゃねえか!」
「ソルーは女子だろ!」
「そういう意味じゃねぇよ!」
多分ゴリとは話が通じないと理解出来た。
拳と拳でしか語り合えないと遅いがわかってしまった。
ゴリはまたツルを大量に飛ばしフェークの方へ向かわせる。
フェークは1度飛び上がり空中で攻撃を開始させた。
だがこの領域も敵の領域だということはフェーク自身わかっている。
「おいおい前のことを忘れたのか、俺は空中も全然戦えるんだぞ!」
「・・・このまま振り切ってやるぜ!」
フェークは後ろから来たツルを一瞬だけ踏みその時の反発力でゴリに近づいた。
ゴリは間一髪で防いだものの腕で防いだためフェークのナイフ斬撃はちゃんと受けてしまった。
少しゴリの腕がひるんだように見える。
この瞬間を逃さないよう気をつけなければならない。
ゴリのキメラ体をどう対処するのかが今後の鍵となるのだ!
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)




