鉄の心無き戦士
ネタが出てこん
「この巨大AI兵、ゴーレム作られてしまったのね」
ノルンは絶望していた。
ただでさえも討伐が面倒くさいししかも数体いる。
そして尚運悪く住宅地。
「本当に僕たちついてないね!」
スクルドがそう言うと剣を構え待った。
ゴーレム。
本来は護衛用に使われていたがやはりこういうものを悪用するのは現実も未来も過去もきっとやってしまうのが人間というもの。
悪用されてしまいテロリストの切り札的扱いを受けてしまった。
それもタチが悪いことに硬さも時が進むにつれ硬くなり法整備をしても普通に無視されるのが現実。
おかげで未来警察官はかなり取締に苦労しているようだ。
だがずっと考えていてもキリがない。
ノルンはヘビーライフルを放ったがやはり硬い。
「固った!」
「明らかに法より硬いように作られているね、ヴェル君、動きを止めて!」
「わかった」
ヴェルの糸で3人を同時に固めることを成功させたがすぐに解かれてしまった。
「そんな!」
「まさかヴェルの糸でも無理なんて、くっ!やっぱり至近距離から」
だがそう考えているうちにスクルドは足が出ている。
気づいたらその場に居なくなっていた。
周りを見回すとゴーレムを上から斬っていた。
しかし硬すぎるせいか全く歯が立たない。
ついにゴーレムの攻撃が始まった。
手始めにパンチをしてきたのだろうが破壊力が必殺技の威力だ。
道路が大きく歪み破片が飛び散った。
もう1人のゴーレムはこちらに向かってきた。
ノルンはヘビーライフルを頭に放ったがやられない。
「硬すぎない!がはっ!」
ノルンは飛び散った道路の破片が腹に当たってしまった。
火力は多少なりともある。
その様子を見たヴェルは糸を大量に放ちゴーレムの動きを止めまくったがやはり直ぐに解かれてしまう。
「くっ、ノルン大丈夫?」
「・・・気をつけて」
だがそれを言われた時にはヴェルはゴーレムに殴られてしまった。
家の壁に叩きつけられ穴が空くほど火力がある?
「がはっ!」
ヴェルは血を吐きながらもう1回糸を放どうとしたが上手く糸が出ない。
スクルドはゴーレムに剣の強化魔法をかけたがやはり斬れ無い。
「・・・あれ?もしかすると」
ひとつゴーレムの欠陥点を見つけた。
後ろの構造が荒いことに。
「そういう事ね、所詮はただのテロリストってことなんだね」
そう言うと後ろを思いっきり突き刺した。
ゴーレムの製造は難しくそしてコストもかかる。
それ故に雑になることが自作ならよくある事だ。
まだ若干硬い気もするが普通に貫通することに成功。
少し希望が見えてきている。
これで1人を倒し2体目を見るが2体目はもう既に前に進んでいる。
それと同時にノルンもいない。
スクルドは周りを見回すとヘビーライフルのワイヤー部分を使いゴーレムを追いかけているノルンを見かけた。
「ノルン君!まだ君は怪我が!」
「ごめん!でもみんなが戦ってるのに一人でいることなんてできない!」
「・・・わかったよ、君もクリート君に性格が似てきているね」
「・・・後で聞くね」
スクルドはまた後ろから奇襲を仕掛けようとしたが次は後ろの構造もちゃんとしていた。
「・・・粋なことを」
スクルドは何発も魔法を剣にかけ攻撃を仕掛けたが全然ビクともしない。
「こ、こいつをどうやって!」
剣を振り切ったあとゴーレムはスクルドの腹にパンチを与えた。
一瞬の隙も逃さず撃ち込まれる。
衝撃で近くの家の屋根に飛ばされてしまった。
火力は凄まじく道路を破壊するっていうのは中々キツイ。
「はぁはぁはぁ・・・がはっ!」
剣を使い立とうとしたが口から血を吐きまた倒れてしまった。
ゴーレムはこっちに近づいてきている。
もう覚悟を決めるしかないのか。
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ノルンはもう1人のゴーレムに狙ってヘビーライフルを撃ったが傷一つもつかない。
むしろその攻撃でゴーレムはこっちを見つけられてしまった。
だがノルンはそれを逆手に取り。
「この瞬間を待っていたの、たったこの瞬間で決めれる!」
と言うとノルンの周りから大量のドローンが出てきた。
厳密に言うとドローンでは無い。
魔力で出せる固定砲台と魔力を使い何でも持てるようにする魔法の合体技だ。
「これでおしまいよ!」
と言うとドローンは全弾発射された。
弾は全弾奇跡的にゴーレムにヒットすることが出来た。
弾が当たると大爆発が周りを包んだ。
完全に勝った。
と思ったが答えは酷く何一つダメージが当たっていない。
「え・・・あれ?ど、どうして?」
実際火力は凄まじい、実際辺りの壁が一気に無くなった。
でも何一つも傷がない。
「う、嘘だ!」
だがゴーレムにノルンが捕まってしまった。
手掴みだ。
「う、な、なにこれ、うぐ!」
どんどんきつく閉められてきている。
骨がボキボキ折れる感覚はこれが初めてだ。
ノルンは華奢な体なので割と骨がもろそうなのは体から見てわかる。
「うぐ!うがァァァァ!」
時間が経つにつれ力も強まってきている。
「うぐ!はぁはぁはぁ・・・うぎゃぁ!」
もう限界に近いというか限界だ。
そう感じていた時この状況を変える人物が現れた。
「おいおい、そんなことをしちゃいけないぜ」
その声は聞いたことがある。
顔をよく見ると馴染み深い顔だ、毎日見るあの人の顔だ。
ノルンの好きな・・・
ノルンの大好きな・・・
ブックマーク、ポイント等やってほしいな|ω・)




