領域(ゾーン)
領域我ながら厨二病なこと言ってんな(腐っても作者)
クリートは走り足を踏み込むと空に飛んだ。
そこからキックの体制に入りシブーにキックを与えることが出来た。
正直この領域のことは何一つ分かってはいない。
とりあえずハッタリ聞かせて何とかやりきったとこだ。
だが動かなくなるのは謎のままだが。
キックを与えられるとシブーは体が大爆発に包まれた。
「うがァァァ!」
「はぁはぁはぁ、何とかってとこか」
辺りがまた爆発音に包まれた。
正直混乱が増えるのはごめんだがもうこれに関してはしょうがないと思うしかない。
爆風が収まり近くに行くとボロボロのシブーが居る。
「はぁはぁはぁ、ひとつ言う、ひ、人を殺すと、もうあ、後戻りはできない・・・」
「!?」
「ま、まだ今なら間に合う、お前はマスターを殺しに行くだろ、だがそれが正義か?」
「くっ!でもあいつを殺さなくっちゃこれからどれだけの人が・・・」
「だが方法はあるはずさ」
と言うとシブーは気を失ってしまった。
クリートは別の方向へ向かおうとしたがシブーの胸ポケットから電話が鳴っている。
ちょっとした好奇心で電話に出て見るとやはりテロリストの仲間だ。
「ファング5(ファイブ)!応答しろ!ファイブ5(ファイブ)!」
「・・・」
完全にクロだ。
相手はテロリストの仲間か隊長のどちらかだということが理解出来た。
クリートは電話を切り違うところへと向かう。
だが向かっている最中にバルドルから電話がかかった。
「こちらクリートです!どうかしましたか?」
「すまないクリート、今急速でフリーの兵を呼んだ、少し時間がかかるからその間まで耐えてくれ」
「了解」
といった内容だ。
増援は今の状況だと嬉しいことこの上ない。
でもやはり時間がかかるのはしょうがないこととは言えども少し苦しい面がある。
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場面と時間は変わりフレドの視点。
フレドは決死の覚悟で突撃を決めた。
だがリボルバーを数体のAI兵に撃ち込みその衝撃でひるんでる間にレイピアで刺しまくる。
汚い戦法だがこうでもしないとやってられないのがこの現実だ。
この戦法で何とか数を減らし切ることに成功ができた。
一応無傷で行けたのがかなり幸運だ。
「これで1つ撃破か、にしてもこの数だと途方に暮れるな」
まだまだ空から船は降りてきている。
ここで止まっては居られない。
その焦燥感とこの戦闘でもう疲労がいっぱいな体がとにかくしんどい事この上なかった。
(まだまだ来るのか、もうやってられねぇな)
とりあえず考えるよりも足を動かすことを先に決め走ることに決めた。
船は基本大通りに降りていることが確定だろう。
「まだ居るのか、ならここで壊すか!」
フレドはレイピアとリボルバーを持ちさっきと同じ戦法で戦った。
基本強化されたAI兵じゃなければ基本この戦術がとても効くため若干運要素はあるが基本雑魚AI兵なので心配は杞憂だったようだ。
そのような事が続き数艦何も考えずに落とすことが成功できたが次来た敵が中々厄介だ。
それは近くの艦を破壊寸前まで持ってこれた時後ろから攻撃された。
「うがァ!」
後ろを見ると禍々しいアーマーを着けている敵がいる。
黒く、そして刺々しい。
手には黒い剣を握っている。
フレドはそれを見た時ただ事ではないと体の芯から理解出来た。
「こ、こいつは!?」
「俺の存在を知っているのかぁ」
「!?」
「ナンバー2の男、ライアそう覚えとけ」
喋り方からして強さが滲み出ている。
フレドは立ち上がるがその瞬間船ごと真っ2つに斬られてしまった。
「何!?」
何とか間一髪で避けることに成功したが爆風で少し怪我を負ってしまった。
「はぁはぁはぁはぁ」
「おいおいおいおい、その程度か?」
「くっ!」
「足りない足りない足りない足りないんだよ!」
ライアはフレドの胸装甲に斬撃を何度も当てまくる。
だがそれでもフレドは諦めずに立ち上がりレイピアを放つが当たらない。
「これがお前の力か」
「ぐっ!くそー!」
ライアの攻撃は止まらずそして常に鋭くフレドを襲う。
フレドは店の壁に打ち込まれてしまった。
「はぁはぁはぁ」
正直今までの疲れやライアの異常なまでの戦闘スキルで翻弄されまくり手も足も出ない状態が続き考えることも出来なかった。
(こいつの強さは異常だ)
だがそんなフレドと対極にずっと元気なライアはフレドの近くに近づき。
「こいつでバラバラだ」
と言うと装甲が足にかたまりキックを放った。
その勢いで店や家を何件も貫き近くの公園まで飛ばされてしまった。
「がはっ!がはっ、がはっ、ごふっ!」
血を大量に口から流したような音が聞こえたがマスクが1枚あるためそのような結果は分からない。
フレドは決死の思いでレイピアを使い立ち上がろうとするがさっきの攻撃などでもう体が限界を超えたせいか倒れてしまった。
(や、やられた、文句無しに)
ライアはフレドが倒れている公園まで近づきフレドの前に立つと
「強いだろ、その圧倒的力を前にあの世へ行きな!」
剣を振り払う寸前誰かが何かを投げた。
見たら小型ナイフ。
フレドの知り合いで小型ナイフを使うのは1人しか居ない。
ラルーだ。
目の前にラルーが変身した姿で立っていた。
「大丈夫?確か君は・・・」
「ふ、フレドです」
「クリートの友達なのは知ってるよ、彼には恩があるし」
「いつたってもあいつはお人好しだな」
ボロボロだがそのようなことを喋れるくらいの余裕はあるようだ。
だがラルーはライアに元組織とはいえ全く慈悲など与えることを喋らない
「もう正直ゲフィオンのやり方にはうんざりよ」
「そうか、ならここで派手に散れ」
ライアは口より先に手が出てしまうような人間だとわかった。
ラルーに向かって走り出した。
ラルーは小型ナイフを手に構え迎撃態勢に入る。
だがライアはフレドにとっては初めてのことを言い出した。
「キマッてきたぜ!俺の領域に」
まだこの頃は領域などわかる訳もなくぼーっと聞くことしか出来ない。
どんどん来るゲフィオンの刺客。
果たしてこの時間軸を守ることはできるのか??
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)
語句説明
領域
説明
戦闘の時の精神的空間を自分の手で創り出し変えていくこと。
自分で自分の好きな領域を広げ戦闘のレベルを一気に上げることが出来る。
相手は対応するしか方法は無い。




