バトルロワイヤル
ラスト展開までは考えていますが中身どうするかが我ながらまだ決めてません(ポンコツ)
クリートは考えうる最悪の展開を回避するために船の撃退を優先させている。
船の中には5人のAI兵がいる。
これは今まで戦っていた量なので苦ではないが空を覆い尽くすぐらい多い量なので苦戦が強いられそうだ。
しかし今は考えている時間などない。
徐々に船の数が減っているのに気づいた。
明らかに空がいつもの青空に戻ってきている。
ついに全ての船がこの時間軸に来てしまった。
あちこちで多くの悲鳴が聞こえる。
それは仕方のない事だ。
いきなり意味のわからない集団がこちらに襲撃してくるなんて恐怖しかない。
それも現実では絶対見ない物だし予告すらされていないのだから。
割れ目が徐々に小さくなりそれを眺めていると目の前の家の屋根の上に人が居る。
とりあえず会話を試みるためにクリートも近くの家の屋根に飛び乗った。
クリートは急いでその人のところへ向かったがその人は見向きもしない。
「早く逃げろ!ここは危険だぞ!」
「・・・・・・」
「怖いのか?」
「・・・・・・」
「何か言ってくれなか?」
「・・・死ぬ」
「君は死ぬ」
「・・・え?」
「この仕組まれたバトルロワイヤルで」
と言うと変身してきた。
姿は武者に近い。
「な!なんなんだこの姿!?」
「シブー、それが名前だよ」
「名前なんてどうでもいい、君はどういう人なんだ?」
「察しが悪いね、もしかして頭悪い?」
「まさか!・・・」
言い切る前に腰にかかっている刀を振り払いとても大きい斬撃を放った。
斬撃がクリートに直撃したりその斬撃の風で屋根が壊れてきている。
クリートは直撃はした物の傷は浅く屋根に叩きつけられているだけで済んだ。
「がはっ!やっぱりかよ」
「わかった?君の力では倒せないよ」
「くっ!こいつ」
シブーは刀を1度鞘に収め立ち去ろうとした。
きっと時間がかかるだけだからだと思っただけなのだろう。
しかしその行為がクリートの変なプライドに触ったらしい。
「逃がすかよ、逃がしてたまるものか!」
クリートはスピードモードの限界点までスピードを上げシブーに追いついた。
「みーつけた」
ドスの効いた低い声がシブーの後ろから聞こえる。
シブーは後ろを振り返るとクリートが居た。
後ろから殴りかかろうとしている。
このままいくと思い切り額を殴られるだろう。
そう思ったシブーは刀を使い防ごうとしたが時すでに遅くもう殴られていた。
だがその防ぎは決して役には立たないことはなかった。
その刀を使い胸の装甲を斬ることができたのだ。
「うぐっ!」
「さぁどうする?」
その言い方は少し煽っているように感じる。
「ほぉ!中々な言い方だね、でも俺がこれだけでやられると思うのか」
嘘である。
本当は何も策などないが少しでも動きが硬くなるように言った一言だ。
だがその一言が状況をより改悪にさせてしまった。
「なら戦いのレベルを上げてやるよ、ついてこいよ」
「こ、こいよ!」
完全に負けた。
そう感じるしかない。
シブーは鞘から刀を引き抜き斬撃を放った。
だがその攻撃はさっきより激しくそして火力も絶大だった。
「何!?」
「ほらよ」
斬撃が複数放たれた、しかしその多くは家を破壊したりしている。
すごい轟音が辺りを包んだ。
その轟音のせいかさっきより悲鳴が大きく感じる。
だがクリートにはそのような余裕は無い。
「ぐはっ!」
残った斬撃等はクリートに当ってしまった。
屋根から落ちそうになったが必死の思いで屋根にしがみつき何とか耐えることが出来た。
だが装甲から血が滲んでいる。
「ふーふーふぅー」
クリートの呼吸が早くそして激しくになってきた。
シブーはその様子で呆れ返っている。
「自信が無くなるのが早いな、まだまだこれからなのに」
「ふーふーふぅー俺だって」
「諦めた方が身のためだよ、君には関係ないでしょ」
「・・・」
クリートはフォームチェンジを行いソードフォームへと姿を変えた。
「姿が変わった?」
「こっちはあと1つ姿を残してるんでね」
「ふーん、面白い物作るじゃん」
少しワクワクした様子でシブーはこちらに向かってきた。
刀を引き抜く体制で向かってくる。
クリートは受けの姿勢をとった。
変に攻めて負けるよりかは圧倒的に良い。
だがシブーの行った行為は常軌を逸していた。
「降りた!屋根から!」
「だと思うじゃん」
シブーは屋根から落下最中に回転しクリートを目の前にすると斬撃を放った。
その斬撃はクリートの居る屋根に大量に当たり爆風や轟音が凄まじく。
「やったね」
誰でも死んだと思う状況だと思ったがクリートは生きていた。
しかし変身が解除されていており身体中血まみれだ。
だがクリートは腕時計型バックルを構え
「エンドスカパ」
と言うとまた変身しだした。
前の深夜で戦った時と同じ紫色の装甲とガントレットが着いているフォームだ。
屋根から降りシブーへ近づきこう囁いた。
「ここからは俺の領域内(ゾーン内)での戦闘だ」
どういう意味か全くわからない。
しかし何か持っているのは確定だろう。
少し身構えているが何もしてこない。
またハッタリかとガッカリしていたがやっと領域内(ゾーン内)という意味がわかった気がした。
シブーの体が動かない。
何もされてないし何も持たされていない。
しかし体は動かない。
「何をした・・・」
「・・・」
「何をしたんだって聞いてるんだよ!!」
シブーは叫んだが答えはしない。
クリートは構えシブーに向かい走り出した。
クリートの周りに幻覚かわからないが雷のようなものが見える。
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)




