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世界が割れる時

日常アマアマからクソクソシリアスへシフトチェンジ

この事件は突然だった。


みんなが普通に学校に登校したり仕事に向かったりする時間に事件は始まる。


クリートはいつもと同じ時間にいつもと同じ登校を行っている。


だが空から何か割れ目なようなものが現れた。


その割れ目が今回の大きな騒動を起こす全ての元凶となることをまだ彼らは知らない。


クリートはその割れ目を不思議そうに見ている。


だがそれが良いものでは無いことはさすがにわかっていた。


割れ目をぼーっと見ていると携帯から電話がなった。


バルドルからだ。


「どうしました!」


するととてつもない大きな声でバルドルは伝えてきた。


「起きてしまった!我々が必死に食い止めたことが、だが少し結果はマシにはなるみたいだが」


「すみません、前後がないと全く意味がわからないのですが」


「テロの始まりだ、だがこれは余興みたいなものだ」


「テロ!?」


「だが来るのはAI兵が主だ」


「AI兵だけですか、わかりました、とりあえずやれることだけは」


「だが無理はするな、元は関係ない人なんだから」


「・・・とりあえず行きます!」


それだけ言うと割れ目から船が出てきていることに気づいた。


しかしその量はとても多く明らかに1人では対応なんかできるわけもない。


ひとまず近くに降りるように感じる船を破壊していくとを決めた。


「変身!」


クリートはマキシマムで戦うがさすがに長期戦はキツいとわかっている。


「中枢部を撃ち抜けばワンパンだ!」


クリートは大型ライフルのスコープを覗き船の中枢部を撃ちまくる。


効果は撃った瞬間理解出来た。


たった一発で船が空中で爆発した。


「くっ!でも破片とかが!」


ワンパンで倒すのは効率は確かに良いだが破片などが飛びまくり近隣住民が迷惑になるのは目に見えている。


でも今はそれどころじゃ無いと決めとにかく中枢部を撃ちまくる、とにかく上陸を阻止するためだ。


しかしクリート1人で倒せる量は限りがある。


数百の船を1人で全部対処はキツい。


そして1番恐れていた充電切れがついに迎えた。


「くっ!限界か」


そう考えるとスピードフォームに変身し直し船が着陸した所に急いで向かうことにしようとしたがここぞのタイミングでノルン達が来た。


「クリートさん!大丈夫ですか!」


「俺は大丈夫だ、一応着陸前に数艦落とすことはできたけど・・・」


「とにかく今は身の安全を第1にしてください」


「いや、俺は近くに降下した船を破壊しに行くよ」


「なら私も行きます」


「ノルン達は別の船を破壊しに行ってきてくれ、3人なら何とかなるさ」


「・・・わかりました」


いつもなら否定するであろう内容だが今回限りは否定せずにいた。


クリートはそのまま行こうとするとスクルドに止められ


「気をつけてね、僕達が来るのはきっとかなりあとだから」


「了解、みんなやられんなよ」


と言うとみんな


「わかりました!クリートさん!」


「貴様こそやられるなよ」


「わかったよ、クリート君こそやられないでね」


と言うとクリートは3人とは別の方向に向かう。


船はまだまだ降りてきているし止む気配など全くない。


とにかく早くこの騒動を抑えないと後々きっと面倒になる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


フレドは朝起きた時には裂け目が出てきていた。


フレドは轟音で起きた。


何か大きなものが落ちた音だ。


爆発でもあったのじゃないかと思ったが予想は悪くも的中してしまった。


カーテンを開けて空を見ると割れ目が出ている。


その割れ目を見た途端目が速攻で覚めクリートに連絡したがつながらない。


きっとその割れ目関係で忙しいのだろうと察しはついた。


とにかくフレドはクリートに接触するために家を早く出るが出る前にフレイヤに言うべきことがあった。


「できる限りフレイヤは自分の命を優先してくれ」


だがそのような条件を飲む訳もなく。


「お兄さんが死なれたら私、私・・・」


「大丈夫だ、俺は死なない、最悪ヤバくなったらこの人に電話してくれ」


そうして渡した電話番後の紙に書いてある番号はバルドルのものだ。


他力本願みたいになってしまうがとにかくこの一大事が大事になる前に止めないといけないという使命感に駆られていたための行動となってしまう。


それだけ言うとフレドは家の外に出て割れ目のある方向へと向かった。


割れ目からはクリートも見た止む気配の無い船の大群が街を覆っていた。


完全にこの世の終わりを見たような気分だがそれでも諦めたくない、ただそれだけの理由で走った。


目の前に船が降下するのを見て覚悟を決めることが出来た。


「最初から後悔する選択はしたくない!死んでも良い、自分が後悔しない選択肢を選びたい!」


と言うと変身した。


1人での戦闘は初めてですごく緊張している。


だが少し前にクリートからレイピアを貰っていたのを思い出した。


レイピアは非常に出来がよく今までは勿体ないので使っていなかったがもう使うならここしかない。


「ぅぉぉぉぉぉぉ!」


レイピアを引き抜き覚悟を決め決死の突撃を始めた。


だがその後ろ姿は自暴自棄になっているように見える。


だがフレドにも勝算を見越しての突撃だということはAIには分からないだろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


フェークは朝轟音と爆発音で目が覚めた。


カーテンを開け空を見上げると割れ目がある。


フェークは一瞬でただ事では無いと理解したようで急いで隣の部屋のソルーのところまで向かったが応答がない。


完全に登校したあとだろう。


着替えもせず寝巻きのままソルーを探しに走った。


だが以外にもすぐにソルーを見つけれることに成功した。


近くの公園のベンチで怖がっている。


多分あの轟音や爆音のせいだろう。


「ソルー!大丈夫か!」


その声でソルーはこっちに向かおうとしたが目の前から船の破片が落下してきた。


もしこのまま向かうとソルーに100%激突が確定する。


そう一瞬で感じたフェークは急いで走りソルーを抱きしめ落下の範囲から逃げ切ることができた。


ソルーはかなり顔が赤くなっており


「あ、ありがとう」


「ごめん、ソルー、俺行かなくちゃ」


と言うとソルーを優しく下に下ろして変身した。


またあの時のような姿へと変身し最後にもう一度ソルーを見つめ走り出した。


向かった方は割れ目のある方向へ。


フェークは何となくだがクリートとフレドも同じ方へ向かっているのを察した。


だが向かっているのはフレドだけだが。



始まってしまったテロリストの第1次襲撃。


この事実を知るのはクリートとノルン、ヴェル、スクルド、バルドルのみだ。


まだまだ悪夢は始まったばっかに過ぎない。


ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)

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