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俺の宴

クリート!お前は主人公だろ!

意志を見せろ!

ソルーのご要望は


「あのすみません、まだ部屋のガスが使えなくて、少しの間ガス、使わせてくれませんか」


フェークは思い出した。


大家さんにガスの件を伝えることが。


フェークは大家さんの家に行くためソルーに


「ガスの付け方は分かるか?」


「はい、一応」


「スマンが大家さんのところ行ってくる」


「すみません、何から何まで」


「良いんだよ、じゃあ行っくる」


フェークは大急ぎで大家さんの家に向かい本気で走ると2分半まで縮めることが出来た。


人間の本気ってすげぇと思う瞬間だ。


インターホンを押し大家さんを呼びガスの件を伝えた。


「確かにね、その事を忘れてたわ」


「いつからいけそうだ?」


「でもあんた1つ部屋あるしそこで風呂入りなさいよ」


フェークは考えた。


この家族同然みたいに良く行く大家さんならこの秘密を喋ってもいいのでは無いのかと。


フェークは今まで大家さんに隠していた事実を教えた、


しかし反応は想像の斜め上だ。


「ぐすん!そんな良い話なんて!気に入ったわ!」


まさかの感動している。


予想は怒られるのかと思っていただけすごく驚いた。


「は、はぁ」


「私が見込んでた分あるね」


「さすがおばさん、目が強いですね」


「とりあえず明日そのソルーっていう子が帰ってくるまでに用意はしておくわ」


「さすが、よっ!ベテラン!でも待って、明日休みなんだが」


「ならあんたの部屋で一緒にイチャついてときなさい」


「余計なお世話だな」


「そんな口使いしてるとやらないわよ」


「ぐぬぬ」


とりあえず大家さんはご機嫌なようで安心だ。


フェークはその話をし終えアパートへ帰還した。


家に帰るとソルーが台所でご飯を作っていた。


「ありがとうございます、わざわざ、とりあえず風呂の用意をしておきましたので先に風呂を」


「一応大家さんに話したよ、明日までに何とかするってさ」


「ありがとうございます、何から何まで」


「とりあえず明日用がなかったら俺の部屋にいてくれ、向こうの部屋からOKが貰えるまで待っておく必要があるから」


「わかりました、とりあえずお風呂の用意しておきましたので入っておいてください」


と言うと用意してくれてある風呂の用意を持ち風呂に向かった。


今までの疲れを癒してくれる風呂は永遠の友だとまた実感してしまう。


そうフェークは思いながら風呂を楽しんだ。


だが風呂の唯一の欠点がある。


のぼせることだ。


とりあえずのぼせる前に風呂(永遠の友)から上がり着替えリビングに戻った。


戻るとご飯を作ってくれていた。


焼き魚とお米だ。


「すみません、また家の中の物を漁って作ってしまい」


「本当にいつもいつもありがとう、頂くよ」


美味しい。


多分発掘された魚は前に大家さんから貰った高級魚だ。


脂が乗りまくっている。


米にとても合う。


作ろうと思っても作るのを忘れてしまいやすい人間なので食べることをとても楽しみにしていた。


結果は大成功だ。


食べ終わるとフェークはソルーに聞いてみた。


「どうする?隣の部屋に行くか?」


「はい、そのつもりです」


「リョーカイ、美味しかったよ」


「私は適当に作っただけなので良いです」


「ははは、素っ気ないね」


「べ、別になくて結構です」


とだけ言うと部屋から出ていき隣の部屋に帰った。


これでやっとひとりだし明日は休み、ここからは1人の深夜の宴の始まりだ。


1人で超盛り上がっている。


まずはゲームから初め少し時間が経った後お腹が減ってきた。


夜中の空腹は死に近い。


だが空腹は満たしたい、でも食ったら行けないという罪悪感もある。


フェークは1人で悩みに悩みまくった結果、近くの24時間営業の店へと足を運んだ。


とりあえず王道の焼きそばを買いウキウキで家に帰ろうとした瞬間、ドアを開けたらクリートが居た。


「おう、よく会うな」


「たしかにな、クリートは何しに来たんだ?まさか深夜飯?」


「バレたか、病院で深夜飯の快感覚えてしまったんだ」


「お前病院で入院してるのに体悪くしてどうするんだよ」


「でも美味かったわ、罪悪感もスパイスだし」


クリートは入院中、ジュースだけを買っていたがある日ちょっとした出来心でお菓子を買ってしまった。


そこから破滅の1歩(快楽の道)に進んでしまったのだ。

クリートはすぐに店の中に入りお菓子を選んだ。


王道のポテチとコーラだ。


クリートはそれを幸せそうにみながら


「もうこの組み合わせだけで腹溜まるわ」


「着実に破滅に向かってる感はあるな」


「まぁ美味しいオーケーだ、じゃあなまた休み後」


クリートはウキウキで家に帰って行った。


あれは生活習慣病にかかって死にかけるなと思いながら帰った。


だがドアの前にはデジャブな光景が広がっていた。


目の前にソルーが居る。


ドアの前で寝ながら待っていたようだ。


それも寝巻きでだ。


自制心を保ちながら起こした。


起こすと目を大きく見開き徐々に赤くなっているのに気づいた。


「こんなとこで寝てると風邪ひくぞ、なんか、用事とかあったのか」


「用事は特にないのですが」


モジモジしている。


トイレは水道が繋がってるため行けるはずだ。


なら理由はなんだろうと考えているとついに口を割った。


「・・・・私今まで豆球で寝てたので真っ暗だと落ち着かないというか、その、こ、怖い」


「そういう事か、了解、俺の寝室使ってもいいよ」


「そ、そんなの悪いです!」


「大丈夫だ、俺は今日やることがあるんだよ」


「でもその荷物見た感じ深夜にそんなことやるんですね」


「くっ、悪いか」


「あなたが体調崩したら夢見悪いのでできるだけ健康でいてもらいたいです」


「・・・・なんかすまん」


そう答えるとソルーは急に顔が赤くなりポコポコ殴ってきた。


「す、すみません忘れてください!」


「わかったよ、とりあえず寝室豆球にするから待ってて」


ソルーはフェークの家に入り真っ先に寝室へと向かった。


ご要望通り豆球になっている。


フェークはソルーを寝室に入れて


「じゃあなおやすみ」


「ありがとうございます、おやすみなさい」


と返してくれた。


昔に比べて脅威的な進化でビビっている。


ここから第2次フェーク夜の宴が始まる。


焼きそば、ゲーム、ジュース!


最強の装備がここにある。


深夜は俺ものと言っても過言じゃなくなってきた。


クリートに負けず劣らず生活習慣病予備軍の資格はありそうだ。



ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)

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