表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/123

恋のうたは突然に

まじで主人公、影薄くなってきてるぞ!

ここをどうする!(作者考えろ)

ソルーは重い口を開いてくれた。


だが内容はとても重く聞いてて胸が苦しくなるだけだ。


「・・・私、親に捨てられたんです・・・」


「・・・」


目に涙を浮かべている。


今にも泣きそうだ。


目は輝いているが涙の反射もありとても眩しく見える。


フェークはこれ以上聞くのは野暮だと思ったがソルーはまだ続けた。


「昔から親からの愛情がなくて」


「これ以上話さなくてもいいんだ!」


だが言い止めない。


「愛情がわからないんですよ、友達とどうすれば接せるのかもわかりません!」


「・・・」


フェークは静かに聞くことしか出来ない。


変に口出しすることもせずただ聞くだけ聞いている。


「・・・もしかすると頑張れば認められるのかもしれないと思いました、だから認めてもらえるためになんでもやりました、けど・・・」


「・・・」


フェークもソルーの性格を理解したらしく黙ったまま話を聞いた。


「・・・でも、変わらなかった、結局」


目からどんどん涙が溢れだし目のダムが決壊寸前だ?


フェークはブレザーをソルーに被せフェーク側に抱き寄せた。


「ヒッ!」


「泣くなら泣きな、目はなんのためについていると思う?」


「ま、前を見るため?」


「涙を流すためだよ、だから思う存分泣きな、誰にも言わないし誰にも見せない」


「じ、じゃあ・・・」


フェークはソルーが自分の背中で泣き出したのがわかった。


これで少しはマシになるかなと思ったが安心したのか、それとも何かが切れたのかそのまま寝息が聞こえるのに気づいた。


「・・・安心したんだな」


フェークはソルーを抱き家に向かう。


よく良く考えればもしシラフになればかなりやばい事になるのはわかっていた。


だがこのまま病んで学校に来れなくなるよりかはマシだ。


シラフになった時の言い訳を考えている間に家へ着いてしまった。


言い訳は出来ていない。


もしここでクラスメイトや学校の人が通れば一巻の終わりだと思うがどうでもいいかと考えた。


「・・・んっ、ん?」


ドアを開ける前にソルーの目が覚めてしまった。


もちろん言い訳なんて無い。


「あ、起きた?」


「あ、あれ・・・どこここ?」


「俺の家だ」


「・・・わかりました」


「え?」


「わかりましたって言いましたけど」


「あ、OK」


フェークは驚きだ。


予想だったらこのまま


「連れ込みとか気色悪い!」とか


「警察に捕まって!」とか散々言われるのを覚悟していたのに以外に普通に許可をくれて安心だ。


「すみません、歩けるので歩かしてください」


「あ、ごめんごめん」


ソルーはフェークの背中から動き出した。


フェークは家の扉を開けるとその向こう側はゴミだらけだ。


一応フェーク自身定期的に掃除はしているが怪盗をやっている以上時間が無い時もある。


そのため家でご飯を食ってそのまま行くとか普通に家を出ることが多かったため家にはご飯物のゴミが多かった。


だが賞味期限などで最近のものだと理解した。


ソルーは家の中を見てすごく引いているように見える。


「あー、その色々とあってな」


「わかっていますよ、とりあえずゆっくりておいてください、私片付けますんで」


「どうするんだ家?」


「うーんまぁ今日はちょっと貸してください」


「・・・あ、そうだ隣の部屋まだ空き部屋なんだ良ければそこに住まないか?」


「でもお金なんてないです」


「俺結構お金貯めてるんだ、それ使うからそこに住んだら、家賃も安いし」


「お言葉に甘えても良いのです?」


「良いよ、どうせ行く場所なんてないでしょ」


「そ、その言い方は少しムカつきます」


「まぁ、そういうことだ、ちょっと大家さんのところ行ってくる」


「すみません、わざわざ」


フェークはこの家の近くにある大家さんの家に向かった。


割と近めの距離なので家賃滞納しまくった際土下座をしに行くことが多く気づいたら場所を覚えてしまっていた。


歩きで五分くらいしたら着いた。


「すみません、大家さーん」


大家さんがだるそうな感じで出てきた。


見た目はおばぁちゃんだ。


老舗の店主してそう(ド偏見)


「なんだい、また家賃を払いに来たのか」


「違うんだ、俺の部屋の隣の部屋を借りたいんだ」


「どういう理由で借りたいんかは知らないが儲かるんなら良いわよ」


「ありがとな、おばちゃん」


「はいよ、鍵」


「あれ、家賃は?」


「最初の1ヶ月は無料で良いよ」


「優しいねお姉様!」


「その代わり滞納させたら即刻退去だからね」


「分かりましたよ」


と言うと鍵を貰い家へ戻ろうとした、しかし目の前にクリートとノルンがいた。


「あれ、フェーク?」


「おう!クリートなんかあったのか」


「俺はご飯買いに行ったんだが、お前こそ何してたんだ?」


「俺?俺は家賃払いに行ってただけさ」


「滞納させてたのかよ」


もちろん真っ赤な嘘だ。


この短時間で進展しまくっているが報告はまだ先にしておくことに心に留めておくことにした。


「じゃあな、早く寝たいんだ」


「オーケー、じゃあまた明日なクリート」


と言うと家へなるべく早く向かう。


家へ帰ると掃除の疲れでまた寝ている。


フェークはさすがにこのままだと風邪をひかせると思いベッドに寝かしておいた。


(にしても可愛いな、塩対応してなければモテるんだけどな)


少し残念に思ったがまぁ過去を聞けばしょうがないなとも思う。


今までに見た事ないような顔で寝ている。


とても可愛い。


(鉄の(アイアンレディー)のこんな顔みてしまったらみんな惚れちゃうよな)


そう思いながら寝顔をずっと見つめている。


あれ?主人公って誰だっけ

あぁ、クリートか

ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ