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創世の力

今回も重要な回ですね


暗い。


とても暗い。


この暗さは何なんだ。


歩けない。


俺は立っているのか?


前から誰か来る。


俺が目の前にいる?


「本当に呆れたよ、創世の力を与えたのに、結局創世の力に振り回されてるだけじゃないか」


創世の力?


どういう意味なんだ。


「お前に俺の力を与えたんだ。創世の力をな」


理解できない。


どういうことなんだ。


「まぁ分からなくて当然だ、今は理解しなくていい、だが創世の力をどれだけ使えるかを見さしてもらう」


「じゃあな、楽しみにしているぞ実験体2号」


その言葉の後に目が覚めた。


目を開けると病室だ。


視点を動かすとベッドの近くの椅子で寝ているノルンと何やら買い物をしていたクリートの母がいた。


「クリート、よく目覚めたね」


「母さん、ノルンも居るんだな」


「本当に怖かったんだからね」


「ごめん、少し動くよ·····ん?」


体が上手く動けない。


「あれ?上手く動けない?」


「クリート?大丈夫?」


「いや、なんか上手く体が動かせないんだ、なんで」


「まさかだと思うけどあのガントレットのせい?」


「多分そうだ」


そうこうしている間にノルンが目覚めた。


ノルンは目覚めると目から涙が一瞬で溢れ出てクリートに抱きついた。


「クリートさーん!良かった、大丈夫です?体は」


「いや、それが上手く動けないんだよ、体が」


「それが研究してくれたんですよ、あのガントレットのことをバルドルさんが」


「そうなんだ、で研究はどうなんだ?」


「それがかなり負担のある物みたいなの、普通の人間が使うには難しい」


「そうなのか、1つ言いたいことがあるんだ」


クリートは寝ている間に見た夢?


創世の力のことを話した。


最初は半信半疑だったが無事信じてくれた。


「わかりました、少し現実味に欠ける話ですが妙に説得力があるんですよ、少しバルドルさんの言ってたことと繋がるところがあるんですよね」


「どこが繋がるんだ」


ノルンはクリートに聞かれたのでバルドルが言われた「前の世界」というものを教えた。


クリートはその話と「実験体2号」の話が繋がることに気づいた。


もしかするとクリートは前の世界に大きく関わっているのかもしれない。


そう自分で思ってしまった。


まだ分からないことだらけだが。


少し時間は進み深夜。


クリートは動きにくい体を動かし近くの自動販売機でジュースを買い行った。


やはり鈍い。


とても鈍い。


上手く動けないことがとても苦しかった。


少し時間はかかったが無事到着した。


お金を入れ目に眩しいくらい明るい自動販売機の前で悩んでいる。


「とりあえずソーダでも飲もうかな」


ボタンを押しジュースが出てきたので帰ろうとした、だが目の前にはラルーが居た。


だがクリートは深夜で見かけたためとても怖く叫んでしまった。


「ぎゃーー!ってラルーか、どこから来たんだよ!」


「とりあえずアタッシュケースの金で入れさせてもらった」


「だいぶ内容がエグイな」


「それよりも大丈夫ですか?ガントレットのせいとはいえどもしんどくないです?」


「そりゃしんどいけど慣れないと勝てない、だから慣れるしかない」


「だいぶ覚悟があるんですね」


と言うとラルーは袋をクリートに渡す。


中身はお菓子などだ。


「これ貰ってもいいのか?」


「良いよ、「あの時」のお礼もあるから」


「「あの時」って?俺なんかしたっけ」


「私が旅館から自殺しそうになった時助けた時のお礼」


「あったねぇ、めっちゃ忘れてたよ、ごめんごめん」


「だいぶ鈍感なんだね」


「鈍感なのは確かだよ」


クリートは笑いながらソーダを1杯飲みラルーに気になっていたことを聞いてみた。


「あのさ、俺一応今はお前は敵視しているけど腐っても元お前のマスターののことを殺すつもりなんだよ、本当にいいのか」


「良いよ」


「でもなんかやっぱり嫌とかならないのか」


「良いよ全然、むしろ手伝ってあげるよ、何度でも」


そのラルーの目はとても笑顔に見えたがよく見ると目の奥は漆黒だ。


「わかった、とりあえず退院したらそっちに行くよ」


「今私あなたの家で居候してるけど」


「やっぱりかぁ!」


何となく察していたがやっぱり居候していた。


そしてラルーが居るということは監視役のバルドルも居ることだと思ったが。


「バルドルさんもいるのか」


「バルドルは居ないよ、近くのマンション借りたって言ってた」


「バルドルさん、本当に大丈夫なのかな」


「まあ一応警察3人居るから変なことなんてしないと思っての行動でしょ」


「まぁそうだな、ありがとう、また戻ったらよろしくな」


と言うとクリートは手すりを使いながら上の階にある病室へ戻った。


創世の力。


実験体2号。


キーワードが多くなってきてますね。


果たしてテロリストと関係があるのかは気になるところだ。


クリートは寝ながら家戻った時のことを考えている。


(絶対うるさいんだろうな)


これからまた騒がしい日々が続く。

ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)

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