世界のカタチ
そろそろ終わりに近づきましたね
バルドルは落ち着いてカメレオンの方へ歩き出す。
「死にに来たのか!ついに」
「そう思うのなら勝手に思っておきな!こっちも「策」はあるんだよ」
バルドルはカメレオンに捕まってしまった。
カメレオンに捕まりクローで思いっきり攻撃されると思った瞬間、バルドルはカメレオンの顔にハンドガンを撃った。
「何、ぐはっ!」
「俺がなにもなしで来ると思ってたのかよっぽど脳みそお花畑なんだな」
「こ、こいつ!」
バルドルはカメレオンのマスクにハンドガンを撃ちまくっている。
「ぐはっ!がはっ!」
カメレオンは最後の力を振り絞りバルドルから離れることに成功できた。
「ちっ!逃げれたか」
「このままやられると思うか!ファイナルアタックライドみたいなやつだ!」
「限りなくアウトだな!」
本当だ、怒られるのは紛れもないこの私なのでできる限りやめて欲しい(切実)
だがふざけた名前だが火力はとても高い。
分身しその分身体も透明になれると言ったものだ。
「くっ!面倒なことを」
「さぁどれが正解でしょうか!その小さな脳みそで考えな!」
「ふ」
バルドルはとりあえずハンドガンを撃ちまくるが当たらない。
そりゃそうだ。
「ははは!寝てても避けれるぜ」
と言うと分身体がクローで攻撃を仕掛けてきた。
激的なダメージは無いがスーツを削り切られている感じが不快だ。
「くっ!これなら!」
と電磁警棒を出したが即刻クローで弾かれてしまい武装がハンドガンだけになってしまった。
ラルーも意識は無く部屋も特別広いとは言い難い。
バルドルは考えているが策が出てこない。
カメレオンは待ちきれずに攻撃を始めた。
「何考えているんだ!諦めな!」
「くっ!こいつめ!」
ハンドガンを撃ちまくるがやはり当たらない。
「そんなに撃ってストックはあるのか!?」
「!?」
バルドルは怒りの感情で気づいていなかった。
残りの弾薬が1発しかない。
この1発で勝負をつけなくちゃいけない。
「どうするんだ!はっはっはっ!」
「くぅ!」
バルドルは最後の弾を撃ったが外した。
それにより興奮と喜びが最高潮に達したカメレオンは大声を上げ笑いながらバルドルに迫ってくる。
「これでお前もおしまいなんだ!はっはっはっ!」
しかし事態は思わぬほうに向かった。
ラルーが目覚めていたのだ。
分身体を調子に乗り解除したり透明までも解除していたカメレオンはすぐにラルーの投げナイフが刺さり倒れた。
バルドルはラルーの姿を見ると安堵の気持ちでいっぱいだ。
「ラルー目覚めてたのか」
「はい、物音で起きれたので」
「ありがとうな、それでどうするこいつを」
カメレオンは立ち上がりもう一度分身、透明になり2人の周りを囲った。
「バルドルさん、私も分身体を作れるのですよ」
「そうなのか!?」
ラルーはそう言うと分身体を作りカメレオンの分身体一体一体に投げナイフを当てていく。
「ラルー!お前は人殺しが嫌と言ってたな、ならなぜ戦うんだ?」
カメレオンが透明を解除させ正々堂々とクローだけでラルーに向かい走り出した。
「私は確かに人殺しはいやですよ」
「なら何故戦う?」
「あなたの手でこれから失われる命、あなたを殺してこれから命を失われなくなるようにすると言えばどうします?」
「結局人を殺してるじゃないか!」
「1人の凶悪殺人犯とたくさんの被害者天秤に取るとあなたの方が軽いんですよ」
ラルーはそう言うと分身体を作りその分身体一体一体が攻撃を加えていく。
例えるならジェットストリームアタックのように。
「ごふっ!」
「これで!ラストです!」
と言うと分身体もジャンプし一人一人ナイフを持ちそのナイフを投げ飛ばした。
カメレオンの体に全部当たりカメレオンは倒れる。
「がはっ!はぁはぁ、お、お前」
カメレオンは変身が解除された、だが血塗れだ。
もう後は短そうなぐらい出血している。
だがカメレオンは最期まで諦めなかった。
「はぁはぁ、死ぬのか、俺は」
「凶悪犯罪者さん、あなたは地獄に行きなさい、あなたが殺した人の命はもう戻らない、地獄で後悔しなさい」
「俺は、俺はこの世界が、この世界が憎いんだよ!」
「!?」
2人は遂に世界が悪いと言い出したカメレオンに激しく呆れている。
「なんだよ、前と住んでいた世界と一緒じゃねえか、こんな、こんな」
その言葉の続きが気になったバルドルは必死にカメレオンを揺さぶり起こそうとしたが起きない。
「前に住んでいた世界?一体どういうことだ」
「バルドルさんは知らないんだね、私達前の世界の記憶を持ってこの世界に生まれ変わったの」
「どういうことなんだ、世界が違う?何なんだ一体」
「教えるのは難しいことだけどね」
前の世界。
生まれ変わり。
バルドルはこのテロリストの組織の全てがまた謎に包まれる。
今の世界は一体何なんだ。
前の世界、今の世界。
今は謎だらけだ。
ブックマーク、ポイント等やって欲しいな|ω・)




