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レアアイテム??

 山に入って2時間経つが、いまだにモンスターは見つからない。



「本当にモンスターはいるんですか?」


「うん。以前他の人達と来た時は色々なモンスターがいたんだけどな」



 それは暗に俺の運がないって言われてるようなことだよな。

 さっきからモンスターも全く出てこないし、いいことが1つもない。



「まだ時間はあるから、じっくり探そう」


「はい」



 春斗さんがこういってるんだ。本当にこの近くに食用のモンスターがいたに違いない。

 ここは春斗さんのことを信じてみよう。



「春斗さん、あそこにダイアウルフがいませんか?」


「どこにいるんだい?」


「あそこの奥の木の所です」



 俺達のいる所から距離にしておおよそ300m付近の所。

 あの姿は間違いない。ダイナウルフだ。



「本当にいるな」


「しかもまだ俺達に気づいていません」



 ダイアウルフは近くの木に枝になっている葉っぱを食べている。

 まだこちらの動きに気づいてない。今がチャンスだ。



「俺があいつを春斗さんがいる方に誘導しますので、とどめをお願いします」


「大丈夫かい?」


「任せてください」



 俺は持っていたスナイパーライフルを構え、移動を試みる

 場所は俺達がいる場所とは真逆の地点。



「(俺は空気、俺は空気、俺は空気)」



 気配遮断のスキルがあれば、ダイアウルフの反対にまわることはたやすい。

 さすがに正面きって出て行くとばれてしまうので、外から迂回するように進む。



「よし! ここだ」



 銃撃ポイントにつく。この場所なら春斗さんがいる方までダイアウルフを追い込むことが出来る。



「頼むぞ」



 狙いはダイアウルフ。

 スナイパーライフルを構え、スコープでダイアウルフを捕らえた瞬間、躊躇無くトリガーを引いた。



「キャン!!」


「よし! 当たった!!」



 弾丸はダイアウルフの後ろ足を貫通し、その場でよろめいた。

 俺達に気づいたダイアウルフは逃げようとするが、後ろ足を負傷しているせいか、動きが鈍い。

 これなら春斗さんが後はしとめてくれる。



「とりゃ!!」



 手持ちの大斧でダイアウルフを一刀両断する春斗さん。

 これで無事にダイアウルフを撃破することに成功した。



「やりましたね」


「あぁ。しかも見てくれ。ドロップアイテムまであるぞ!」


「おっ」



 ダイアウルフを倒した所には、確かに肉が落ちていた。

 茶色の大きな骨付き肉。まるで漫画で出てくるような肉だった。



「そこまで大きくないが、とりあえずこれをもって帰ろう」


「はい」



 春斗さんは背負っていたリュックサックからビニール袋を取り出し、その中に肉を入れた。

 本当は俺のアイテムボックスに入れられれば楽なのだが、その話は春斗さん達にはしていない。



「これで手ぶらで帰るのは避けれそうだな」



 うれしそうに笑う春斗さん。

 信頼する春斗さん達に重要なことを話していないのは、正直罪悪感が無いわけではない。

 頃合いを見て話そうと思ってはいるが、今はまだそのことを話す気にはならなかった。



「あそこにウサギもいますね」


「ホーンラビットか」



 角の生えたウサギ。あれはホーンラビットって言うのか。



「俺に任せてください」


「大丈夫なのかい?」


「はい」



 あれぐらいなら、スナイパーライフルでも充分しとめられる。

 スナイパーライフルを構えホーンラビットに狙いを定め、銃弾を放つ。

 銃弾はホーンラビットのお腹の部分に辺り、そのまま絶命するのだった。



「やったな、空君」


「ありがとうございます」


「それにしても、空君はハンドガンの他にスナイパーライフルも持っているのか」


「はい。これもモンスターからのドロップ品です」


「そうか。頼もしいな」



 よかった。春斗さんに深くは追求されなかった。

 追求されなかったというよりは、深くは聞かれなかったと見た方がいいだろう。



「早く行きましょう。ドロップ品があるかもしれないですから」



 話をごまかすように倒したホーンラビットの所へと向かう。

 ホーンラビットの所へつくと、そこには角が残されていた。



「何だ? これ?」


「たぶんこれはホーンラビットの角だな」


「ホーンラビットの角?」


「これは珍しいな。ホーンラビットの角が落ちるなんて」


「そんな珍しいんですか?」


「あぁ、僕もホーンラビットはよく倒してはいたがこのアイテムは初めてみた」



 よっぽど珍しいのだろう。春斗さんも驚いていた。



「こんなアイテムよりも肉の方がよかったですね」


「そうなんだけどね」


「ちなみにこれって何に使えるんですか?」


「えぇっと‥‥‥」



 どうやら使い道が無いらしい。春斗さんの態度を見ていればそれはわかる。



「使い道がないんですね?」


「まぁ、僕も見たのは初めてだから」


「今まで誰か持って帰った人はいないんですか?」


「実はいないんだよね」



 つまりこれはレアアイテムってことか。

 でも使い道がないようなら、持っていても意味が無いか。



「よかったら、それは空君が持っていていいよ」


「いいんですか?」


「別にいいよ。食べ物だったらまずいかもしれないけど、僕達が持っていても使い道が無いから」



 そういうことなら。もらっておくか。

 なんの役にたつかはわからないが、持っておいて損はないだろう。



「よし! 次の獲物を探そう。今日は少しでも多くの肉を持って帰るために」


「はい」



 その後も、俺達は日暮れまで狩りを行う。

 今日は昨日より少し多くの肉を手に入れることが出来た。

 そのことに安堵しつつ、八橋と前野さんと合流して学校に戻ったのだった。

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