第百三十二話 使者
――ボーガベル帝国オラシャント州々都ハルメンデル。
アジュナ・ボーガベルは旧王城である行政府に設けられた駐船場に降り立った。
貨物庫の扉が開き、皇帝専用機動馬車、ベルナデインが降ろされる。
ベルナデインはそれまでの皇帝専用要塞馬車モルトーンⅡより全高は低いが全長は長く、丁度元の世界の大型サロンバスの様な仕様になっている。
勿論その正体がゴーレムなのは言うまでも無く、最早ゴーレムの定義は俺の中ではかなり曖昧なものになりつつある。
俺とエルメリア達眷属を乗せたベルナデインは一路、使者を滞留させている『ぷろとん』に向かった。
「何も全員来ること無いじゃん」
「とんでもないですわ。オラシャントに来たら何は無くとも『ぷろとん』そしてプールですわ。常識ですわ、定番ですわ」
「いつの間にそうなったんだよ。まぁ、出発は明日以降だろうから良いけどさ」
「この日の為に新作の水着を被服処に誂えさせましたわ。楽しみですわ」
被服処、帝国には旧エドラキム由来の被服廠があるが、ここは一般兵士の兵服等を製造するところで、被服処というのはボーガベル王国由来の王室の衣服を専門に誂える所だ。
今では帝国被服処とご大層な名前が付いているが、パラスマヤ王宮の一角にあるこじんまりした建物で六人のお婆ちゃんが日夜礼装や礼服、戦闘礼装の製作、補修、洗濯などを行っている。
地味ではあるが重要な裏方の一つだ。
エルメリア達の肌着やニャン子の忍者服といった物まで作製し、技量は今や東大陸随一といっても過言はないだろう。
そんな被服処にエルメリアが水着を含め様々なデザインの服を作らせているようだ。
先日の宴会のハニキュアの衣装もそうだし、何よりヒルファがお姫様役と聞いてその衣装である礼装には腕によりをかけたらしい。
近々労をねぎらってやらないとだな。
問題は……。
「その新作は人前で恥ずかしくない代物なんだろうな」
以前紐と申し訳程度の布だけという際どすぎる水着の代名詞みたいなのを作らせて、何をどう間違えたのかウルマイヤが着る羽目になったことがあった。
「問題ありませんわ。ご主人様にしか見せない部分は絶対に見えないように厳命して作らせましたわ」
被服処のお婆ちゃん達に申し訳が立たねぇ……。
「第一、使者を迎えに行くだけだから泳いでる暇なんて……」
「あら、それも問題ありませんわ。使者の方は今ぷーるでおくつろぎ中との事ですわ」
「へ?」
俺の間の抜けた声と共にベルナデインが停車した。
『ぷろとん』の支配人、擬似人間のハイアイランドが待ち構えていた。
「ようこそお越し下さいました、マスター」
「ああ、ハイアイランド、使者は?」
「プールで御座いますが、お呼び致しましょうか?」
「いや、折角だし時間も惜しい。エルメリア達も早く入りたそうなんで俺が行くよ」
「畏まりました。お部屋とご夕食の準備はいつも通りで?」
「ああ、任せる」
水着に着替えて一足先に出てきた俺と、グラセノフ、ガラノッサそしてレノクロマの四人がプールサイドに向かうと、プールサイドのビーチチェアに寝そべっている女がいた。
女は身を起こすと鮮やかなフォームでプールに飛び込み、少し潜ってその肢体を躍り上がらせる。
白い髪が水面の光を映し輝いていた。
「おいおい、ぷーるでくつろいでるっていうから豪胆な奴だと思ってたら、成る程ねぇ」
ガラノッサのその声に女がこちらを向くとチャポンと水面下に消えた。
「ありゃ?」
ガラノッサがそう言った直後、手前の水辺からスルリと肢体が躍り上がりるや俺達の目の前に女が立った。
透き通った光を帯びた白髪。
知的ながらもどこか妖しさとあどけなさが一緒になった蠱惑的な顔立ち。
そして特徴的なのは不思議な輝きを放つ虹色の瞳。
胸の間に深い切れ込みのある白の水着が実によく似合っている。
「まぁ、こんな凛々しい殿方達が出迎えとは嬉しいです」
女はニコリと笑ってそう言うと俺の前に歩み寄って跪く。
「皇帝陛下、お初にお目に掛かり光栄至極に存じます。私、シストムーラ魔道皇国次席魔道士、ファムレイア・クリュウガンと申します」
「俺がボーガベル帝国皇帝ダイゴ・マキシマだ。まぁ楽にしてくれ」
「ありがとうございます」
そういってファムレイアは立ち上がる。
「よく俺が皇帝だって分かったな」
「その髪で御座います」
少し茶目っ気を含んだ目で俺を見ながらファムレイアが答えた。
「ああ、成る程ね。それで自国にわざわざ呼びつける意図は何だい?」
「呼びつけるなど滅相もございません。私どもはボーガベルと友誼を結ぶにあたり、是非とも皇帝陛下を我が国にお招きして歓待したいとの一心で御座います」
「ふうん……まぁ分かった。お招きに預かろう」
「ありがとうございます。このファムレイア、道中並びに皇国内の陛下のご案内役を務めさせて頂きますので何卒よろしくお願いいたします」
うーん、シストムーラの内情はさっぱり分からんが、次席魔道士って事はそれなりの地位の奴なんだろう。
そう言えばエルメリアが会ったスミレイアってのは筆頭魔道士と名乗ったらしい。
名前が似てるが……。
「あら、その方が使者ですの?」
丁度良いタイミングでエルメリア達が出てきた。
……あの例の紐に比べれば幾らかマシレベルの水着、いや、これは絶対に水に入れないだろ。
「こ、これはエルメリア女王陛下、お初にお目に掛かります。シストムーラ魔道皇国次席魔道士のファムレイア・クリュウガンと申します」
俺達に対しては平然としていたファムレイアも一瞬たじろいだようだ。
「はい、ボーガベル王国々王のエルメリア・ボーガベルですってあら、貴女は……」
エルメリアが首を傾げた。
「以前女王陛下にお会いしたスミレイアは私の姉でございます」
「まぁそうでしたの。でも髪の色以外は皆同じでしたわ」
「はい、私達は双子ですので」
「まぁ! 双子ですって!」
「ええっ!」
エルメリアが、眷属が、ガラノッサが驚きの声を上げた。
「ん? 双子って珍しいんか?」
「珍しいなんてものではありませんわ。奇跡ですわ」
「……この世界では双子が産まれたという事例はほぼ無い」
感心しているエルメリアになりかわってシェアリアが解説する。
「あの、貴女様は?」
「……ボーガベル帝国筆頭魔道士、シェアリア・ボーガベル」
「そうですか。それでダイゴ陛下、お越しになる日程は如何様に」
「……」
お、コイツ、シェアリアを華麗にスルーしやがった。
まぁそれはどう見ているかは知らないが、筆頭魔道士と名乗ったシェアリアを意識はしているって事だよなぁ。
「ああ、既にこっちは準備は出来ている。明日にでも出立できるが」
「そうですか、分かりました」
そう言ったファムレイアが少し目を瞑った。
その様子でシェアリア、そして背後にいたセイミアの目が少し険しくなった。
この動作は彼女達が念話を使っている時の動作そのものだからだ。
「問題ありません、我が国は何時でも陛下を御迎えできるように準備を整えて御座います」
そう言って笑みを浮かべるファムレイア。
「そうか、それは嬉しいな。まぁ出発まではゆっくろ寛いでくれ」
「はい、この様な素晴らしい宿を与えてくださり、感謝の極みでございます」
「あの、もしかして貴女、豊穣祭の……」
後ろでじっとファムレイアを見ていたクフュラが話の終わったタイミングで声を掛ける。
「ああ、やっぱり分かっちゃいましたか。お久しぶりですね」
クフュラを見てハッとしたファムレイアは少し困った風に笑った。
「やはり……」
直ぐにクフュラが豊穣祭の時のヒルファを回復させた魔道士の話を念話で送ってきた。
「どうやらウチの者が世話になったようだね。ならば御礼もさせて貰わないとだな」
「いえ、あの位は……ならば是非お願いの儀が御座います」
少し考えてファムレイアは言った。
「ほう、何だい?」
「我が国には是非帝国の白き空飛ぶ船でお越し頂きたいのです」
「ほう、アジュナ・ボーガベルでね。良いだろう」
「重ね重ね感謝致します」
「何、構わんよ」
何故と聞こうと思ったが敢えて止めた。
どうせ最初からアジュナ・ボーガベルで行こうと思ってたし、精々自分が乗りたかったとかそんなところだろう。
アジュナ・ボーガベルのゲスト用船室は完全に隔離出来る構造になっているし、いざとなれば船外へ強制排除出来る仕掛けにもなっている。
何か細工をしようとしても無理だし、船の浮遊素子を調べる事もおおよそ不可能だ。
「なら決まりだ。出立は明朝でいいね」
「異存御座いません」
「この後は歓待の夕餉をここでやろう」
「ここで、ですか?」
「ああ、バーベキューって奴だ」
「ばーべ……きゅう?」
「うん、今やここ『ぷろとん』の名物料理だ」
「まぁ、楽しみです」
そう言ったファムレイアの笑顔は何とも匂い立つようだ。
「ええっ! あの時の魔導士だって!?」
クフュラの説明でやっと気が付いたらしいコルナがそこで声をあげた。
おせーよ。
その夜。
『ぷらとん』のロイヤルスイートの寝室。
「やっぱ彼女の目的は魔法技術だろうなぁ」
俺は上に乗っかっているシェアリアに訊いた。
シェアリアは精一杯なのかガクガクと頷くだけ。
クフュラの話から帝国各地の執政官に調査した所、過去に『摩訶不思議奇術団』を名乗る大道芸人の一団が豊穣祭以外でも帝国各所で興行を行っていた事が分かった。
サシニアやセンデニオといった激戦、特に魔法が行使された所は必ず立ち寄っている。
「……恐らく……ご主人様の魔法が……目当て」
ようやく絞り出すようにシェアリアが答える。
「だろうな。 どうする? ババーンと見せてやるか?」
「……その必要はない……っ……奥の手は……軽々と見せない」
「まぁあっちの手の内をまだ全然見てないしなぁ」
「……魔法の事は……任せて……筆頭だし……」
「ああ、そういや彼女、お前を袖にしてたよなぁ」
これは昼間シェアリアの話を軽く流したことだ。
「……構わない……後悔……!!!!」
言い終わらないうちにシェアリアの身体が跳ねた。
翌日、アジュナ・ボーガベルはハルメンデルを飛び立ち、一路ファムレイアの案内でシストムーラ魔導皇国皇都アーメルフジュバに向かった。
「は、速い!」
流れるように飛ぶアジュナ・ボーガベルにファムレイアは感嘆の声を上げる。
「一体……何処に気嚢が……」
「きのう?」
「あ、いえ……昨日のばーべきゅう、とても美味しゅうございました」
思わず口に出た言葉を慌てて取り繕ってるが、オヤジギャグみたいになってる。
やっぱ何か怪しい。
まぁ色々探ろうとしてるのは最初から分かってたし、それを承知でアジュナ・ボーガベルに載せてるから良いけど。
「あの……この船はどうやって浮かんでいるのですか?」
どうにも好奇心が抑えられないのかズバリ聞いて来た。
「詳しくは言えないけど、ある種の魔法の力……だな」
正直言うと一介の運転手に過ぎなかった俺にも良く分かってはいない。
分かっているのは『土魔法で物体に力場を形成して浮遊する』と言った類だ。
「そうですか……」
少し残念そうなファムレイアだったがすぐに笑顔に戻った。
「素晴らしいです。我が国にもこれ程の魔法技術はありません」
「まぁ国交を樹立すれば技術供与とは行かなくても魔導輸送船を貸与する事は出来るから」
「あの……それって箱舟の事ですよね? あれもこの船と同じ魔法で浮かんでるのですか?」
「ん? そうだけど?」
ファムレイアの表情が一瞬何か勘違いしていた風になった。
だがすぐ元の笑顔に戻る。
「そ、それは素晴らしいですね」
意外とポーカーとかに向いてない性格なのかもしれないな。
「マスター、アーメルフジュバまでは凡そ三アルワの予定です」
「うん」
「そんなに早く……」
「航路は指示されたもので良いんだな?」
「あ……はい、カディオ山とシンナイ山の間を抜けてください」
「だそうだ、ウイリアム」
「お任せください」
ウイリアムは一礼すると前方を見つめる。
眼下には広大な南米アマゾンにも似た密林が流れていく。
このあたり一帯はシストムーラの支配地域であり、この密林が南からの外敵侵攻を阻んでいるようだった。
だから空飛ぶ船は気になるんだろうなぁ……。
ガーグナタとの紛争でも示した通り、魔導船は戦争の在り様を根本から変える物だ。
短時間で大量の兵士を輸送し、大幅な野営や宿泊に関わる費用を節約できる。
また、奇襲や強襲、攻城戦などでは多大な効果があげられ、従来の戦力ではこれを破る事はほぼ不可能だ。
当然、魔導船を買い取りたい、もしくは模倣しようとする動きは早くからあった。
商人を経由、もしくは直接買い取りたいと申し出る国はいくつもあったし、間諜は大量に送り込まれてきた。
ガーグナタのデレワイマスのように献上しろと居丈高に言ってくる奴もいた。
当然、申し出は全て断ったし、間諜達は何の成果もあげられていない。
デレワイマスに至っては別の要因でだが死んでしまった。
まぁ別に飛空船文化とか広めたい訳じゃないしなぁ……。
所詮俺の能力に依存している物だけにそれを民生レベルまで普及させるつもりはない。
それこそ魔王の苗床じゃあるまいし、ゴーレムと魔導回路を生み出す為だけの人生なんて真っ平御免だ。
そんな事を考えながらやがてアジュナ・ボーガベルはギアナ高地の様な卓上台地がそびえる場所に入っていった。
「指示通りのコースに入りました」
「うん、もう一息だな……ん?」
周囲に散らしてある偵察型疑似生物からの警報が入る。
周囲の雲海から二十メルテ程の大きさの物体が次々と湧きだしてきた。
「何か出て来たぞ?」
そういってファムレイアを見ると至って冷静な顔で外を見ている。
『マスター、前方に浮遊する大型生物複数。恐らく魔獣の類だと思われます』
船を司るウイリアムから念話が送られてきた。
「何か前方に魔獣がいるらしい」
やがて四十匹ほどのナマズに似た魔獣がアジュナ・ボーガベルを取り囲んできた。
「何だこりゃ、空ナマズ?」
「バーブルーヌです」
ファムレイアがさも当たり前のように言った。
『叡智』で直ぐに調べると、
――バーブルーヌ。
――体内に魔素を濃縮した気囊を持ち、それによって空中に常時浮かぶことの出来る魔獣。
――推進は呼気を後方に排出して行う。
――発電器官を持ち、獲物を感電させて捕食する。
――身体には帯電性があり、また表面の粘膜は物理攻撃を弾く。
――縄張り意識が強く、自己のテリトリーに侵入した物に対して非常に攻撃的になる。
と出てきた。
『ご主人様、罠ですわ』
直ぐにセイミアから念話が飛んでくる。
当の本人は眉一つ動かさず前を見たままだ。
『分かってる』
そう返すと、
「バーブルーヌ? 何だいそりゃ」
「伝承にある空飛ぶ魔獣です。」
しれっとファムレイアに訊くと、そうしれっと言い返された。
さても何処まで知ってるのやら。
分かっててわざとこの魔獣のいる航路に誘いこんだのは間違いない。
その目的は恐らく……。
『如何いたします?』
再びセイミアが念話を送って来た。
別に殲滅できない相手ではなさそうだが、雷撃と物理攻撃に耐性がある魔獣か……。
「……私にやらせて」
不意にシェアリアが声をあげた。
「おう、シェアリア。じゃあ頼むわ」
「お任せくださいご主人様、筆頭魔導士たるこの私が見事魔獣どもを殲滅してご覧に入れます」
言葉に溜めが無い時のシェアリアは超本気モードだ。
俺の唇に自分の唇を押し当てブリッジを出ていく。
その様を見ていたファムレイアが俺の前に駆け寄った。
「皇帝陛下、私も同行させて頂いて宜しいでしょうか?」
「は? いやいや、使者を危ない目には合わせられんよ」
「いえ、こうなったのも私の不徳の致すところ。その責と何よりも皇帝陛下のご懸念を晴らしたく存じます」
「ご懸念ねぇ……」
こっちの考えはお見通しってか……。
そりゃそうだろうけど……。
「では、失礼します」
「あ、おい!」
ファムレイアはそう言って俺の返事を待たずにシェアリアの後を追ってブリッジを出ていった。
「止めますか?」
「構わんよ。お手並み拝見と行こうじゃないか」
ワン子の言葉におれは手を振って答え、すぐにシェアリアに念話を送る。
『シェアリア、お客さんが実地見学したいそうだ』
『……迷惑』
『そう言うな、向こうさんの魔法を見れるいい機会だ』
『……それが目的かも……分かった』
有り得る話にシェアリアも了承したようだ。
「よし……警戒態勢発令、セネリ、リセリ達と何時でも出れるように準備」
「心得た」
俺の口を吸ってセネリはブリッジを出ていく。
「大将、俺も出て良いか?」
ガラノッサが嬉しそうに自分を指さした。
「あー、出番あるかどうかは分からんが待機しててくれよ」
「よしきた」
そう言ってガラノッサもセネリの後を追う。
「さぁて、お手並み拝見といきますかね」
ワン子が差し出した珈琲を一口啜って、周囲を包囲している空ナマズの群れを見据えた。
――アジュナ・ボーガベル中央通路。
「シェアリア様、お待ちください」
後部デッキに向かっていたシェアリアにファムレイアが追いついた。
「……何か御用でしょうか? 使者殿」
振り返るでもなくシェアリアは答える。
「怖い怖い。昨日は失礼しました。皇帝陛下から許可を頂いておりますので是非ご同行させてくださいな」
「……構わないけど、邪魔しないで」
「それはもう、お手伝いはさせて頂きますが足手纏いにはなりません」
「……ふうん」
ファムレイアを一瞥したシェアリアは後部デッキに据え付けてある浮遊台座を起動させる。
「え? こんな小さなものが浮かぶ?」
ファムレイアは驚きが隠せない。
「……怖かったら待ってて、使者殿」
「冗談。あと私の事はファムレイアと呼んでください」
目もくれずに乗り込むシェアリアに続いてファムレイアがその後ろに乗り込んだ。
「……じゃあファムレイア……行くよ」
「はい、おねがいしま……ひゃっ!」
ファムレイアが答え終わらないうちに浮き上がった浮遊台座は開いたハッチを飛び出していった。





