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枝先の彼女【一年かけて季節を一周する短編集】  作者: 笠原たすき
山茶花

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山茶花( ゆ )

 今日は歩季はバイトで来れなくて、モカ1人だからつまんない。


 寄り道だって、1人だけじゃつまんないから、今日はまっすぐ帰ろ。


 ◇


「ありがとうございましたー」


 ――の、つもりだったんだけどなあ。


 しょうがないや。こんだけ寒いんだもん。あったかいものでも飲まないと、やってらんないよ。


 と、いうわけで、いただきまーす。


 んー、やっぱコーンスープ、おいし。


 はあー、あったまるわー。


 はっ、いかんいかん、こーやっていつも、先に液体だけ飲んじゃうんだよね。ちゃんと缶回してー、粒も最後まで飲まないと。


 ……って、そうだ。回し方こうじゃないんだっけ。歩季が教えてくれたんだった。


 あれ? でもどーやって回すんだっけ。


 あれー? 全然思い出せないよー。


 歩ー季ーっ。どーやるんだっけー?


 もー。歩季がいないと、コーンスープも飲めないよう。


 あーあ。


 やっぱ1人じゃ、つまんないよー。


 歩季がいないと、さみしいよー。


 あーあ。早く来週になればいいのに。

次回は、12月19日(金)18時頃の更新予定です。

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― 新着の感想 ―
この二日ほどで全話拝読させて頂きました。 それぞれに、いろいろな背景を抱えた主人公達の言葉で語られる一人称視点にリアリティーがあり、心に刺さりました。それにしても、いろいろと試されておられますね。その…
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