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枝先の彼女【一年かけて季節を一周する短編集】  作者: 笠原たすき
百日紅

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百日紅( ゐ )

 今日も、あの男の人といたらどうしよう。これからずっと、昨日みたいになるんだろうか。わたしは、ユーウツな気持ちで家を出た。


 そういえば、お姉さんに会うのがこんなに気が重いのは、ひさしぶりかもしれない。別に、おとといまでだって、そんなに楽しみなわけじゃなかったけど、でもなんだか、この感じはひさしぶりだ。


 あたりには夕日がさして、地面には長いかげがのびている。わたしのくつはあつぞこになって、ソフィアの足はふつうの犬みたいに長くなる。


 光が、目の前の家のフェンスに当たってまぶしい。車のライトも、本当にライトがついているみたいに、ぎらぎらと光が反しゃしている。


 すると、その車の前まで来た所で、ソフィアが道のはじっこによって立ち止まった。そして、地面にハナをおしつけて、しきりにくんくんし始めた。


 地面というか、せいかくには、道路のはじっこによくある、平べったくて少し角度のついている四角い石みたいなのが何こかならんでいるやつの上だ。いつも、その上は歩いていいのか、それともそこの家のじんちだから本当は歩いちゃいけないのかわからなくて、でもせまい道で車が通ったときなんかはあぶないからしかたなく歩いたりするようなスペースだ。だから、わたしはソフィアを止めた方がいいのかまよった。


 少しだけ様子を見たけど、ソフィアが中々やめようとしなかったので、わたしはソフィアを行かせようとした。でもソフィアはその石の上で、というか、石と石の間の、ほんのちょっとのすき間にハナをつっこんで、一生けん命にくんくんしていた。


「どうしたの?」


 ふしぎに思って、わたしもそばにしゃがみこんだ。すると、ソフィアが顔を上げてわたしを見た。わたしは、そのすき間をのぞきこむ。すると、そこに何かが落ちているのが見えた。


 わたしはきょろきょろとまわりを見回した。だれもいない。わたしはそのすき間に、人さし指と中指をつっこんで、カニのようにつまんで、落とさないように気をつけながら、ずずずと引っぱり上げた。そしてその引っぱり上げた物を、まじまじと見る。


「これ……お姉さんの?」


 それは、イヤリングのかたほうだった。そして多分、お姉さんがつけていたやつだ。


 そうだ。そういえば、昨日お姉さんは、「このへんじゃないのかなあ」とか言っていたり、地面の方を見ていたりしていた。きっと、このイヤリングをさがしていたんだ。だけど見つからなかったんだ。だって、こんな所にあったんじゃ、見つかるわけがない。それなのに。


「すごい、ソフィア。よく見つけたね」


 わたしはソフィアの頭をなでた。ソフィアはちょっと、とくいげな顔をした。


「帰ったらごほうびだね」


 わたしがそう言うと、ソフィアはシッポをふった。


 わたしは、イヤリングをぎゅっとにぎりしめると立ち上がった。早くわたしてあげないと。わたしは、はやる気持ちをおさえながら歩き出した。


 今日も、あの男の人といっしょかもしれない。でも、もうしょうがない。このイヤリングだって、あの男の人からのプレゼントかもしれない。そしたらいっしょによろこんでくれるはずだ。


 わたしは、そんなことをそうぞうしながら、いつもの角を曲がって、道をずっと進んでいく。でもお姉さんは、まだいない。そうして、T字路まで来てしまう。


 わたしは、ふあんになってきた。もしここを曲がっても、お姉さんがいなかったら。


 そしたら、このイヤリングはどうしよう。家まで持って帰るわけにはいかない。ぬすんだことになっちゃう。じゃあ、元の場所にもどしに行く? それもあやしい気がする。


 持ってこない方が、よかったのかな。わたしはちょっとだけ後かいした。だけど、ソフィアが元気よく進んでいくから、わたしもえいやっとT字路を曲がった。


 すると、向こうの方に、お姉さんのすがたが見えた。男の人はいなかった。わたしはほっとして、


「お姉さーん!」


とよびかけた。


 お姉さんも、


「あっ、ふみちゃーん!」


と返してくれた。


 わたしは、左手に持っていたイヤリングを、大きくかかげた。


「あーっ!!」


 お姉さんは大声をあげると、かけよってきた。


「向こうの道に落ちてたのを、ソフィアが見つけてくれて。これ、お姉さんのですよね?」


 わたしはたずねながら、お姉さんの耳元を見た。かたほうの耳だけに、同じイヤリングがしてあった。


 お姉さんは大事そうにイヤリングを受け取ると、


「うん! わたしの! さがしてたの!」


と、すごくすごくうれしそうに声を上げた。


「ありがとう!! ふみちゃんありがとう!! ソフィアちゃんも!!」


 お姉さんは、泣きそうになりながら、何べんもお礼を言ってくれた。


 ◇


 それからは、特に今までとかわらず、毎日お姉さんとせっする日がつづいた。あの男の人がいっしょにいることもなかったし、その人のことをたずねたりすることもなかった。わたしは、学校であったことや、ゆいちゃんのうちに遊びに行ったらネコが3びきもいて、ネコもいいななんて思って帰ったらソフィアにつめたくされたこととか、そんなたわいもないことを話したりした。


 ただ、1日だけ、またお姉さんがいない日があった。だけど、次の日はふつうにいて、わたしは気になったけど、やっぱり聞いちゃいけない気がしたので、聞かないでおいた。その日もお姉さんはいつも通りわたしに色々聞いてくれて、わたしはそれに答えるのだけど、どうしても、お姉さんのイヤリングの方ばっかり見てしまった。


 ◇


「どうしたの、ふみちゃん?」


 ゆい子ちゃんに言われて、わたしは「ええと」と口ごもる。


「次、音楽室だよ。行こっ」


 ゆい子ちゃんは、明るい声でそう言った。


 休み時間は始まったばかりだ。でもゆい子ちゃんはもう、次の時間の音楽の、リコーダーや教科書を持っている。


 わたしは、ろう下がわの席の方を、ちらりと横目で見た。えりちゃんはまだ、マコちゃん達とおしゃべりしている。


「わたし、音楽のときはいつも早めに行って、ピアノひいてるんだ。ふみちゃんもいっしょにひこうよ。こないだうちに来たときにひいてくれた曲、また聞かせてよ」


 ゆい子ちゃんが、ゆい子ちゃんのうちでのことを話に出したので、わたしはドキっとして、


「う、うん。わかったよ。行こう」


と答えた。そして急いでじゅんびをして、立ち上がる。


 今の話は、えりちゃんに聞こえただろうか。ゆい子ちゃんのうちに遊びに行ったことは、えりちゃんには話していない。別にかくしてるつもりはないけど、わざわざ言いたくはなくて、言ってない。


 教室の後ろを通りながら、わたしはまたえりちゃんの方をちらっと、ゆい子ちゃんにバレないようにちらっと見た。えりちゃんは、まだマコちゃん達と話している。こっちから顔は見えない。


「ちょーうけるー!」


 えりちゃんの、やけに大きな声が、教室にひびいた。その声を聞きながら、わたし達は教室を出た。


 ◇


「ふみちゃん、もしかして明日が運動会?」


 お姉さんに言われて、わたしは、


「はい」


と返す。


「わあ、いよいよだね! ソーラン節やるんだよね? もう、覚えた?」


「はい」


「おおー、バッチリだね! あとは、えーっと……何やるんだっけ?」


「つな引きと、リレーです」


「あ、そうそう! で、そっちはどう?」


「まあまあです。けっこう、練習したので」


「おおー、楽しみだねえ。おうちの人も、見に来るの?」


「はい。両親と、父方の祖父母も来ます」


「わあ、みんな来るんだ! うれしいねえ。じゃあ、おべんとうとかもいっしょに食べるの?」


「あ、おべんとうは、教室で食べることになってて……」


「そっかそっか。けど、お友達といっしょの方が、おかず交かんできたりして、いいよねえ!」


 わたしは、えへへとわらった。


 おべんとうは、3年生のときはたしか、クラスの女子全員で輪になって食べたんだっけ。


 今年も、そうだといいな。


 ◇


「運動会の日ぐらい、いいのよ。暑かったし、つかれたでしょう?」


 運動会の後、わたしがいつも通りソフィアの散歩に行こうとすると、お母さんはそう言った。


「別にー。帰りだっていつもより早かったんだし、ヒマだし、わたし行くよ」


 わたしは、そう言って家を出た。


 お姉さんに会ったら、運動会がどうだったか聞かれるだろうか。それとも、運動会があった事も、わすれているだろうか。


 そんなことを考えながら、歩いていたけれど、今日は、お姉さんはいなかった。


 次の日は、朝からどんよりとくもっていて、散歩の時間になってもそれはかわらなくて、そういえばこの前いなかったのも土曜日だったな、土曜日はデートかな、なんて考えながらわたしは歩いた。でも、この前も、その前にいなかったときも、次の日は何事もなかったみたいに話しかけてくれたから、今日もきっとそうしてくれるだろう。そんなことを考えながら歩いていたけれど、今日は、今日も、お姉さんはいなかった。


 今日は、いるかな。


 今日こそは、いるかな。


 そう思いながら毎日歩いていたけれど、今日もお姉さんはいなくて、そうして、お姉さんは、もうずっといなくなってしまった。


 ◇


「やあ、こんにちは」


 ひさしぶりに、山口さんちのおじいさんに会った。ポチ君もいっしょだ。


「急に寒くなったねえ。ついこの間まで、うんと暑かったのに」


 山口さんは言った。


「そうですね」


と、わたしは返す。


 本当に、昨日の夜から一気に寒くなった。山口さんはダウンのベストを着ている。わたしも今日から、ジャンパーだ。ソフィアも、そろそろ冬毛に生え変わるころだ。


「けど、ふみちゃんはわかいから、寒くなってどこかいたくなるなんてことも、ないんだろうねえ」


 わたしは、えへへと答える。わたしだって、寒いとハナがきゅっとなったりするんだけどなあ。


「そういやあ、ふみちゃんは、いくつになったんだい?」


 山口さんがまた聞いて、わたしは、


「10才です」


と答えた。


「そうかそうかあ、10才かあ」


 山口さんは、目を細めて言った。


「それじゃあ、暗くならないうちに、気をつけて帰るんだよ」


 山口さんは、そう言って歩き出した。


 わたしも、また歩き出す。


 ビュウ、とつめたい風がふいた。わたしはジャンパーの首元をきゅっとつかんだ。今日は本当に、ジャンパーを着ていても、それでも寒い。本当に、この間まで半そでだったと思ったのに。


 カラスがさびしく鳴いている。どこからか、ガラガラと雨戸をしめる音が聞こえてくる。雨戸と雨戸がぶつかって、カーンと長い音がひびく。


 もっと暗くなるのがおそくなったら、ソフィアの散歩も、お母さんについてきてもらわなきゃいけなくなる。ソフィアと2人きりなのも、あとちょっとの間だけだ。


 ふと見ると、空き家の庭では、花をさかせたセイタカアワダチソウが、ぽっきりと根本から折れていた。


 もうこのまま、秋を通りこして、冬になってしまうんだろうか。そういえば、セミが最後に鳴いた日は、いつだったんだろうか。結局、覚えておけなかった。


 そんなことを考えていると、カバンの中でケータイが鳴った。メールだ。わたしは立ち止まって、カバンからケータイを出す。


 えりちゃんからだ。わたしはそのまま、メールを見る。


 えっ!? そーなんだ!!


 わたしはびっくりして、そして口元がにやけた。いけないと思ってかくそうとしたかったけど、両手がふさがってるから、とりあえずジャンパーの首元に口をうずめた。


 えー、そうなんだ。まじかー。へー。ふふっ。でもいつの間に?


 わたしはすぐにメールを返したかったけど、早く行こうとソフィアが引っぱるから、


「わかったわかった。もう行くから」


と言ってケータイをしまった。


 帰ったらすぐ返事書こう。わたしはそう思いながら、歩き出した。


 でも、歩き出したけど、にやにやが止まらない。いけないいけない。わたしは一生けん命、まじめな顔になろうとする。まじめな顔で、ちゃんと車が来ないかかくにんして、左に曲がる。


 ふう、やっと落ち着いてきた。それにしても。


 こんな風に、えりちゃんとまたなかよくできるようになって、本当によかった。


 ゆい子ちゃんとは、今月の席がえで席がはなれたら、自ぜんとあんまり話さなくなった。えりちゃんとは、えりちゃんともそんなに席が近いわけじゃないけど、やっぱりえりちゃんといるときの方が楽しいから。


 それにしても。ふふっ。


 うっかり、またにやにやしそうになる。わたしはあわてて、また口元をかくす。


「……ちゃーん」


 あれっ? っていうことは、じゃあ、こないだのあのときのも、もしかして――


「ふみちゃーん」


 ははーん。そういうことだったかー。なるほどねー。


「ふーみーちゃーん」


 ワン! とソフィアがほえた。わたしは、われに返って顔を上げる。


 そういえばさっきから、だれかがだれかをよんでいるような、そんな声がしていたような気がする。もしかして、わたしのことをよんでるんだろうか。だれが?


 そう思って、わたしは目をこらす。T字路の行き止まりにだれかいる。こっちを見て、手をふっている。


 わたしは、びっくりして立ち止まった。うそでしょ、と思った。


 お姉さんが、手をふっていた。クレープちゃんと、あの男の人もいっしょだ。


 お姉さんは、緑色のたけの長い上着を着て、茶色い長ズボンをはいていた。でも、その中間に、ちらっと、こいピンクのスカートが重ね着してるのが、かろうじて見えた。


「ふみちゃん、ひさしぶりー!」


 お姉さんは、大声を上げて、こっちへかけてきた。


 わたしも、ソフィアがリードを引っぱって、わたしもつられるように走り出す。ソフィアとクレープちゃんはうれしそうに近づくと、思い切りじゃれ合った。感動のさいかいだ。


「よかったあ。ここで待ってれば、ぜったい会えると思ったんだ!」


 お姉さんは、息を切らしながらそう言った。


「…………どうして?」


「わたし、あいさつもしないで急にいなくなっちゃったでしょう? だからずっと、ふみちゃんのこと、気になってたんだ。ふみちゃん、元気だった?」


「はい……」


 わたしは、ぽかんとしながら答える。そんな。わざわざ。


 少しおくれて、男の人も追いついてきた。


「こんにちは」


と男の人があいさつして、わたしも、


「こんにちは」


と返す。


「まひろがいつもお世話になってます」


 男の人は、わたしにそう言った。「まひろ」というのがお姉さんの名前だと気づくのに、少し時間がかかった。


「なによう、その言い方―」


 お姉さんは男の人にそう言って、男の人は、


「ごめんごめん。どうせまひろのことだから、あちこちでいろんな人にお世話になってるんじゃないかと思ってさ」


とわらった。お姉さんは、むう、と言った後、わたしに向き直って言った。


「それでね、ふみちゃん。わたし、このお兄さんといっしょに住むことにしたから、今日でおひっこしなんだ」


 突ぜん言われて、わたしはどうリアクションしていいかわからなくなった。まず、どこに対して、どう思えばいいのだろう。わからないけど、とりあえずわたしは、結こんするんですか? と聞こうとしたけど、指輪もしてないし、結こんなら結こんって言うか、と思い直して、


「同せい、するんですか?」


と聞いた。


「うん! ていうかふみちゃん、同せいなんてよく知ってるね」


 お姉さんはそう答えて、わたしは、


「まあ……」


とごにょごにょと返した。


「まあ、そういうわけだから、ここに来るのも、今日で最後なんだ」


 お姉さんはそう言って、わたしはハッと顔を上げた。お姉さんの両耳には、あのイヤリングがゆれている。


「ふみちゃん、元気でね。ソフィアちゃんも」


「はい! あの、お姉さんも、クレープちゃんも、その……お元気で」


 わたしがそう言うと、お姉さんはにっこりわらった。そして、まだソフィアとじゃれているクレープちゃんをだき上げた。ソフィアは、だき上げられていくクレープちゃんを追いかけるように顔を上げて、最後には細長いハナがつんと真上を向いた。


「ああ、そうだ」


 男の人が、口を開いた。


「イヤリングを見つけてくれて、ありがとう」


 わたしは小さく、首をふった。


 そうして、お姉さん達は、ゆっくりと去っていった。


 わたしも、ソフィアはまだ行きたくなさそうにしてるけど、そんなソフィアの頭をなでて、ゆっくりと歩き出した。


 歩き出したけど、いろんなてんかいが一気にありすぎて、頭が追いつかない。本当に、急に色々なことがあって――


 ああ、そうだ。


 わたしは、バッグのかたひもを直す。そしてまた、にやりとわらった。


 早く帰って、えりちゃんにメールを返さなくっちゃ。



(百日紅・おわり)


「百日紅」の物語は以上となります。お読みいただきありがとうございました。


本章の漢字表記につきましては、下記のサイトを参考にさせていただきました。

・オレンジ工房 ORANGE-FACTORY「小学校で習う漢字 チェックツール」

 https://orange-factory.com/tool/kanjicheck.html

・子供の習い事図鑑(すたぺんドリル)「小4漢字練習プリント 光村図書(教科書)の単元別一覧表」

「小4漢字練習プリント 光村図書(教科書)の単元別一覧表」

 https://startoo.co/workbook/139541/#4-2

(なお、極端に読みづらい交ぜ書きとなる熟語は、かなまたは漢字に表記を統一しました)


【ご案内】

今後の連載スケジュールにつきましては、本日公開する活動報告にて別途お知らせ致します。

あわせてご確認くださいませ。

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― 新着の感想 ―
ここまで来たのなら、いっそ斜に構えて読み解こう この短編集は日常のどこにでもワンシーンをリアルに切り取った物語を集めただけと解釈できる一方で、そのタイトルの花言葉といろは歌が織りなす人間性の諸行無常…
日常が繊細に描かれていて、ぼーっと窓越しに他人の日々を覗き見しているような感覚になって面白かったです。個人的には白木蓮の話が好きですね。人間関係ってこうゆうものだよな、と客観的にみることができました。
”私”の夏休みから夏の終わりまでの、日常の中の非日常と、その移り変わりがとても繊細。 お姉さんを深読みしすぎましたが、”私”の心情を測るバロメーター的な感じなのかな。 10歳の心理ってこんなだったか…
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