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ガチャ930回目:大乱獲

 3日後、『696ダンジョン』第四層の精霊エリアで荒稼ぎをした俺たちは、中央拠点へと戻ってきていた。

 軽く予想していた事ではあったが『ハイ・ヒューマン』に進化した嫁達の強さは以前とは比べ物にならないレベルで、前回ここにきた俺と比べても遜色ない速度で敵を屠っていた。

 なんなら、再出現待ちとアイテム回収の時間のほうが大変だったまである。そんな俺たちの戦力分布としては、俺とダンジョンボス組の4名で上級精霊討伐の片翼を担い、もう片翼をイクサバを擁したカスミチームの7名が担当した。

 続いて下級精霊の方では春島をミスティ、テレサ、マリーの3人チーム。夏島をクリスとシャルの2人チーム。秋島をエスチームで振り分けた。アイテム回収兼戦闘サポート要員として、エンキ達をバランスよく配置してこの3日間戦い続けたのだった。

 そのリザルトが以下だ。


【俺+ダンジョンボス】

 vsアルターイグニス(1体7040P)

・1日目:5890体

・2日目:11320体

・3日目:7114体

【カスミチーム】

 vsディファレントリキッド(1体7040P)

・1日目:3480体

・2日目:6230体

・3日目:4412体

【ミスティ、テレサ、マリー組】

 vsウィンドエレメンタル(1体2630P)

・1日目:7352体

・2日目:13550体

・3日目:8106体

【クリス、シャル組】

 vsファイアーエレメンタル(1体2630P)

・1日目:8844体

・2日目:15428体

・3日目:9040体

【エスチーム】

 vsアースエレメンタル(1体2630P)

・1日目:9400体

・2日目:18700体

・3日目:10300体


 そして各チームの合計ポイントは以下。


【俺+ダンジョンボス】

 1億7124万960P

【カスミチーム】

 9941万8880P

【ミスティ、テレサ、マリー組】

 7629万1040P

【クリス、シャル組】

 8761万560P

【エスチーム】

 1億99万2000P


 ポイントは合計で5億3555万3440Pとなり、目標値の2億5000万を大幅に超えた。多分というか3日目はほぼ確実に蛇足だったけど、『スキル強制』の強化が終わってもまだまだ強化したいスキルは出てくるしな。ちょっとくらい余裕があったっていいと思う。まあそれでも3億Pは余りすぎかもしれないけど。


「よし、皆お疲れ! 帰って皆の前で『スキル強制』を完成させよう!」



◇◇◇◇◇◇◇◇



 そうしてリビングに家族全員が見守る中、それは完成された。


 名前:スキル強制Ⅹ

 品格:≪幻想+≫ファンタズマ+

 種別:ユニークスキル

 説明:使用者が取得しているスキルの中から1つを、任意の対象に付与する事が可能。付与可能スキルは魔力を消費しないスキルに限られる。スキルを付与した対象には、当人の意志に関係なく魔力を介さないスキルの強制ON/OFFが可能。

★このスキルによって有効化中のスキルは、付与対象者からの操作権限が失われる。

★一部『幻想(ファンタズマ)』スキルはコピー対象外。

★付与するスキル人数に制限なし。

★付与対象の位置が常に把握可能。

★敵対存在に付与は行えない。


「『幻想(ファンタズマ)+』か。『幻想(ファンタズマ)』の中でも更に上位って感じかな?」

「なんだか、最後の説明に妙なのが追加されちゃったわね」

『敵の魔王を強制『弱体化』からの『テイム』でマスターの無双がいけるかと思ってたのに~』

「制限人数の制限がなくなった事で、制約ができてしまったのでしょうか」

「実は元々あったけど、私達がその認識を持ったことで表示された可能性もありますよね」

「ダンジョンアイテムって、そういうところありますよね~」

「よろしいではありませんか。元々主様の目的は、敵に使うためではありませんでしたし」

「そうですわね、わたくし達のためでしたわ!」

「お兄ちゃんの『弱体化』って今いくつだったっけ」

「確かⅣだったはずよ☆」

「では、ステータスを最大で1/40にできるのですね」

「『ハイ・ヒューマン』になってからというもの、力の加減が本当に難しくて……助かりますわ」

「あはは、買い食いしてるとよく掴んでるところをグシャッ! ってしちゃってたもんね」

「1万超えてると1/40でもそれなりの数値にはなるけど、1/10に比べたら天地の差よね!」

「これでお酒の瓶を掴むとき、慎重にならなくて済むかも……?」

『ふむ。強制的な手加減ができるようになると……。我も興味がありますな!』

『わっちのスキルがここまで大化けするとは……。さすが御主人なのじゃ!』

「ふふ、ショウ君は本当に、いつも面白いものを見せてくれるわね」

「……ご主人様」

「ん?」


 と、皆が盛り上がる中、アイラは出産間近とは思えないくらいいつも通りにメイドとして俺の傍に控えていた。そんな彼女の雰囲気は、何だか嫌な予感を連想させる。

 ……ああ、結婚式とか旅行とかで忘れていたけど、アレが残っていたな。


「これが終わればすぐに『悪魔のダンジョン』に向かわれるのですよね?」

「そうだな。出産までには帰って来るよ」

「『機械ダンジョン』で得たアイテムの整理が終わっていない事は、御自覚頂いていますよね?」

「……ハイ」

「そして全員に『弱体化』を付与できる状態になったのは大変めでたい事ではありますが、ご主人様はまだダンジョンボス後からガチャを回されておりません。今のご主人様なら『弱体化』を1個出してⅤにしてしまえるかと思います。配るのはそれが終わってからでもよいかと」

「……ああ。そういや、ガチャ回してなかったか」


 色々と用事が立て込み過ぎてて忘れてた。そうだった、ガチャを回すの我慢してたんだった。


「んじゃ……アイテム整理は掛る時間が読めないから、ガチャから先に済ませちゃうか」

「承知いたしました」

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