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ガチャ919回目:450ダンジョンボス

「そんじゃ、4つ解放によるギミックも把握できたところで、ボス部屋に挑むとしますか」

『ええ、楽しみね!』

『ゴゴ』

『ポ』

『キュキュイ!』

『プル?』

『ふふ、食べれるものが出ると良いですね』

『♪』


 そうして俺達は、そんな感じでのんびりと会話しながらワープゲートを通り抜けた。



◇◇◇◇◇◇◇◇



「……ほう」


 目の前に広がるのは見慣れた景色だった。

 コロシアム。普通なら見慣れた存在ではないが、俺達の場合はそうでもないからな。……いや、最近の日本国民の中ではスポーツの競技場並みに見慣れたものになって来ているかもしれないが。

 ボスの鎮座する場所までの通路はなく、いきなりボスが見える距離に出現するなんてな。


「あれがボスか」


 そしてコロシアムの中央に居座るのは、鹿や馬とも取れるし、竜や龍とも呼べそうな、ちょっと見た目だけでは判別しづらい機械兵器がいた。だが、あの風貌はそれなりに有名な存在にそっくりだった。


「……『麒麟』か」


 『四神』の紛い物が来た以上、更に上位の神の模倣が来るとは思っていたが、『黄竜』ではなく『麒麟』ときたか。

 まあでも、本物ならいざ知らず、紛い物に恐れを抱く必要はないよな。


*****

名前:対軍戦略兵器ver3.0 Type麒麟(ダンジョンボス・超強化)

レベル:800

腕力:8800

器用:6600

頑丈:7800

俊敏:8600

魔力:30000

知力:9600

運:なし


(ブースト)スキル】超防壁Ⅴ、剛力Ⅶ、怪力Ⅶ、阿修羅Ⅵ、怪力乱神Ⅴ、俊足Ⅶ、迅速Ⅶ、瞬迅Ⅵ、迅雷Ⅴ、鉄壁Ⅶ、城壁Ⅶ、金剛体Ⅵ、難攻不落Ⅴ、力溜めⅤ、魔力溜めⅤ

(パッシブ)スキル】身体超強化LvMAX、硬化Ⅷ、全属性耐性LvMAX、物理耐性Ⅷ、魔法耐性Ⅷ、冷気耐性Ⅲ、灼熱耐性Ⅲ、斬撃耐性LvMAX、貫通耐性LvMAX、打撃耐性LvMAX、状態異常耐性、知覚強化Ⅲ、思考加速Ⅲ、体術LvMAX、武闘術LvMAX、神爪術LvMAX、狩人の極意LvMAX、暗殺の極意LvMAX、姿勢制御LvMAX、重力抵抗LvMAX

PB(パッシブブースト)スキル】破壊の叡智Ⅴ、魔導の叡智Ⅴ

(アーツ)スキル】衝撃Ⅳ、鎧通しⅣ、急所突きⅣ、衝撃拡散Ⅳ、ウェポンブレイクⅣ、アーマーブレイクⅣ

(マジック)スキル】狭間の理、念動力LvMAX、元素魔法LvMAX、空間魔法LvMAX、振動魔法LvMAX、元素統括LvMAX、雷鳴魔法LvMAX、氷結魔法LvMAX、極光魔法LvMAX、宵闇魔法LvMAX、魔力超回復LvMAX

(スペシャル)スキル】神速Ⅲ、恐慌の魔眼、威圧Ⅳ、強圧Ⅳ、存在圧Ⅲ、魂圧Ⅱ、神圧

★【(エクス)スキル】偽・神意のオーラ、偽・森羅万象、偽・ドラゴンソウル、偽・竜の紋章、偽・神獣の加護


装備:偽・神獣の爪、偽・竜鱗、耐魔装甲、超多機能戦術兵装、並列クロックアップ回路、超効率型ロックオンシステム、スキル大増量ストレージ

ドロップ:ランダムボックス、麒麟兵装

魔煌石:極大

*****


「あ、あっるぇー?」


 なんでまた超強化に……? 俺、変なトリガーでも踏んだか?


「……まさか、2体の『四神』を倒した段階で通常版、3体目で強化、4体目で超強化ってオチか!?」

『ありえるわねー。秘宝クラスのアイテムまで取られたんだから、そんな戦力の存在を許さないって魂胆ね』

『悪辣な作りですね。……他所様のことは強く言えませんが』


 なんとも言えない表情をしているキュビラを抱き寄せ、わしゃわしゃしてあげた。


『……♡』

『にしても凝った作りね。あたしの最初期ダンジョンじゃ、そこまで細かな作りはできなかったわ』

「世代を越えるたびに多種多様に設定を弄れるようになり、システムもバージョンアップしてるってことか」


 最初のダンジョンはどの階層も構造が似たり寄ったりって話だったもんな。


「まあとにかく、やるだけやるか。幸いにも『結界破壊』は無いみたいだし……」

『マスター、忠告よ。『森羅万象』のスキルは特定の神獣にのみ許された万能のスキルよ。それはあらゆる力場を操り、生み出すも打ち壊すも自在のスキルと言われているわ。偽物だから本来ほどの機能はないかもしれないけど、『結界破壊』に近い能力を持っていてもおかしくないわ』

「マジか。助言サンキュー」


 敵の動きが分からない以上、『予知』の信憑性はまだ薄い。ならここは、一撃の攻撃力よりも攻撃回数と手数でいくべきだな。

 グラムと偽・聖剣を取り出した俺はまっすぐに突っ込んだ。


「いくぞ! ……ッ!?」


『ゾワッ!!』


 強烈な悪寒を感じ、即座に横へと飛ぶ。


『ミシッ……!』


 次の瞬間、先ほどまで俺が走っていた直線上のラインにあった空間が、()()()()()()()()()()()()()()()()のを知覚した。

 続いて圧縮された事で空いた空間に、空気が吸引され始めた。吸い込まれないよう俺は更に距離を取ろうとしたところで、また強烈な嫌な予感。


「くっ! 『次元跳躍』!!」


『バキンッ!!』


 そして再び空間がへしゃげる音が聞こえてくる。

 今回は『麒麟』の真後ろに飛ぶことで事なきを得たが、このボスはあの空間破壊を連続で撃てるのか。スキルでいうところの『振動魔法』がそれに当たるのか、それともアズが警戒していた『偽・森羅万象』の方か。

 なんにせよ、不可視の攻撃を繰り返して来る難敵だ。かなりひりついた闘いになりそうだな!

読者の皆様へ


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ステはそこまでじゃないけどここまできたらスキルとの兼ね合いか
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