ガチャ896回目:第四層の探索
「それじゃ、第一層から……と待てよ。なあアズ、キュビラ。このダンジョンって何階層あるんだ?」
『もう、マスターったら。ここでも知らずに攻略に来てたの?』
「こういうのは気が向いた時に聞ければそれでいいんだよ」
『ふふ、7階層だそうですよ』
「お、7階か。ならここでちょうど折り返しか」
となれば、7階層にボスが待ち構えているか、もしくは7階のギミックを解く事でボスフィールドに移動するか、そんな感じかな。
「4階以降の情報もちゃんと押さえてるんだよな?」
『はい。ですが、口を滑らせたりする事はありませんから、ご安心を』
「ああ、信頼してる」
『♡』
んじゃ、まずは第一層レアの『戦術兵器の歯車』を10個投入しよう。結果は……。
レアⅡ素材の『戦術兵器のマザーコア』が4個。
それから『戦術兵器の新型マザーコア』が1個だ。
「やっぱりレアⅢ相当のトリガーがあるみたいだな」
『ゴゴ、ゴゴゴ』
『ポポポ』
「変形ロボ、来るといいな」
『♪♪』
『キュイー』
『プルル』
皆どんなレアが来るのか楽しみで仕方ないらしい。俺も同じ気持ちだが、問題は異世界のロボット技術がどこまでロマンある物を創り出せたかだな。
そんじゃ、レアⅡの方も放り込んでみるか。『戦術兵器のマザーコア』を20個放り込んでと。
結果は……。
『戦術兵器の新型マザーコア』が3個。
『戦術兵器の新型マザーコアver2.0』が7個だった。
「おー、レアⅣまであるのか。これは期待できそうだな」
エンキ達はこの結果に大盛り上がりしている。このダンジョンに来た時はテンションだだ下がりしていたイリスも、今では楽しそうにプルプルしている。食事もいいけど、ロマンも大事だよなー。
『ねえマスター、このレアⅢ相当とレアⅣ相当の素材を入れたら、今度はどうなるのかしら?』
「んー、ここまで来たら確認したいところではあるな」
数は少ないが、レアⅣ相当の方が余裕はあるし、こっちを2個入れてみるか。ポチッとな。
「……反応ないな」
『これ以上は変化できないみたいですね』
「となれば、Ⅲ相当を入れてもⅣになるか失敗するかのどちらかってところか」
なら、これ以上試す必要はないな。
そうして、この機械を操作して得たトリガーアイテムは以下の通りとなった。
『戦術兵器の歯車』6個。
『戦術兵器のマザーコア』17個。
『戦術兵器の新型マザーコア』4個。
『戦術兵器の新型マザーコアver2.0』7個。
『戦術兵器のネジ』6個。
『戦術兵器の基盤』17個。
『戦術兵器の大型基盤』4個。
『戦術兵器の大型基盤改』7個。
『甲殻機兵の背甲』6個。
『甲殻機兵の大背甲』17個。
『甲殻機兵の大胸甲』4個。
『甲殻機兵の大胸甲改』7個。
『破壊ロボットの回転刃』6個。
『殲滅ロボットの回転刃』17個。
『殲滅ロボットの融解刃』4個。
『殲滅ロボットの新型融解刃』7個。
うむ。いい感じの結果になったな。あと懸念があるとすれば、第五層や第六層でも同様のトリガーが出てきた時に、1度出戻りする必要がある点か。
似たような施設機械が設置されていることを願うばかりだ。さて、今の時刻は……16時半か。頑張れば夕食の時間には終わるかな?
「そんじゃ、探索を再開しようか。今日中にこの階層をコンプするぞー」
『『おー!』』
◇◇◇◇◇◇◇◇
1時間後。
それなりに巻きで進んでみたが、この階層はかなり広く、さらには複雑ときたもんだ。最初は左手の法則で進んでいたけど、レアモンスターの煙発見でそれが大きく崩れたせいで、法則もぐちゃぐちゃになっちゃったしな。
そういうことで、1時間でなんとか外周を埋めたところで、中央の例の部屋にはレアモンスターの反応が6つもあった。
『マスター、あれどうするの?』
『最初の1体目はもうしばらくで消えてしまうかと思いますが……』
「んー。素材は余ってはいるけど、レアⅡの条件が不明だしな。せっかくだし倒しておくか」
あと、さっきは素材の変換で夢中になってたけど、ドローンの素材を突っ込むの忘れてたし、このタイミングで量産させてしまおうか。
そうしてマップを埋めながら中央へと急行し、6体の『戦術兵器』に戦いを挑む。全ての『ドローンビット』が起動するも、うちの子達に任せてしまえば簡単に制圧することができた。あとは復活と破壊を繰り返しておけば……。
『『『『『『ビットノ機能停止ヲ確認。ナノマシン噴射シマス。ビットノ機能停止ヲ確認。ナノマシン噴射シマス』』』』』』
6つの粗大ゴミが完成した。
破壊者なんて大層な名前を持ってるのに、自分のビットが破壊されたら何もできなくなるなんて、とんだポンコツロボットだな。
「4倍マジックミサイル6連」
『ドガガガッ!!』
【レベルアップ】
【レベルが139から148に上昇しました】
お掃除完了っと。
そうして6つのガラクタはそのままゆっくりと崩れ行き、煙になって消えていった。
「ダメだったか。じゃあ同時討伐では無さそうだな」
『残念ですね』
「なーに、楽しみが増えただけだ」
そんじゃ、早速量産した『ドローンビットのパーツ』を50個ほど放り込んでっと。
「おお、選り取り見取り」
『機械兵器の潤滑油』3個。
『機械兵器のメンテナンスパーツ』4個。
『機械兵器のエネルギー変換チューブ』5個。
『魔石エネルギー保管タンク』7個。
『機械兵器の思考チップ』6個。
……ふむ。これは文明レベルを爆発的に引き上げてしまいそうな、そんな予感をさせるアイテム群だな。こればっかりはホイホイと世界にばら撒くのは避けたいところだ。特に思考チップ。
あと、念のためこれらのアイテムを個別に放り込んでみたが、どれも変換用の素材には使えないようだった。まあ、これ以上厄物が増えても困るだけだしな。
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