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ガチャ894回目:第四層のロボ

★次回攻略先ダンジョンのアンケート!★

★白熱した結果、バチカンの『悪魔のダンジョン』に決定!!★

https://x.com/hiyuu_niyna/status/1925190193373647095

 第四層へと降り立つと、目の前には天井の高い通路が続いていた。


「おお……!」


 これはまた、テイストが異なる場所に出たな。


「ここにきて、通路型のダンジョンになるとはな」


 洞窟型は経験があるけど、ここの壁は土でも岩肌でもなく、科学的に形成された金属で作られていた。しかも模様なのか、機械の基盤が剥き出しになったかのような柄だ。触っても特にツルツルとしていた。つまり、この階層は床や天井、壁に至るまでその全てが平坦で、出っ張りもへこみもない無機質な空間のようだった。

 そして本来ここで狩りをしていたであろう人間もまた、第三層のアレを見に行っているのか、誰一人としていないらしく、この階層は静まり返っていた。

 いや、微かに金属が擦れる音が聞こえる。これは、ここに存在する雑魚モンスターのものだろうか。


「まさにダンジョンと言って差し支えのない空間だな」

『んふ、マスター楽しそうね♪』

『ゴゴ!』

『ポポ!』

『秘密基地、みたいですか?』

『プルーン!』

『キュキュイ!』

『♪♪』


 まあ確かに、SFアニメとかでよく見る未来的な空間って、大体こんな作りな気がしないでもないな。エンキ達のテンションが上がるのも分かる気がする。

 いやでも、ここまでメカメカしい模様が刻まれた作りをしているのも珍しいか。


「そんじゃ、左手沿いに進んでみるか」


 そうして通路をまっすぐに進んでいると、最初のモンスター3体と遭遇した。


*****

名前:ラビリンススイーパー

レベル:66

腕力:580

器用:760

頑丈:560

俊敏:480

魔力:0

知力:200

運:なし


(アーツ)スキル】壁走りLv2

★【(エクス)スキル】壁面走行、スイーパーⅡ、端末操作


装備:重力反転装置、ドローンビー

ドロップ:掃除ロボットの回転刃

魔石:中

*****


 そいつは、掃除ロボットのルンバに、丸ノコと多脚を備え付けたような見た目をしており、壁にへばりついていた。第一層で出現した『移動式多脚レーザー砲』と比べると脚が短く、小回りが効くようで、こちらを見つけると左右の壁と天井を這って急接近をしてきた。


『ギュイイイイン!』

『ビビビッ!』

『ビビビビッ!』


 連中は丸ノコから威嚇音を発しながら、そのボディから小型の蜂型ドローンを展開。多方面から挟撃を仕掛けてくる。


『斬ッ!』


 とはいえ、所詮は雑魚モンスター。連携が取れていようと、多人数戦に慣れた俺にとっては難敵たり得ない。


「ほっと」


 わざと1体だけ残した蜂型ドローンをキャッチして、身動きできなくするが――。


『……』


 視ると同時に動かなくなってしまった。

 どうやら、本体を倒されると機能停止してしまうらしい。ドロップ品扱いになるのかとも思ったが、すぐさまバラバラに砕け散ってしまった。残念。


*****

名前:ドローンビー

レベル:――

腕力:220

器用:320

頑丈:120

俊敏:480

魔力:0

知力:0

運:なし


★【(エクス)スキル】自壊の針


装備:なし

ドロップ:なし

魔石:なし

*****


 一瞬見えたステータスはこんな感じだったが、情報通りこのドローンからのドロップは何もなかった。何の旨みもない召喚モンスターみたいなものか。

 とりあえず今祈るべきは、このドローンを倒したことで100体連続討伐がリセットされてしまう罠が実装されていないことだな。……いや、俺なら本体だけ攻撃して、ドローンビーは機能停止するまで回避し続ける事も無理ではない、か。うん、そっちの方向でやってみよう。

 そうして左手の法則で進み続ける事数十分。幾度かの行き止まりに遭遇しつつも、最初の3体を含めて103体目を撃破した時、それは現れた。そう、いつもの煙だ。


「やっぱドローンは別カウントって罠か」


 なんていやらしい。

 いや、となると本体を無視してドローンだけ100体撃破した場合でも何か起きるか? でもあっちはドロップもなければ経験値もないし、そもそも魔石すらない召喚物だしな。流石にそれはないか……? でも気になるし、後で試してみるか。


『マスター、煙はどうなの?』

「動きなし」

『その場に出現するタイプでしょうか』

『こういうのって、すぐに出てこない事もあるのね』

「ふーむ」


 煙は微動だにしない。こう言う時、単に時間がかかる場合の時もあれば、条件を満たしてない場合もあるが……。おっと、膨らみ始めたな。

 そして煙が膨張し終えると、今度は突然移動を始めた。


「そのパターンか!」


 後を追うと、道中の雑魚は煙から逃げるように散っていく為、足止めを喰らう心配はなかった。そうしてマップでいうところの、第四層の中心点にほど近い場所にある大部屋へと辿り着く。大部屋の奥には謎の機械が鎮座しており、煙は機械の手前で蠢いている。どうやらここがレアモンスターの出現ポイントのようだな。

 そうして煙から出てきたのは、ラビリンススイーパーを巨大化したような巨大ロボットだった。


『侵入者ヲ検知』


*****

名前:戦術兵器ver1.0 Type破壊者

レベル:130

腕力:1440

器用:1260

頑丈:1380

俊敏:1000

魔力:0

知力:200

運:なし


(アーツ)スキル】壁走りLv5

★【(エクス)スキル】壁面走行、スイーパーⅣ、端末操作Ⅲ、破壊者の魂


装備:重力操作装置、ドローンビットⅡ、治療用ナノマシン

ドロップ:破壊ロボットの回転刃、ドローンビットの設計図A

魔石:特大

*****


『デストロイモードヘ移行。ドローンビット展開』


 奴のボディから2つの丸い機体が射出された。先ほどのドローンビーの強化版だろう。


*****

名前:ドローンビット

レベル:――

腕力:440

器用:640

頑丈:240

俊敏:640

魔力:0

知力:0

運:なし


★【(エクス)スキル】自動照準


装備:第四式レーザー砲

ドロップ:ドローンビットのパーツ

魔石:なし

*****


「おおー」

『ゴーゴゴ!』

『ポポー!』

『プルプル!』

『キュイー』

『♪♪』


 『戦術兵器』が発する台詞は危険この上ないが、このステータスなら危険はないことがわかりきっている為、俺もエンキ達もハイテクなモンスターの登場に目を輝かせていた。


『マスターも先輩達も、男の子なのね』

『ふふ、微笑ましいです』

読者の皆様へ


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