ガチャ892回目:今後の懸念
★次回攻略先ダンジョンのアンケート!★
★白熱した結果、バチカンの『悪魔のダンジョン』に決定!!★
https://x.com/hiyuu_niyna/status/1925190193373647095
『でも良かったじゃない。こんなに強いなら、あの2人で大抵のダンジョンは攻略できてしまうわ』
『そうですね。魔王や――ザザザ――が相手でなければ、問題はないかと』
「まあな」
……ん? 何がブロックされたんだ?
魔王に類する何かとなれば、天界側の強者かな。
「ただ、別の心配があるんだよな」
『それって、力の制御の話?』
「それもあるけど、『スキル生成』を持っている俺のもとにこの進化セットのスキルが出てきたことがだ。思い過ごしなら良いんだけど、近い将来、これが必要になる闘いとかが待ち受けてたりしないかと、ちょっと心配でもある」
『『……』』
2人が顔を見合わせた。その表情は、思い当たる節がないでもない、といった感じだった。
「何か心当たりが?」
『うーん、通じるか分からないから、ぼかしながら言ってみるわね?』
「頼む」
『あたしがこっちに来る前、ダンジョンの制作者が仄めかしてたの。ダンジョンと地球との――ザザザ――が強まれば――ザザザザ――って』
「うん、ダメだったな」
『むー』
けど、そうだな。アズやキュビラの反応からしてある程度予測を立てることができる。
「んー……。何らかの条件が満たされると、ダンジョンがモンスターを縛りつける強さが弱まるとか、そういう話?」
『『!!』』
2人が分かりやすくうんうんと頷いた。喋ったら阻害されるかもしれないもんな。そうする気持ちは分かるが、この2人がやると可愛いな。
「まあ危惧で終わるかどうかはさておき、現状はその条件が分からないからどうしようもないな。アズもその条件については詳しく知らないみたいだし」
『じゃあ、改めて今の話をしましょうか』
『そうですね。マスター様、進化セットが1つ余ってるようですが、こちらは強化を試したりしないのですか?』
「ああ、そういや試してはいなかったか。けど直感的に、コイツはダメっぽい気がするんだよな」
だから今まで試そうとはしてこなかったわけだが。けどまあ、ここの所俺の『直感』を飛び越える事象が多発してるし、期待や予想を裏切られる可能性があるか。
そう思って強化機を取り出し設置してみるが……。
「うん、反応ないな」
『残念です……』
「現状『ハイ・ヒューマン』の上は、そっちの世界でも未確認なんだろ? なら、やっぱりこれ以上は無いんじゃないか?」
『んー、そうかも』
「だからコイツは、ひとまずキープだな。残る人数は嫁達9人とサクヤさんの10人だ。単独で渡すならサクヤさんだが、優先して渡す理由も特にないしな」
という訳で、連絡用のボックスに、スキルオーブと一緒に手紙を添えて『魔法の鞄』に放り込む。……さて、後するべきことは何だったか……。
『ゴゴー』
『ポーポポ』
『♪♪』
『キュイキュイ』
「お、そうだったな。取り込みが終わったか」
こっちは完全に忘れてた。
ゴーレムコアⅦの取り込みをさせてたんだったな。……全員のステータスを改めてみるが、6400から2倍となり『魔力』12800となっていた。イリスと同じ全ステータス12800と同一なのかは正直まだ定かではないんだが、似たようなものだと思うし同列と考えて良いだろう。
あとはスキルが、属性持ちは2個+2個で4個空きができ、アグニも2個空きができていたのと、品格が『高位伝説』に変わっていたくらいか。
正直アグニはともかく、エンキ達はスキルが潤沢だから覚えておいてほしいスキルなんてもうほとんどないんだがな……。
「お前達、何か欲しいスキルはあるか?」
『ゴー?』
『ポポ?』
『♪』
『キュイーキュイー』
『ゴゴ。ゴゴ』
『ポ! ポポポ』
『♪♪』
『キュッキュイ』
そうして彼らが気になっているスキルや元々持っていたスキルの中でも強化が安価な物を強化しつつ、手渡していく。彼らの場合、スキルが合わなきゃ後でいつでも入れ替えられるしな。
結果、以下のような状態になった。
名前:エンキ
品格:『高位伝説』
コア:ゴーレムコアⅦ、大精霊の真核
材質:漆黒合金
魔力:12800
装備:神威の爪、灼熱のマント
スキル(14/14):金剛外装Ⅴ、★超防壁X、★怪力乱神Ⅷ、★難攻不落Ⅷ、金剛力Ⅴ、★金剛鎧Ⅴ、★身体超強化LvMAX、★物理耐性Ⅷ、自動回復Ⅴ、神盾術LvMAX、武闘術LvMAX、破魔の叡智Ⅴ、★予知Ⅴ、巨人の腕
スキル(12/14):土の親和力、魔法耐性Ⅶ、全属性耐性LvMAX、震天動地Ⅴ、元素魔法LvMAX、泡魔法LvMAX、★元素統括LvMAX、雷鳴魔法LvMAX、混沌魔法LvMAX、土の鎧Ⅶ、魔力超回復LvMAX、土
武技スキル:覇王爪、破拳、爆砕鉄拳
魔技スキル[攻]:デスニードル
魔技スキル[補]:振動検知
名前:エンリル
品格:『高位伝説』
コア:ゴーレムコアⅦ、大精霊の真核
材質:風雷魔装体
魔力:12800
スキル(14/14):金剛外装Ⅴ、★超防壁X、★瞬迅Ⅹ、★迅雷Ⅷ、★物理耐性Ⅷ、★姿勢制御LvMAX、★摩擦抵抗Ⅴ、自動回復Ⅴ、★破魔の叡智Ⅴ、★反響定位Ⅴ、★暗視Ⅴ、★空間殺法LvMAX、★神通力Ⅴ、★無形流転Ⅴ
スキル(12/14):風の聖印Ⅲ、★魔法耐性Ⅷ、全属性耐性LvMAX、★天鼓雷撃Ⅴ、元素魔法LvMAX、泡魔法LvMAX、風雷操作LvMAX、雷鳴魔法LvMAX、混沌魔法LvMAX、風の鎧Ⅶ、魔力超回復LvMAX、風
武技スキル:真空斬り
魔技スキル[攻]:ブレイクアロー、ワールドカッター
魔技スキル[補]:エアプレッシャー、風纏い
名前:セレン
品格:『高位伝説』
コア:ゴーレムコアⅦ、大精霊の真核
材質:流水魔装体
魔力:12800
スキル(14/14):金剛外装Ⅴ、★超防壁X、★阿修羅Ⅹ、★怪力乱神Ⅷ、★物理耐性Ⅷ、自動回復Ⅴ、神槍術LvMAX、弁天術LvMAX、毒生成Ⅹ、麻痺毒生成Ⅹ、毒抗体Ⅹ、★粘液生成Ⅴ、★声帯拡張Ⅴ、★無形流転Ⅴ
スキル(12/14):水の聖印Ⅳ、★魔法耐性Ⅷ、全属性耐性LvMAX、元素魔法LvMAX、濁流操作LvMAX、氷結魔法LvMAX、海魔法LvMAX、聖歌LvMAX、★連唱Ⅴ、水の鎧Ⅶ、魔力超回復LvMAX、水
武技スキル:激流槍、水鉄砲
魔技スキル[攻]:アイスピックランス、メイルシュトローム
魔技スキル[補]:水鏡の盾
名前:アグニ
品格:『遺産』
コア:ゴーレムコアⅦ
材質:蒼炎魔装体
魔力:12800
スキル(14/14):金剛外装Ⅴ、★超防壁X、★硬化Ⅹ、炎耐性LvMAX、物理耐性Ⅷ、魔法耐性Ⅷ、★破魔の叡智Ⅴ、★無形流転Ⅴ、★神通力Ⅴ、元素魔法LvMAX、蒼炎操作LvMAX、炎の鎧Ⅶ、溶岩人形Ⅴ、魔力超回復LvMAX
武技スキル:なし
まずエンキには『身体超強化』と『予知』を与えた。前者は必要になるかは不明だが、後者は近接型である以上あると楽になるはずだ。魔法系統のスキルは必要な物が特にないとの事で、一旦保留。
続いてエンリルには『姿勢制御』と『空間殺法』のスキルを与えた。魔法はこちらも保留。
次にセレンには、純粋に火力強化を考えて『阿修羅』と『怪力乱神』を渡した。こちらも魔法は保留。
最後にアグニには、叡智2種が個別にあった為Ⅴにした上で一纏めにし、そこへ『硬化』『無形流転』『神通力』を渡した。ひとまずはこれで良いだろう。
「んじゃ、最後にアレの確認をしておこうか」
『アレ、ですか?』
『あ、もしかしてコレの事?』
そう言ってアズが取り出したのは、先ほどの女神像からドロップしたアイテムだった。
「そうそう。今までは戦利品の確認はダンジョン攻略が終わってからだったけど、こればっかりは気になってな」
『確かにねー。あたしやタマモでさえ持ち合わせていなかったスキルだもの。それがまさか石像程度が持ってるなんてね』
女神像に軽く嫉妬するアズを宥めつつ、俺はそのスキルを確認した。
名前:魔力極回復Lv1
品格:≪高位伝説≫ハイ・レジェンダリー
種類:マジックスキル
説明:魔力を15秒に1回の頻度で(150xレベル値)ずつ回復する。
★神の因子を持つ者にしか扱えない特殊スキル
「神の因子、ね。……魔王じゃだめみたいだ」
『むうー』
『ふふ、問題はどこまでが神の因子たりえるか、ですね』
「だなー。『天使の祝福』や『神通力』程度で事足りるなら別に問題はないんだけど、あいつが持ってた『Eスキル』の『聖滅魔法』が必要とかだったらお手上げだな。……そういやあの女神像、『聖滅魔法』使ってた? 普通の物理攻撃と既知のスキルしか使ってこなかった気がするんだけど」
『それでしたら『聖滅魔法』は使用条件を満たせなかった可能性があります。なにせ、あれは天界の神だけが行使できる魔法なんです。ですから、陽の光が差さないあの空間では、スキル自体実行が不可能だったかと』
「なんだ、じゃあアレもギミックボスみたいなものだったのか」
聖堂の中なら防御能力は飛びぬけて高いけど、聖堂の外に出れば攻撃が苛烈になると。ちょっと見てみたかった気もするけど、スキル名からして物騒だし、普通にやばい代物なんだろうな。
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